PSPINC代表　内倉憲一の公式ブログ

失敗を意識出来なくてそのまま作業を繰り返す。それが製造業の製品回収という現象です。設計、試作、耐久試験、各工程の検証、承認、そしてラインで製造される。
しかし市場で問題が発生、回収・・・必ず失敗がある。
失敗しないように万全を期して１００％失敗がないと確信して物を作る。

しかし事故が起こる。
想定外と言い訳をする。その典型的な事例が福島の原発事故である。
貴殿の指摘通り、政府も東電も国民も、これを失敗と認めていない。福島の事故は例外で、自分の地域の原発は事故が起こらないと信じている。
こらが悲しい現実であり、交付金と言う魔物が失敗を失敗として認めなくしている。

失敗を認められない体制は絶対に良い物が生まれない。フォルトトラランスという言葉がありますが、これは壊れないように設計したものが壊れた場合でも許容範囲内におさめるという意味で、フォルトが無いといい味ではないのです。コメント有難うございます。