Tokyo Jizake Strolling (National Sake Day)
By Ryuji Takahashi
National Sake Day is October 1. Since the brewing year used to start in October, the Japan Sake and Shochu Makers Association designated October 1 as the National Sake Day in 1978. Events are held nationwide with participants toasting with sake to celebrate this day. The weekday of this event was Tuesday this year, thus the toasting event was held on a weekend in many cases. I attended the event held at the izakaya restaurant “Daidokoro Soma” in the Yoyogi area of Tokyo.
Izakaya restaurant “Daidokoro Soma” (“Soma’s Kitchen”) is in the Yoyogi area of Tokyo, a restaurant district where many new restaurants opened in the last few years due to redevelopment. Many young customers frequent the area. The izakaya restaurant consists of eight counter seats, where older customers can sit comfortably and enjoy a drink, and a table that seats four guests. The event started on a Sunday at noon. The restaurant was filled by a wide range of solo guests between the ages of 20 to 60.
The six seasonal fall sake selections served are “Akagisan Hiyaoroshi Honjozo” by Kondo Shuzo Co., Ltd., “Iwamiginzan Tokubetsu Junmai” by Ichinomiya Sake Brewing, “Nagatorogura Junmai Ginjo” by Fujisaki Sobei Shoten, “Takizawa Junmai Ginjo” by Shinsyu-Meijyo Co., Ltd, “Sanzui Junmai Ginjo” by Hakuro Shuzo, and “Honshu-ichi Junmai” by Umeda Shuzojo.
The difference between each sake specification and the brewery that produced the sake can be savored with each sake that exuded a mellow fall flavor. The meal consisted of twelve courses, each devised by the restaurant owner Soma-san specifically for this event. Several appetizers prepared from vegetables kicked off the meal, followed by the chef’s original Char-siu (Chinese BBQ Pork), smoked duck, sausages, grilled shrimp, etc. Both young and elderly guests expressed satisfaction with the menu selections served.
The bottles of sake prepared for the event gradually disappeared. The restaurant consisted of counter seats, where I watched the guests pour sake from each of the six bottles of seasonal fall sake for each other as they enjoyed the delicious food and lively conversations, exchanged contact information, and promised to meet up at “Daidokoro Soma” (“Soma’s Kitchen”) to drink together. I was reassured in my belief that sake is a communication tool.
Three hours quickly passed as the guests enjoyed lively conversations, and the drinking event where adults toasted with sake ended. Every guest seemed full, slightly tipsy, and quite satisfied. I have no doubt that some guests who had not consumed enough sake went on to another restaurant afterwards. I often hear that guests who don’t usually drink sake are invited to drink sake on National Sake Day. I invite consumers who regularly enjoy sake to toast with sake not only on National Sake Day, but in everyday life with delicious food and great company.
東京地酒散歩(日本酒の日)
10月1日は日本酒の日である。以前は酒造年度が10月から始まっていた為、1978年に日本酒造組合中央会が日本酒の日と定めた。近年、全国各地で日本酒で乾杯するというイベントが行われている。今年は曜日が火曜日だったこともあり、乾杯イベントを週末に行う場合も多く、その中で、東京代々木の居酒屋「台所そうま」で行われたイベントに行ってきた。台所そうまは、この数年、再開発などで新しい飲食店街が出来、若者が多く飲み歩くようになった代々木の中で、年齢が少し高めの層の人々にもゆっくり酒を飲んでもらえるカウンター8席、4人テーブル1卓の落ち着いた店である。日曜日の昼12時からスタートした会は満席で一人での来店が多く、20代から60代までと幅広い年齢層の人が集まっていた。並んだ日本酒は全て秋の季節酒で、群馬県近藤酒造の赤城山本醸造ひやおろし、島根県一宮酒造の石見銀山特別純米ひやおろし、埼玉県藤崎惣兵衛商店の長瀞蔵純米吟醸瓶火入れ、長野県信州銘醸の瀧澤純米吟醸ひやおろし、新潟県柏露酒造のさんずい純米大吟醸生詰め、広島県梅田酒造場の本洲一純米秋あがりの6種類。それぞれ、スペックと蔵の違いを楽しめ、まろやかで秋を感じることが出来る酒だった。料理は全12品と盛りだくさんで、店主の相馬さんがこの日の為に用意した日本酒に合う最高に気のきいた料理が出てきた。野菜が中心の前菜数種から始まり、自家製チャーシュー、鴨スモーク、ソーセージ、エビのグリルなど若者も年配者も満足出来るコースだった。当然、酒が進み用意されていた日本酒の減りも早い。カウンター中心の店なので、参加者同士6種類の酒を回し注ぎあいながら、秋の酒と美味い料理で話が盛り上がり、連絡先を交換し、普段も台所そうまで酒を飲む約束をしている姿を見て、やはり酒はコミュニケーションツールなのだなと再度実感した。盛り上がっているうちに、あっという間に予定の3時間が過ぎ、大人の日本酒乾杯イベントは終了した。皆、腹も膨れほろ酔い状態で大満足といった感じであった。その後、飲み足りないメンバーが次の店に消えたことは言うまでもない。普段は日本酒を飲まない人達も10月1日は日本酒のイベントに誘われ参加して日本酒を飲むという話をよく聞くので、飲めるのであれば、日本酒の日だけではなく、普段から日本酒で乾杯し美味い肴と酒で交流を深め楽しい日本酒ライフを送ってほしいと思う。
10月1日は日本酒の日である。以前は酒造年度が10月から始まっていた為、1978年に日本酒造組合中央会が日本酒の日と定めた。近年、全国各地で日本酒で乾杯するというイベントが行われている。今年は曜日が火曜日だったこともあり、乾杯イベントを週末に行う場合も多く、その中で、東京代々木の居酒屋「台所そうま」で行われたイベントに行ってきた。台所そうまは、この数年、再開発などで新しい飲食店街が出来、若者が多く飲み歩くようになった代々木の中で、年齢が少し高めの層の人々にもゆっくり酒を飲んでもらえるカウンター8席、4人テーブル1卓の落ち着いた店である。日曜日の昼12時からスタートした会は満席で一人での来店が多く、20代から60代までと幅広い年齢層の人が集まっていた。並んだ日本酒は全て秋の季節酒で、群馬県近藤酒造の赤城山本醸造ひやおろし、島根県一宮酒造の石見銀山特別純米ひやおろし、埼玉県藤崎惣兵衛商店の長瀞蔵純米吟醸瓶火入れ、長野県信州銘醸の瀧澤純米吟醸ひやおろし、新潟県柏露酒造のさんずい純米大吟醸生詰め、広島県梅田酒造場の本洲一純米秋あがりの6種類。それぞれ、スペックと蔵の違いを楽しめ、まろやかで秋を感じることが出来る酒だった。料理は全12品と盛りだくさんで、店主の相馬さんがこの日の為に用意した日本酒に合う最高に気のきいた料理が出てきた。野菜が中心の前菜数種から始まり、自家製チャーシュー、鴨スモーク、ソーセージ、エビのグリルなど若者も年配者も満足出来るコースだった。当然、酒が進み用意されていた日本酒の減りも早い。カウンター中心の店なので、参加者同士6種類の酒を回し注ぎあいながら、秋の酒と美味い料理で話が盛り上がり、連絡先を交換し、普段も台所そうまで酒を飲む約束をしている姿を見て、やはり酒はコミュニケーションツールなのだなと再度実感した。盛り上がっているうちに、あっという間に予定の3時間が過ぎ、大人の日本酒乾杯イベントは終了した。皆、腹も膨れほろ酔い状態で大満足といった感じであった。その後、飲み足りないメンバーが次の店に消えたことは言うまでもない。普段は日本酒を飲まない人達も10月1日は日本酒のイベントに誘われ参加して日本酒を飲むという話をよく聞くので、飲めるのであれば、日本酒の日だけではなく、普段から日本酒で乾杯し美味い肴と酒で交流を深め楽しい日本酒ライフを送ってほしいと思う。