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上場廃止で出直し勝負?

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毎週日曜日発行 第31号 

■ 今週の随感記
今週の出来事や最近感じたりしたことについての独り言

目を引いたデルの上場廃止のニュース。

自社株保有が14%のマイケルは、残り86%を約244億ドル(2兆2000億円余)でこれから1年半かけて買い戻すと発表。そのうち20億ドル(2千億円近く)は、マイクロソフト社から借入した背景も気になるところです。

この意味することは何があるのでしょうか? 根底にはマイケル個人の野望があると思います。それは回想録でちょっと触れてみます。

デルの上場廃止は、企業の在り方を問いかける大きな試金石になると思います。以前から常に違和感を持っていたのが、会社は「株主のもの」という考え方です。以前「三方よし」で触れましたが、会社の存在意義は、従業員、顧客そして社会に対して求められるもの。株主は会社を支える点では従業員と同じであり、同時に顧客、社会です。顧客満足(CS)、従業員満足(ES)のバランスを保ちながら社会貢献もする。善因善果で当然株主も結果的に喜ぶ。それで「よし」ではないでしょうか?

上場廃止の背景には、大株主がマイケルがやろうと思うことをさせない。経営スピードも鈍化していた。上場大企業という恐竜が身動きが遅くなり、外的環境にも素早く対応できない体質になっていた。ある意味良い大株主に恵まれていなかったのかもしれません。

もう一方ではマイケルのカリスマ性も薄れていたのでしょう。注文組立という新ビジネスソリューションで、大手企業と渡り合った90年代でしたが、そのビジネスを土台として次のノベーションが出来なかった。Windowsに次のイノベーションが出来ていないマイクロソフトと共通の問題に見えます。ジョブスは、マックというハードウェア販売からiTuneというコンテンツ販売に大変身を遂げるイノベーションをしました。株主を黙らせるほどのカリスマ性と先見性に実行力。

何も今更会社を買い戻すリスクとこれからの苦労を考えると、CEOを辞めて全く別の会社で新規起業するか、悠々自適の生活の選択肢もあったはずです。しかし、会社を買い戻してまで更なるチャレンジをしようとする姿勢は、今の経営者や今後の起業家にもとても参考になることがあると思います。

一方、パソコン時代の終焉と企業30年説からいくと恐竜同士の蜜月も気になるところです。お互いのビジネス上のメリットがないとこうした貸借りはあり得ません。友人としてするならビルゲイツが個人ですれば良い事であって、マイクロソフトという会社がやる=マイクロソフト取締役会の承認を経ていますが、そのときの貸すことのメリットという代償は何なのか?

ハードとソフトの巨人の両社もデジタル家電へのビジネス進出は失敗しています。巻き返しの先にある秘策は? しばらく目が離せなくなりそうです。

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