起業とは 12月8日発行のメルマガより
Dec
14
今週の出来事や最近感じたりしたことについての独り言
お金についての続きの前に、今週あった「起業精神」の一例をご紹介してみたいと思います。以前から知合いだったHさんからある起業案について相談を受けました。
案件のブレストするとお互いアイデアも方向性は同じ。
そこでちょっと立ち止まり、経歴や背景をお互い話し理解する場を設けました。高校時代から始まり、留学チャレンジからどういう会社で何をしてきたか? それは何故?など。
(中略)
ゼミの教授に「君のような学生はスタンフォード大学のようなところに留学するといい」と言われ、決まった就職先を蹴って留学することを考えたのが4年生の夏。その夏のある日、教授に大学院進学についての推薦もあるのかと思い、相談に行ったら、「何を言っている?全部自分で調べて受験するしかないだろう。」っと。
教授の言葉にてっきり大学に人脈があり、推薦もしてもらえると勘違いしていた自分も甘かったけど、それから慌てたそうですが、ここからの彼の行動が起業家となる素質があるかどうかの違いです。
当然、インターネットも無い時代、いろいろ調べて大学院に行く為の共通試験GREや留学生が受けないといけないTOEFLを知って愕然。英語は高校時代も赤点すれすれで苦手。早速受験すると、理系は得意だったのでGREはクリアしたけどTOEFLは550点のボーダーラインに対し、450点そこそこ。しかし、願書〆切も迫り年末に提出。
年明けに来た通知は、不合格。教授会では合格者になったけど、アドミニストレーションでは英語の点が足りないこと=授業についていけないだろうという最終判断という内容だったそうです。
しかし、就職先は断り、留学のことしか頭がなかった彼。
次に彼が取った行動はその年の夏にスタンフォード大学の夏期英語講座を申込み、英語を磨くことにしたそうです。しかし、夏に受けたTOEFLでも英語の点数は550点に満たず、八方ふさがり。
そこで英語を教えてくれていた教授に相談。すると彼は、「こうして自分とのコミュニケーションでも意思疎通ははかれているし、授業にもついてきた。英語は問題ないだろう。自分が直談判してあげるからついて来なさい。」と彼をつれてそのまま大学のアドミニストレーションへ。そして、教授の直談判の末、大学院入学許可がその夏に出たそうです。
ここで思うことが3点。
1)悩むより行動。何もしないより行動して失敗するほうが学ぶことは沢山ある。
2)失敗しても諦めない。必ず次のチャンスはある。
3)そして、情熱。それが回りの人々も動かし、自分の運命も変える。
(中略)
一生の分岐点の場合、それは人との出会いによるものが多いと思います。
大切なのは、出会いで感じとる感性を持っていることと、動く行動力です。誰もが道の見えない方向に踏み出すのは怖いはず。それでも突き動く情熱を秘めている。
最近、若者の多くがコンサルタントとか起業を何かファッションのように格好いいという側面で捉えている会話に出会います。さてどうでしょうか?
第二の人生を考えて、これから起業してみよう、起業とまではいかなくても社会と何か関わっていこうと考えている方々、肩の力を抜いて、なるようになるというくらいの気持ちで前に向って一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?
一度しかない人生です。
全文やその他はこちらから