稲盛和夫氏
京セラ創業後、KDDI創業、そしてJAL再生
私の会社(エンリンクス ・パートナーズ社)は、立ち上げ当初からアメーバー組織・経営を前提に運営してきました。
アメーバー組織という言葉を聴いたのは、稲盛さんと会食をさせていただいているときにご本人から教わったのですが、もう30年近く前になると思います。その先見性には驚きと尊敬が交錯した感動をしたあの晩の事を鮮明に覚えています。そして、その教えが頭から離れずに12年前に会社スタートするときには、最初からアメーバー経営だと決めていました。
やっと時代が追いついて来たような感があります。インターネット社会の発達や今回のコロナ災禍も切欠に新しい時代が令和と共に始まっています。21世紀も5分の1経過し、戦後、昭和の時代と大きく間のできる社会の始まりだと思います。
アメーバー組織のつくり方としては、稲盛和夫OFFICIAL SITEからそのまま引用させていただくと下記の通りになります。
quote:
アメーバ経営には、以上述べた3つの目的がありますが、実際に運用していくには、いくつかの留意点があります。まずは、「アメーバ組織のつくり方」です。
第1のポイントは、「部門の収入と経費がはっきりし、独立採算が可能な単位であること」です。つまり、その部門に収入が明確に存在し、かつその収入を得るために要した費用も明確に出る、この条件を満たす組織に分ける、ということです。
第2のポイントは、「事業として完結できる状態に細分化する」ことです。一個の独立した会社として成立する単位に細分化することでこそ、リーダーは経営者としての創意工夫を重ね、やりがいを感じることができます。
第3のポイントは、「会社としての本来の目的を遂行できること」です。たとえ独立採算がとれる組織という条件を満たしたとしても、それをアメーバとして独立させてしまうと、会社全体として一貫した経営というものが阻害される場合もあります。そのようなときには、アメーバとして独立させてはならないのです。
unquote:
「稲盛和夫経営哲学広州報告会(2011年9月25日)」要旨
https://www.kyocera.co.jp/inamori/special/lectures/amoeba/amoeba05.html
就活についての講義をこれから大学に行ってオンライン講義向けに撮影があるのですが、それに先駆けてアメーバー組織が頭によぎりました。既にEUではこうした組織運営を前提としたリクルート会社が出来ています。
終身雇用は終わり、自分の人生を豊かに過ごすためのキャリア・アップに繋がる会社・仕事選択であるべきですね。仕事も副業が可能になったり、私自身、この10年以上はリモートワークで自営ビジネスをしてきています。その経験からも新たな課題が見えています。
でもボトムラインは、何のために働くか?
就職であって、就社であってはならないと思います。グローバルな時代、日本だけが戦後の護送船団式の価値観というか常識に囚われている風潮がまだあるような気がします。つまり、社名から安定を求める就社ですね。
若い世代にエールを送れるような講義にしてきたいと思います。
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