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入試まであと100日になりました。過し方により、長くもなり、短くもなります。悔いのないように過しましょう。
そして、1月になると千葉県や埼玉県の私立中学校の入学試験や、遠い県の東京会場入学試験が始まります。これらの入試を利用した首都圏受験生の“試し受験”も定着してきました。「行くつもりもないのに受験する必要がないよ。」と考える子も多くいますが、これを受ける必要がある子とない子は半々のような気がします。
合否のでる本当の入学試験は今までに経験した模擬試験とはやはり緊張感がちがいます。この緊張感に慣れる必要のある子といきなり試験を迎えた方が力が出せるタイプの子に分かれるのです。
子供自身だとまだまだ経験が少ないのでどちらが良いのか本当の判断はつきません。ここは必ず指導員に相談して下さい。そして、ほとんどの男子はこの必要があるのが現実だと思います。
カーネル笠井
私立中学の入試総括報告会に参加すると、よくこんな話を聞きます。
「算数の5番の(3)と、6番の(4)は残念ながら正解者がいませんでした。」
何で誰も正解できないような問題を出題するのだろうか?と思いますが、これにはいろいろと理由があるようです。その理由の中の1つに、考えさせられるものがあります。
子供達に試験の手ごたえを聞くと、こんな答が返ってきます。
A君「全部解けた。もしかすると満点かもしれない。」
B君「一応みんな解けたけど、1〜2問自信のないのがあった。」
そしてこの結果は、A君は70点前後、B君は90点前後ということが多いのです。ところがこれを親が聞くと、A君の場合は「悪くても90点ぐらいは取れているわ。」、B君の場合は「他にもきっと間違いがあるかもしれないから、70点ぐらいだわ。」となるわけです。
仮にこれが入試の場合、A君の報告を聞いた親はもう合格したつもりになります。そして、もしこれが不合格の場合は、A君「何かの間違いかも知れないから、学校に聞いてみてよ。」、親「そうね。その可能性もあるからすぐに問い合わせてみましょう。」となり、収拾がつかなくなってしまうようです。模擬試験とちがい、入試では答案が返却されることはありません。子供達の答案はおそくとも1〜2ヵ月後までには処分されてしまうのです。これが残っているとまたややこしい問題も起こるようです。大分県の教員採用試験の答案が処分されていて問題になりましたが、私立中学の場合は、こういったことにはおかまいなしなのです。
満点防止問題には他にも「質の高い問題の出題が学校のイメージを高めてくれる。」、「早く終了してしまった生徒がよそ見をしたりするのを防いでくれる。」など、いろいろと効用があるようです。
こういった問題を試験時間内に解こうとすると、かえって得点を落とす結果につながり、本当の力を十分に発揮することができません。自分の解ける問題と、あきらめる問題をすばやく判断し、解ける問題だけを正確に解く練習が必要な時期に入ってきたのです。
入試まであと100日を迎えようとしています。満点防止問題があることを意識して、何でもかんでも解こうと深入りしないことも大切な受験テクニックです。 カーネル笠井
十数年前に分割で眼鏡を買ったとき、千円近くする眼鏡拭きを一緒に勧められました。小さな眼鏡拭きはたいていサービスで眼鏡についてくるものなので、ずいぶんと高価な眼鏡拭きだなと感じました。しかし、分割なのでそう負担が増えるわけではないなどと考えているうちに、一緒にいた妻の分までちゃっかり買わされてしまったのです。
その眼鏡拭きは十数年たった今でも1日1回は眼鏡を拭くのに使い続けています。しかし、当の眼鏡の方はそのときに買った眼鏡のすでに3代目になってしまいました。眼鏡拭きの前を眼鏡達が通り過ぎているようです。実は、妻もそのときに買った眼鏡拭きを今も愛用していて、こちらも同じように眼鏡だけが通り過ぎているのです。まるで、“主客転倒”といった感じになっているのです。
主客転倒とまではいかなくても、同じようなことが受験勉強でも良くあります。この時期、受験のカリキュラム学習はどこの進学塾でもほぼ終了しています。今後は、実践力と苦手教科や苦手分野を克服するための時期に入っているのです。ですから、受験生の課題は個々に異なり、これを同一の教材や同一のカリキュラムでまかなおうとするのにはかなりの無理があります。自分の苦手とじっくり向き合う時期だからです。そして、カリキュラムに追われることなく自分の苦手に取り組むようになると、意外とその教科の今まで気が付かなかった面白さがわかり、今まで何で苦手に感じていたのかわからないほど好きになってしまうことが良くあるのです。
秋の夜長、まだ鳴いている秋の虫の声を聞きながら、あわてずに苦手教科に取り組んでみましょう。もともと苦手なんていうのは自分で勝手に決めて、勝手に思い込んでいるだけなのですから。今こそ苦手を楽々克服するチャンスです。
カーネル笠井
ついに学校給食までその被害が広まっている「事故米」問題。そこで今回は米の流通システムについてお話ししたいと思います。
旧食糧管理法は1942年に制定されました。
戦後、主要食物が配給制となっていた時代にさかのぼります。
国内で生産された米は農家の自家用分以外全ては政府が買い取りました。その米を国民に公平に配給するためのしくみがこの旧食糧管理法に定められていました。米の集荷・卸・小売に至るまで全てを国が指定し、その買い入れ価格や販売価格も国が決めていました。
そして迎える高度経済成長期。国民の暮らしが豊かになると段々とお米の味にこだわるようになります。そしていつの間にか流通の過程でおいしいお米だけが抜かれて高い値段で売られるようになります。
1970年代になると米は過剰生産となり米あまり現象が起きはじめます。1972年には720万トンという在庫を政府が抱えることになりました。この量はほぼ1年間の国内生産量に匹敵するほどの量だったのです。
これがたくさんの赤字となり、国の財政に大きな影響を与えます。当時問題になっていた、国鉄(JRの前身)、健康保険と並んで「3K」とまで言われるようになりました。そこで、政府は米の減反政策に乗り出します。国の掲げた目標生産量に協力する農家へは奨励金などを交付し、逆に協力しない農家へは米の買い入れ量を減らす対応をとりました。しかし、この政策は臨時の措置でしかなく、最近まで続けられることになったのです。
その流れの中、1969年に「自主流通米」が生まれます。政府米とは別の流通システムを認め、銘柄米のようなおいしいお米が流通するようになったのです。さらに1972年には消費者米価の自由化により米の小売値は自由につけられるようになりました。そして1981年には配給制度そのものが廃止となりました。
1993年の夏のことです。冷夏によって米は不作となり輸入米に頼らざるを得ない事態がやってくるのです。そこで政府は米の緊急輸入化に踏み切り、これを機に新たな食糧管理法ができる運びとなったのです。
新食糧法の主な特徴は次の通りです。
・政府は輸入米と備蓄米を取り扱う
・米の流通は自主流通米を中心とする
・流通ルートは登録制とし、多くのルートを認める
・価格は市場原理(需要と供給のバランスにのっとって決めること)に従う
・ヤミ米(自由米)も届出があれば認めるなど。
・・・つづく・・・
大手塾に通っている6年生の女の子Kさんが話してくれました。
Kさん「9月に入ってからの、男子のがんばりがとにかくすごい!」のだそうです。
夏休み前までは幼くて、雑で、いいかげんだった男の子が、目の色を変え、わき目もふらずに勉強に取り組むようになった様子が目に浮かびます。こういうときの男の子のパワーには圧倒されるものがあります。
Kさん「でも、私も負けないわ。」女の子も負けてはいません。
このころになると、どの子も夏休み前に比べて3割くらいパワーアップさせて勉強に取り組んでいます。ですから、それまで通りにやっているだけでは成績が下がってしまうことになります。こんな中で成績を上げるのは至難の業です。でも、どうしても成績を上げなくては自分の目標に達しない子も多くいるのです。
こんなときには「伝家の宝刀」をふるうしかありません。それは何かと言うと“ねてもさめても”なのです。以前所属していた塾では、卒業生に『ねてもさめても』という表題の格言と写真の載せられた本に、指導員の寄せ書き等を入れて贈っていました。ここでは、寝ても覚めてもあることを思い続けていると、いつの間にかそういった夢や希望が叶う、という意味で使っていました。
受験勉強も正にその通りだと思います。寝ても覚めても勉強の事を考えている子だけが飛躍的に成績を伸ばしているのです。ですから、卒業生よりもむしろこの時期の受験生にこそこの言葉を贈りたいと考えていたのです。
しかし伝家の宝刀ですから、あまり何回も、また長い期間は使えません。せめてここ数ヶ月だけでも、ねてもさめても勉強のことだけを考える、という経験をぜひ一度して欲しいと思います。
カーネル笠井
今日は午前中、町田でコーチングのセミナーがありました。
雨の中を20数名のお母様方が集まって下さいました。
ベビーカーに押しながらいらした方や
お二人目を年末に出産予定の方までいらして
真剣な眼差しに思いが伝わってくるようでした。
どうしたらいい子育てができるか。
どうしたらいい子に育ってくれるのか。
日々の中で自問自答してらっしゃるようです。
今日最後に皆さんに
「母」はわが子にとって世界で一人だけの存在、
自信を持って軸をぶらさないで向き合ってくださいとお伝えしました。
福井
高3のAO入試を狙っている生徒との授業は、
まさにコーチングをしているようです。
自己推薦文を書く時には、
誇れることを20箇所挙げてみてと言います。
そして、そう思えるエピソードを添えてもらいます。
最初は戸惑っていた生徒たちがそれぞれ自分と対話をはじめます。
そういえばこんなこと、
あの時はああだったなどと
独り言をつぶやきながら、箇条書きをしていきます
自分を客観的にみる目をもつことは大切なことです。
何が好きで、何することが嫌いなのか。
何が得意で、何が不得意か。
たくさんの疑問符を自分に投げかけて、
答を己に聞いてみませんか。
福井
先日、教室に置いてあった左利き用のハサミを使ってみてびっくりしました。紙が真っ直ぐに切れないのです。ゆっくりと真っ直ぐに切ろうとしても、切り口がどうしてもギザギザになってしまい、挙げ句の果てにはあらぬ方向に切り進んで行ってしまうのでした。ハサミの刃の山が逆にできていて、上下を逆に重ねてあるだけでこんなにも使いずらいのです。これを体験して、ほとんどが右利き用に作られている道具や機械を、左利きの人が使いこなす大変さが良くわかりました。すると、文字に関しては更に大変なのではないでしょうか。左利き用の文字なんてないのですから。
以前指導していた生徒に、四天王寺学園のイギリス校を志望していた子がいました。合格したら中・高の6年間をイギリスに留学し、その国の子供達と一緒に過すことになります。いったんイギリスに行くと、中学2年の夏休みまでは帰国できないのだそうです。その理由は、やはりほとんどの子がホームシックになり、中学1年生の夏休みに帰国すると、もうイギリスには戻ってこなくなってしまうからだそうです。ところが高校を卒業すると、イギリスの大学に入ったり、会社に就職したり、結婚をしたりで、今度は約半数近くの子供が日本にはもうもどってこなくなってしまうそうです。自分の子供にはそんな教育は全く想像もしていなかった私ですが、やはり英語力と国際性も身につけて欲しいという親の願いのようで、何となく理解できました。
そんな学校の受験を目指していたI君は、受験の2ヵ月前になってブランコから1回転して転落し、右うでを骨折するという大けがをしてしまいました。そして全治2ヵ月との診断が下されたのです。まだ合格するだけの力がなかったためお母さんは落胆されていました。しかし、本人もお母さんもあきらめ切れなかったのです。そこで、問題文を読むなどお母さんができる限り手伝うということで受験勉強を続けることになりました。字も左手で書けるように少しずつ練習することになりました。初めはぎこちなく書いていたI君。左手で書けるようになるなんてことは至難の業とも思えました。ところが1週間後、I君は意外なほどスラスラと書ける様になっていたのです。そして、見事合格することができたのです。
この頃、私立の小学校の多くでは、情操教育に問題をきたすとの観点から、文字を書く左利きを右利きに変えることを否定していたのです。しかし私が見聞きしたケースでは意外と簡単に変更することができているのです。そして、苦労する目安は約1週間です。
以前私は、箸の持ち方が子供みたいだと言われていました。しかし、何の不便もなく、むしろこの方がうまく箸が扱えると考えていました。そんなある日、何気なく箸を正しい持ち方に変えてみようかなと思い立ったのです。そして1日目、やはり何かが変で食事の味もちがって感じられました。でもあきらめずに2日目、何とかなりそうだなと感じました。そして3日目、無意識のうちにもう正しい持ち方になっていたのです。人間の体というものは不思議なものです。無理かなと思えることが意外と簡単に変えられるのですから。
カーネル笠井
「さあ、新学期。がんばりましょう。」
大人は簡単に言うけれど、なかなか子ども達には伝わりません。
ペースを取り戻すことに時間がかかります。
スイッチを切り替えることは
集中・気分転換を上手にしていくことです。
勉強の効率をあげることにつながります。
簡単に身につくものではありませんが
スケジュールをたて、
日頃から時間を上手に使うことを
習慣づけていきましょう。
明日、学校から帰ったら何をしますか。
福井
オリンピックが閉会し、涼しさが続く毎日に
季節が移っていく寂しさを感じています。
北京オリンピックも興奮しましたが、
オリンピックと言えば、東京オリンピック。
東洋の魔女にアベベ選手。
その姿が子どもだった私の脳裏にも
色濃く焼きついています。
そして、数年後の大阪万博。
日本がどんどん世界に認められていく時代を体感しました。
選手の頑張りに一体となった2週間の思いを
それぞれの目標に向かう原動力に出来たらと思います。
福井
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