久しぶりに、日本で年始年末を過ごしました。2023年は、在米生活60年、起業して45年という自分にとって節目の年になります。
米国の私の住まいである南カリフォルニア州は年間を通して温暖で生活するのに快適なところです。日本食も豊富で、隣人もフランクな方が多く、大変楽です。27歳から60年間、この地で思う存分働かせてもらいました。人種、年齢、性別を問わず自由に活動できる雰囲気がありました。誰もが、アメリカンドリームを目指して頑張り、そして、アメリカンドリームを達成すると、人々は心から喝采してくれます。
しかし、私の住む、比較的治安が良い所にもホームレスがあちこちらに住み着くようになりました。今は、貧富の差がどんどん広がりつつあります。1960年代の栄光を知る者には、今後、アメリカはどんな方向に進んでゆくのか危惧しています。
物質至上主義が行きつく先が、貧富の差を極端につくるだけでは、あまりにも情けないですね。
今年は、この事態から脱するとしであるよう願っています。
新年おめでとうございます。
昨年、日本の田舎にしばらく滞在して感じたことは、まだ日本は素晴らしいものが残っているという事です。①人情、②新鮮な食材、③良い空気と美味しい水。
最近、田舎に住む人が増えてきていると聞きます。地元の不動産屋に聞くと、コロナ禍より仕事もリモートで出来るようになり、田舎に移住する若者が増えているそうです。この人たちに是非、地方創生に励んで欲しいと思います。地方創生は急務ですが、全ての地方を住みやすいところにするには無理があり、また無駄も多いと思います。3000万人を超える70歳以上の高齢者が安心して、楽しく住める地域の創生がなされれば、都会から田舎に住む人が増えると思うのですが如何でしょう?
アメリカのアリゾナ州にサンシテイ―という町があります。高齢層が集まる居住区、リタイアメント・コミュニティが民間でおこなわれていて、ゴルフ場、コミュニティセンター、病院などが充実しています。生活に必要なものが徒歩と自転車で行ける範囲内にあり、まさに老人王国です。日本にもそのような町が出来ると良いと思います。
日本ではTVチャンネルを切り替える度にTVショッピングの番組です。それも朝から夜中まで一日中。アメリカに戻り、同じようにTVチャンネルを切り替えてみましたが、日本の様にTVショッピングの番組はでませんでした。こんな多くショッピング番組があると言うことは「買う人」が多いからでしょう。
この現象をみて、なぜか「日本人の資質が昔より劣化している」のではないかと思いました。販売のプロ―モートの仕方もどこの会社も同じスタイルをとっています。「売れなくなったセレブをサクラとして使い、放送終了後30分以内であればさらに安くする」など、子供だましと思われるような幼稚な説得に屈してます。これは何とかならないものですかね~。
この話をアメリカ人に話したら、「以前はアメリカもそうだったが、今は、テレビからYUTUBEの方に移ってきている」と言われました。メカに弱い私のような年代は、機械を操作できず、買い物もできず、生きづらい世の中になりそうです!
日本は、製品がヒットすると大手メーカーが真似して参入するのが目立ちます。大手は、真似をするのではなく独自の素晴らしい製品を開発して欲しいと思います。
最近の日本は日本人全体が、総評論家になっているように思えます。当事者意識が薄いように感じられるのです。
日本にテレビが普及したとき、大宅壮一郎さんは「一億総白痴化」になるとと言われました。次に、経済的な発展に伴い、「一億総中流化」と言い、今は、「一億総評論家」になっているような雰囲気を感じます。
昔、日本人はアジアの優等生とアメリカでもてはやされてきましたが、今は、そう言う人も少なくなってきています。凄く寂しさを感じます。しかし、若者を、そのように育てたのは私たちです。1945年の敗戦の時、両親は私たち子供を飢えさせないように必死に働いてくれました。
ですから、今こそ日本の将来を皆で真剣に考える時ではないでしょうか?新車を購入しても 半導体不足で届くまでに1年かかっても何とかなりますが、食料が不足したら一年も待てませんから…。
今年は、日本に滞在する期間が長かったせいか、日本の今を知る良い機会となりました。
先ず、円安で日本の物価が安く感じたこと、そしてアメリカ人よりアメリカナイズされている日本人が多いように感じたことです。
これは一つの例ですが、新車を購入するためにディラーに行ったところ、感じの良い青年が対応してくれたので99%購入を決め、日を改めてということで彼からの電話を待ちました。その青年から電話がありましたが、「この日は定休日、この日は自分の休日で、この日なら空いている」と自分の都合を先に述べてきました。
アメリカであれば、セールスマンは歩合制なので商談締結に生活がかかっているからもっと積極的です。良い時代に育ったのか、ハングリー精神がないように感じました。全ての若者とは言いませんが、このような若者が増えているように思います。寂しいですね。
アメリカの医療費が高額であるという事は知っていましたが、今回、身近の人の二人の経験でさらに現実見を帯びました。
一人は知り合いの娘のSさんです。Sさんは、腹痛と気分が悪く、急ぎアージェントケアに行きました。
前日食べた食あたりだと思ったそうですが、検査では細菌が原因ではなく、従って原因は不明。もう一人は知り合いの奥さんのNさんで、やはり腹痛が酷く、救急病院で検査と治療を受けました。
毎日便通があるにも関わらず、原因はひどい便秘であったようです。二人とも大事に至らず良かったのですが、治療費の請求をみて驚いたそうです。
両者とも、病院に数時間いただけですが、Sさんは、9000ドル、Nさんには2万ドルの請求書が送られて来たそうです。幸い、健康保険のお陰で20%ほどの支払いで済むとのことでしたが。
それにしても高額です!
どのような計算になっているのか知りたいものです。
この話を、心臓の手術を一昨年した友人に話したら、「そんなので驚いてはいけませんよ。私の場合、9日間入院して費用は200万ドル」であったと言われました。
これも保険で支払われたようですが…もし保険に入っていなかったとしたらどうなったのでしょう? 保険業界、製薬会社、医師(病院)側の仕組みがどうなっているのか知りたいですね。
その点、まだ日本は恵まれていると思いました。
でもいつまでも今のような制度を続けることは可能でしょうか?
自分の健康を医療に委ねないで、自分で管理するようにしないと医療亡国になってしまうと危惧しています。
確かに、今や90歳まで生きられることは当たり前の時代になりました。しかし、自活できる状態であることには疑問が残ります。
統計資料によると、要介護認定を受けた割合は、40~65歳代は0.3%、75~80歳代は10%と低い割合ですが、85~90歳代50%、95歳以上はなんと70%の人が要介護の認定を受けています。
未だ人生100年時代には程遠い。ベストセラーとなった「70歳が老化の分かれ道」や「80歳の壁」を一読しましたが、本の内容は理に適っていて読む価値があります。特に、自分の健康を医療制度に丸投げしている人は是非読まれると良いでしょう。日本ほど、自分の健康を医療制度に任せる国民はいないと思います。日本の医療制度の素晴らしさは定評がありますが、日本の医療制度は、病気を予防するのでなく病気の発見、その治療に重きを置いていることであることを理解すべきです。つまり、健康は自分で管理するものだということです。特に、食事、運動、睡眠に気を配ってください。生活習慣を正せば、病気になる確率は低いのです。
殆どの病気の原因か悪しき自分の生活習慣です。みなさん、自分の健康は自分で管理しましょう!
私は、一日の食事で一番大切にしているのは朝食です。寝る前に、明日、どんな朝食にしようかと考えるほど朝食党です。そして朝食によってその日の自分の健康度をチェックしています。やはり、食べ過ぎたり、呑みすぎたりした翌日の朝食は美味しくありませんね。人間関係からくるストレスも朝食の味を損ないます。一年、365日、朝食を美味しく頂ければ理想的なのですが・・・・、生身の人間はそうはいきません。私は、毎朝、朝食が美味しく食べられたかどうか〇✕△でチェックして、✕が連続して3個以上続かないように努力しています。それだけで健康が保たれていると確信しています。
人間の体は実に良くできていて、体自身が毎日修復作業をしているのです。その修復作業を妨げているのが睡眠不足。食事、運動も必要ですが、現代人の一番よくない習慣は睡眠の質ではないかと思います。日本人は何千年も前から和食ですから、欧米食より和食に重きを置くことをおすすめします。
文芸春秋に以前、「最後の晩餐は・・」というコラムがありました。70%以上の人が、「最後の飯はおふくろが作ってくれた食事」と答えていました。もう一度、昔の食事を復元してみては如何でしょうか?ご飯、具沢山の味噌汁、梅干し、そして焼き魚と卵があれば最高!よく噛んで食べれば最高の朝食です。
食品は健康な体を維持するためのものです。ですから食品はみんなヘルシーであるべきです。いつからアンヘルシーになってしまったのでしょうか?
それはビジネスの観点からなのです。効率の良い生産による大量生産、また長持ちさせるための早い収穫などは食品の栄養価を考えていないからです。農薬、化学肥料、着色などの食品添加物、加工食品など、本来の食材の栄養素が欠ける食品だらけです。このような食品を食べ続けるとどうしても栄養素が不足します。そんな時、健康食品は大いに力を発揮します。ですから、賢く健康食品を活用することは現代人にとって必須と考えます。勿論、宣伝に騙され、健康食品一辺倒は良くありません。
何と言っても毎日の食生活を充実させることに尽きますから。
日本政府は、「国民の健康は政府が守る」という姿勢が強いように感じます。従って、ちょっとした風邪でも病院に行って医師に診てもらい薬を貰っています。「風邪かな・・・」と思ったら、体を暖かくして早く床につけば治るのに・・・。
薬に頼る人(特にシニア)が多いのに驚きます。保険制度で自己負担が少ないのも病院頼りを助長しているような気がします。もっと自己管理をしっかりすれば健康は維持時出来ます。日本の医療費は年々上がっています。このままではこの良き制度は維持できなくなること必至です。「自分の健康は自分で管理する」を政府は国民に行わせるように啓蒙すべきではないでしょうか? 病院に行けば、徹底して検査をして悪い箇所を探します。結果、再検査して病状を発見し投薬です。医師から処方された薬を摂っていない人を探すのが難しいほど、私の多くの友人は薬を摂っています。国民病と言っていたものを生活習慣病と名付けたのは聖路加病院の日野原先生でした。生活習慣病とは、医師が治す病気ではなく自分が生活習慣を正せば治せる病気であることを肝に銘じて欲しいです。
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