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それぞれの終わりには、
必ず新しい始まりがある
霜月がはじまりました。
季節の匂いは・・・何でしょう?
やっぱり、霜月初めには、菊ですね。
真紅の菊です。
菊襲は、美しい重の色目で、表は白、裏は蘇芳色。
この菊のイメージでしょうか?
「御伽草子(おとぎぞうし)」の中に、菊にまつわる物語があります。
昔、源中納言という人の姫は美しく、優しく、四季折々の草花を愛しました。その中でも菊を一番好んで、菊の咲く頃は、夜遅くまで花の側を離れませんでした。
姫が十四才の秋、菊の花に名残りを惜しんでいるうちに、いつしか姫はまどろんでしまいました。
すると若い貴公子が現われ「露ほどのお情けでもよいから、かけてください」と語りかけ、ついに姫と一夜の契りを結びました。
夜が明けると、貴公子は菊の咲き乱れる中に消えてゆきました。
何日か過ぎた頃、丁度、朝廷で菊の花くらべが行なわれるとのことで、中納言も菊の花を奉るよう帝からご下命を受けました。
その日の暮れ、美しい貴公子は沈んだ様子で現われて「姫にお会いできるのも今日限りです」と、髪を切って姫に渡し「思い出す時にはこれを見てください。また、嬰児を残しましたから私の代わりに育ててください」と言い残して消え去りました。
貴公子は菊の精でした。
姫の生んだ女子は、まことに美しく成長し、ついに帝に召されて女御となったそうです。
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Posted at 2011-10-31 19:49
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Posted at 2011-11-01 04:56
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Posted at 2011-10-31 20:42
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Posted at 2011-11-02 06:55
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