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それぞれの終わりには、
必ず新しい始まりがある
東京創元社 (2018/9/28)
前回読んだこの作者の作品が面白かったので、
図書館で3冊借りました。
3冊のうち、面白かったのがこの本です。
382ページの分厚い本で、活字もぎっしり。読み応えがありました。
◇内容◇
これは、もうすぐ二十一世紀がやってくる、というころに起きた、愛すべき子供たちの闘いの物語。
不可能状況下で煙のように消え去ってみせる子供たちと、そのトリックの解明に挑む大人の知恵比べ。
単なる家出か悪ふざけと思われた子供たちの連続失踪事件は、やがて意外な展開を辿り始める。
地域全体を巻き込んだ大騒ぎの末に、雑誌編集者の猿渡の前に現れた真実とは?
ミステリ・フロンティア百冊到達記念特別書き下ろし作品。
他の2冊『病弱探偵』『さよなら僕らのスツールハウス』
新潮社 (2018/1/20)
最近、読書もしないまま無為に時を過ごしている感じです。
図書館の新着本検索をしていると、この本に出合いました。
新着本は、文庫本でしたが、読むのはやはり単行本です。
早速借りに行きました。
1980年代の作家さんの作品が読めるのか?心配でしたが、最後まで読めました。
福岡県出身の方なので、京都が舞台なのですが、
博多駅や関門海峡花火大会なども出てきて親しみを感じました。
京都が舞台なのに京都弁ではないのが不思議でしたが。
◇内容◇
京都にあるハンドメイド雑貨店『ぷらんたん』
店主の北川巴瑠のもとには今日も不思議な出来事が舞い込む。
イヤリングの片方だけを注文する客、
遠距離恋愛中の彼氏から貰ったアルファベットの欠けたネックレス、
頑なに体の関係を拒む恋人、
そして、お店への嫌がらせ。
そんな彼女にも人には言えない、ある秘密があった。
とあるハンドメイド雑貨店と4人の来訪者をめぐる物語。
当分、京都へは行けそうにないし(それどころか小倉城へも行けそうにないし)、
懐かしい京都の空気を感じました。
他の作品も読みたくなりました。
『ペテロの葬列』
宮部みゆき著
集英社(2013/12/20)
690ページの分厚い本です
文化の香らない市に住む悲しい現実。
新刊本や話題の本は、1年近く待たなければ、借りて読むことができません。
ドラマが終わったときには、既に200人待ち。
少し待とうと思い、年を越してから予約しても、相変わらずの順番待ちでした。
内容(「BOOK」データベースより)
今多コンツェルン会長室直属・グループ広報室に勤める杉村三郎はある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇。
事件は3時間ほどであっけなく解決したかに見えたのだが―。
しかし、そこからが本当の謎の始まりだった!
事件の真の動機の裏側には、日本という国、そして人間の本質に潜む闇が隠されていた!
あの杉村三郎が巻き込まれる最凶最悪の事件!?
息もつけない緊迫感の中、物語は二転三転、
そして驚愕のラストへ!
『誰か』『名もなき毒』に続く杉村三郎シリーズ待望の第3弾。
このシリーズは、ドラマを見て、原作本を読んでいます。
『誰か』『名もなき毒』は、原作に忠実でしたが、これは少し違いました。
ドラマのラストに納得できなかったのですが、原作は少しニュアンスが違っていました。
690ページの分厚い本でした。
宮本氏の本だと、上・下に分かれるのに、一冊に纏めるとは、買う場合にはお得感があります。←これ以上本を増やしたくないので、買わないけれど(笑)
『ざぼんじいさんのかきのき』
すとうあさえ作
岩崎書店
ざぼんじいさんは、あまい柿をいつもひとりじめ。
まあばあさんにわけてくれるのは、葉っぱや枝ばかり。
でも、まあばあさんは、大よろこび。そのわけは…。
昨日、担当者が風邪をひいたので、欠員が出たと連絡が入りました。
6月以来の読み聞かせです。
◇2年生◇
『うちのかぞく』・・・野菜が出てきたのでそのつながりで
『くだものなんだ』・・・柿が出てきたのでそのつながりで
『ざぼんじいさんのかきのき』・・・ご近所の庭に柿が実っています。
今年は、柿が豊作のようです。
先日も二軒隣りのお宅から、柿をいただきました。
昨日、電話があった後は、なんだか読み聞かせに行きたくないな!!と感じました。
読みたい本がないのです。
柿の季節なので、『ざぼんじいさんのかきのき』を本棚から引き出しました。
読む練習をしました。
2年生のクラスは、とても反応が良く、昨日の憂鬱が嘘のように愉しむことができました。
めでたし、めでたし♪
『誰かSomebody』宮部みゆき・著 実業之日本社
この単行本は、絶版の模様(図書館で借りました)
ドラマが始まったので、『名もなき毒』を図書館で単行本を借りて読みました。
あらら・・・『名もなき毒』は、シリーズ第二弾でした。
それにしても・・・人は怖いです。
世間の常識が全く通用しない人が世の中にはいることが分かります。
現実に・・・確かに!!
『名もなき毒』~内容紹介~
今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、トラブルメーカーだった。
解雇された彼女の連絡窓口となった杉村は、振り回される。
折しも街では、連続毒殺事件が注目を集めていた。
人の心に巣食う毒を圧倒的筆致で描く吉川英治文学賞受賞作。
そして、単行本は、世界から消えていました。
文庫本に変わっています。
『誰かSomebody』~内容紹介~
杉村三郎35歳、妻子持ちのサラリーマン。妻の父親は大財閥「今多コンツェルン」会長の今多嘉親で、三郎は会長室直属のグループ広報室で記者兼編集者として働いている。すでに他界した妻の実母は嘉親のせいさいではなく、三郎も後継者として婿入りしたわけではないが、「逆玉の輿」であることに変わりはなかった。
ある日三郎は義父から妙な依頼を受ける。嘉親の個人運転手を長年務めてきた梶田信夫が自転車に轢き逃げされて命を落とし、残された二人の娘が父親の想い出を本にしたがっているので、編集者として相談に乗ってやって欲しいというのだ。姉妹に会うと、妹の梨子は本を出すことによって、犯人を見つけるきっかけにしたいと意気込んでいるが、結婚を間近に控えて父を失った姉の聡美は、そう上手くいくはずがない、と出版に反対しており、結婚の延期も考えていることがわかる。
ところが、聡美が反対する真の理由は別にあった。彼女は、妹には内緒という条件で、三郎に真の反対理由を打ち明けた――運転手になる前の父は職を転々とし、よくない仲間とも付き合いがあったらしい。玩具会社に就職してようやく生活が安定した、聡美が4歳の時、彼女は「父に恨みがある」という人物に"融解"され、怖い思いを味わった。そのあと一家は玩具会社をやめ、縁あって今多の運転手として雇われるまで、再び不安定な暮らしを余儀なくされた。そんな父の人生を梨子に知られたくない――と。さらに聡美は、父の過去の悪い縁が今も切れておらず、「あれは偶然に起こった轢き逃げなんかじゃなくて、父は狙われていた。そして殺されたんじゃないかと思うんです」と訴えるのだった。三郎は、姉妹のそんな相反する思いに突き動かされるように、梶田の人生をたどり直し始めた・・・・・・。
ドラマは、かなり本に忠実だと感じているところです。
『三匹のおっさん ふたたび』有川浩・著 文藝春秋
『三匹のおっさん』を読んで、ふたたびがあることを知り、図書館へ予約を入れました。
2月7日に予約した本が7月12日に手元に来ました。
新刊を図書館で借りようとすると、それはもう新刊ではなくなっている期間を要します。
気にしていなければ、何を予約していたのか分からなくなる時間の経過です。
文化の香らない北九州。
いかがなものでしょうか。
作品は、5ヶ月間待った甲斐がある面白さでした。
痛快娯楽本!!
こころがリフレッシュします。
通常、第一巻が面白い作品は、次からトーンダウンするものですが、ますます面白さを増しています。
登場人物たちもそれぞれに更に良い色合いを発しています。
次回作が待たれる作品です。
~内容紹介~
剣道の達人・キヨ、柔道の達人・シゲ、機械をいじらせたら右に出る者なしのノリ。「還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか!」と、ご近所の悪を斬るあの三人が帰ってきた!
書店万引き、不法投棄、お祭りの資金繰りなど、日本中に転がっている、身近だからこそ厄介な問題に、今回も三匹が立ち上がります。
ノリのお見合い話や、息子世代の活躍、キヨの孫・祐希とノリの娘・早苗の初々しいラブ要素も見逃せません。
『獣の奏者Ⅰ闘蛇編』上橋菜穂子・著 講談社
先日、中三女子と話していると、この本を紹介してくれました。
そういえば、昨年卒業していった生徒たちがよく読んでいる本でした。
上橋菜穂子さんの作品の『守人シリーズ』の扉が開かなくて、
この作者は苦手意識があり、手に取れなかった本です。
折角すすめてくれたので、読むことにしました。
内容(「BOOK」データベースより)
獣ノ医術師の母と暮らす少女、エリン。
ある日、戦闘用の獣である闘蛇が何頭も一度に死に、
その責任を問われた母は処刑されてしまう。
孤児となったエリンは蜂飼いのジョウンに助けられて暮らすうちに、
山中で天を翔ける王獣と出合う。
その姿に魅了され、王獣の医術師になろうと決心するエリンだったが、
そのことが、やがて、王国の運命を左右する立場にエリンを立たせることに…。
扉は、軽快に開き、一気に読めました。
気になる文章は↓↓↓
・・・この世に在るものが、なぜ、このように在るのかを知りたい・・・
この答えが最終的には分かるのでしょうか?
物語は、Ⅱ王獣編へと続きます。
『伊勢神宮ひとり歩き』中野晴生 ポプラ社
~日本のこころの故郷、お伊勢さんへようこそ――
深い森と清浄な川に囲まれた伊勢神宮は、
現代人の疲れた心を癒してくれる――。~
いつかは行きたいお伊勢さん。
今年こそ、行くぞ!!と手に取った本。
今年は20年に一度の式年遷宮の年。
お伊勢さんに行くと「生き返り」ができるとか・・・
人生が変わる!!
そういう体験をしてみたい今年です。
悩んだら神社にこころを預けましょう♪
『ポプラの秋』湯本 香樹実・著 新潮社文庫
ポパイ顔の大家のおばあさんと父を突然亡くしたばかりの少女の物語。
そういえば、昭和のおばあさんは、ポパイ顔が多かったように思います。
亡き父への手紙をおばあさんが死んだ時に、棺桶に入れて、
届けてくれるという約束。
それでも、届けてほしいけれど、おばあさんには長生きをしてほしい・・・
揺れる少女の心。
小学1年生の終わりの春、母方の祖母が交通事故で亡くなりました。
事故にあって、1ヶ月くらい入院していたのですが、
元気になりつつあったのに、亡くなりました。
わたしは、7歳。
その事情はよく分からないまま、
物心ついて以来、はじめての死を体験しました。
二年生になったわたしは、よく祖母の仏壇の前で、本を読んで聞かせていました。
今でもそのシーンを思い出します。
祖母が亡くなって、自宅に戻り、布団に寝かせられていた時、
「この後、この布団はどうするのだろう?
わたしはこの布団で寝たくないな」と考えていたものでした。
幼い頃の思い出が蘇る本でした。
内容(「BOOK」データベースより)
夫を失ったばかりで虚ろな母と、もうじき7歳の私。
二人は夏の昼下がり、ポプラの木に招き寄せられるように、
あるアパートに引っ越した。
不気味で近寄り難い大家のおばあさんは、ふと私に奇妙な話を持ちかけた―。
18年後の秋、お葬式に向かう私の胸に、
約束を守ってくれたおばあさんや隣人たちとの歳月が鮮やかに甦る。
◆◆◆『夏の庭』やその他の作品も読んでみたいと思う作家さんです。◆◆◆
『人質の朗読会』
小川洋子・著 中央公論新社・刊
内容(「BOOK」データベースより)
遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた。
紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で朗読会が始まる。
祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは人質たちと見張り役の犯人、
そして…しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。
昨年12月におすすめの本としてあがっていたのですが、
他の方が先に借りたので、先日借りて一気に読了しました。
何も言えない!!
ただ、人の一生は不思議なもの。
人の運命は、誰が決めるのでしょうか?
山あり、谷あり
喜怒哀楽
生まれるのも
死ぬのも人間には分からない。
何のために生きるのでしょうか。
何のために生かされているのでしょうか。
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