幼い日に綴られたあの世への手紙『ポプラの秋』
Feb
2
ポパイ顔の大家のおばあさんと父を突然亡くしたばかりの少女の物語。
そういえば、昭和のおばあさんは、ポパイ顔が多かったように思います。
亡き父への手紙をおばあさんが死んだ時に、棺桶に入れて、
届けてくれるという約束。
それでも、届けてほしいけれど、おばあさんには長生きをしてほしい・・・
揺れる少女の心。
小学1年生の終わりの春、母方の祖母が交通事故で亡くなりました。
事故にあって、1ヶ月くらい入院していたのですが、
元気になりつつあったのに、亡くなりました。
わたしは、7歳。
その事情はよく分からないまま、
物心ついて以来、はじめての死を体験しました。
二年生になったわたしは、よく祖母の仏壇の前で、本を読んで聞かせていました。
今でもそのシーンを思い出します。
祖母が亡くなって、自宅に戻り、布団に寝かせられていた時、
「この後、この布団はどうするのだろう?
わたしはこの布団で寝たくないな」と考えていたものでした。
幼い頃の思い出が蘇る本でした。
内容(「BOOK」データベースより)
夫を失ったばかりで虚ろな母と、もうじき7歳の私。
二人は夏の昼下がり、ポプラの木に招き寄せられるように、
あるアパートに引っ越した。
不気味で近寄り難い大家のおばあさんは、ふと私に奇妙な話を持ちかけた―。
18年後の秋、お葬式に向かう私の胸に、
約束を守ってくれたおばあさんや隣人たちとの歳月が鮮やかに甦る。
◆◆◆『夏の庭』やその他の作品も読んでみたいと思う作家さんです。◆◆◆
Posted at 2013-02-02 08:15
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Posted at 2013-02-03 02:31
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