プロの音

技能を突き詰めると、その所作はリズムを持ち、そのリズムは心地よい音を発する。最近、身の回りでめっきりプロの音が少なくなった。

例えば、顕著なのはヤスリをかける音。
ヤスリは削る工具だけど、れっきとした刃物なので「切る」モノなんす。
あっしもまだ駆け出しの頃に、金属加工の専門家に駄目出し食らったもんです。刃物を当てるな、擦るな、と。

例えば、鈑金作業でメタルを叩く音。
アレはもはや、リズムではなくミュージックだ。

近年、熟練者が技術を継承するための手厚い手ほどきは少ない。
技能の向上には努力がいるし、指導されればキツくも言われる。
しかし御指導御鞭撻ってのは、ウザがられるし、厳しさが敬遠されつつある。とても寂しいハナシなんだけど。

サーキットでエンジンを暖機するときのレーシング。
このレーシングも、あっしが目を輝かせてコースに通っていた頃は、レーシングの音ひとつとっても、かっこよかった。
あぁー、プロだなぁ・・・って、しみじみ感じいったもんす。

そんなプロの音、めっきり少なくなった。
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エンジンを暖機にも違いが有るんですか
知りませんでした
Posted at 2014-06-06 16:00

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色んな哲学があります。
Posted at 2014-06-07 16:55

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