今日は五山送り火

京都人にとって、夏の終わりを感じる日と言ってもいい。
他府県のヒトはいまだに「大文字焼き」って言ってくれるけど、これ、仏事なんで。
まあ、あっし自身熱心な仏教徒ではないけど、それでも先祖がお盆に帰って来て、この送り火で帰っていく・・
という認識で何十年も生きて来てるっすから、なんだか花火イベントのように言われると物凄い違和感を覚える訳っすよ。

あの立ち昇って消えていく炎のひとつひとつ、あの刹那を肌で感じながら、先祖とかもそうだけど身の周りで亡くなったヒトの顔を思い浮かべながら、色んな事を考える時間。
あっしの中では、アメリカ人もこの炎で送り出してきた。

京都の夏と言えば、祇園祭とか思い浮かびやすいだろうけど、五山送り火は祭じゃないので。静かに故人を偲ぶ、そんな時間なんすよ。
焼肉やお好み焼きじゃないんだから、大文字焼きはやめてくれ。
せめて、送り火って言ってくれ。

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“送り火”伝統、と言うより先人より伝え継がれた神聖な行事ですね。

我が両親は、線香花火に魂・人生の姿を感じなさいと孫達に言っていました。

仏教の世界観・・・大千世界を表したものでしょう。
送り火の“大”文字。
Posted at 2020-08-16 03:32

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精霊に無事に帰って貰うために、送り火当日は物凄い量の御供物が、管理寺には持ち込まれます。
現実的に考えれば、ただゴミを増やしているだけなのですが、祖先達に迷わず帰って貰いたい、そしてひもじい思いをさせたくないという、人情もまた感じます。
Posted at 2020-08-17 04:28

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