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サウスベイ マネジメント セミナー( Southbay management seminar )は月一回のセミナーを中心に勉強し、時々に親睦をする、乃ち「よく学び、よく交友する」そのような会です。

2012年度 5月 - 私を魅了したアメリカンフットボール

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日時: 2012年5月9日(水)、6:30PM - 8:30PM
会場: ニューガーディナ・ホテル
講師:鈴木弘子(すずき ひろこ)氏
講演録担当:内藤喬夫,(協力)鈴木弘子


講師略歴
アメリカ女子プロアメフト選手。サンディエゴを本拠地とするサンディエゴサージ所属。1964年9月28日東京・浅草生まれ。高校時代はシ ンクロナイズドスイミングの選手として活躍。短大在学中よりスポーツインストラクターとして水泳、エアロビクス、ウエイトトレーニング等を指導。健康運動 指導士、ヘルスケアトレーナー、心理相談員の資格を持つ。1995年に日本の女子社会人フットボールチーム、レディコングに入団。2000年アメリカプロ リーグ入団テストに合格し、日本人初の女子プロアメフト選手となる。渡米1年目で1位指名によりオールスター戦出場を果たす。愛称は Betty。
講演内容
■情熱トークUSA(TVジャパン)
講演に先立ち日本語テレビで彼女のことを紹介した番組を流した。子供時代の時代の写真やシンクロをやってた高校時代の写真を紹介しながら、なぜ彼女がアメリカンフットボールの魅力にとりつかれたかを、インタビューを交えながら進行していた。
100キロを超すアメリカ人プレーヤーと一緒に練習しているシーンや、スタッフが持つダミー(サンドバックのようなもの)に当たるシーンが放映された。鈴木さんは軽々とそのダミーを押していたが、インタビュワーの女性も試みると、びくともしなかった。「タックルとは、パワー×スピードだ」と説明していた。彼女は170センチを越す、日本の女性としては背の高いほうであり、アメリカ人プレイヤーと比べてもそうひけをとらないが、体重は断然劣る。相撲取りのような巨漢のアメリカ人に比べれば子供のようである。この身体的なハンディーをスピードでカバーしているという。
鈴木さんは、高校時代はシンクロナイドスイミングの選手。1995年に日本の女子社会人フットボールチーム・レディコングに入団、日本でたったふたつしかない女子フットボールのチームのひとつだった。この時、鈴木さんは、30歳、全くルールがわからない状態だった。
2000年アメリカに女子プロリーグが設立、選手を募集していることを知り、アメリカに渡って入団テストを受け、見事合格。日本人初の女子プロアメフト選手誕生となった。そのことを時事通信が配信すると、朝日新聞などの全国紙が大きく報じた。一躍鈴木さんは有名人になった。
以上のような経緯がTVで紹介され、その後、彼女の講演が始まった。 (番組は、こちらからご覧になれます。  →http://ameblo.jp/betty-79/theme23-10036226086.html#main
■ アメリカ女子アメフトリーグ
アメリカには4大スポーツと言われるNBA(バスケット)、MLB(野球)、NHL(アイスホッケー)、そしてNFL(アメリカンフットボール)がある。
女子アメリカンフットボールリーグは、2000年に設立され、当時は10数チームであったが5年後には、150チームになり、淘汰された現在では96のチームがある。3リーグがあるが、鈴木さんの所属するサンディエゴサージは、64チームが登録する全米最大リーグ・WFAに属している。WFAの組織は、アメリカンカンファレンスとナショナルカンファレスに分かれており、17地区に分かれている。レギュラーシーズンは8試合、その後プレーオフが行なわれ、最終的に全米優勝チームが決まる。大リーグと違い、プレイオフからは、全て1回勝負である。
「5月5日(土)に鈴木弘子さんの所属チーム“サンディゴサージ”の試合がロサンゼルスであった。試合会場は、ミラコスタ高校(1401 Artesia Boulevard Manhattan Beach, CA 90266)。結果は69対12で勝利。今シーズンの今までの成績は3勝0敗で、地区優勝の呼び声高く、もちろん全米優勝を目標に掲げる。
試合は、遠くてラスベガスなので、バス移動が多い。8時間を超えるドライブは、通常飛行機の移動となるが、レギュラーシーズンは飛行機移動がない。1チームに選手53名が登録、コーチや医療スタッフなども含めると相当数になる。男子アメリカンフットボール(NFL)であれば多くの観客動員が常時あり、テレビ放映などで大きな収入があるが、女子の場合は経営的に大変である。
女子リーグ(WFA)の中でも、人気のあるチームとそうでないチームがある。強いチームは得てして人気チームだ。昨年準優勝のサンディゴサージは、人気チーム。緒戦は800名ほどの観客動員数があるが、60対0などのスコアで勝ち続け、あまりに強いので、逆に毎週観客が減ってしまう。試合は基本的には、週に1度で、アメリカでは金曜日は高校生の試合、土曜日は大学生、プロは、日曜日と月曜の夜、とスケジュールが決まっている。女子リーグは土曜日に行なわれる。
選手は、皆別の仕事をもっており、主婦やお母さん選手もいる。選手はチケットを売ったり、イベントを行なって、チームの為のお金集めも行なう。
アマチュアからアメリカンスポーツをやっている人は少ない。高校や大学に女子チームがないからだ。ソフトボールやサッカーの選手など色々のスポーツ経験者がテストを受けてプロ選手になる。それでも、鈴木さんのようシンクロナイズからアメリカンフットボールへの変更は珍しいとのことだ。

■アメリカでの選手生活
初年度鈴木さんは、フロリダのチームに所属した。英語は全くわからなかったが、プレーブック(作戦が書かれたノート)には絵で描かれており、またアメフト専門用語は日本でも英語を使うため、そう困ることはなかった。遠い異国からアメフトをやりたいだけのためにアメリカにやってきた鈴木さんに、誰も親切だった、そしてチームは地区優勝をし、第1巡でオールスター戦出場を果たすという華々しいデビューを飾った。
2年目の2001年、アリゾナのチームに移籍を決めた。2011年というと9.11テロ事件のあった年である。ビザはとれない、ビザなしという状態で、決められた時間に遅れて練習に駆けつけた。事前に密に連絡を取っていたのに、オーナーから「今日は見てるだけでいいから」と言われた。その後、練習合流は許されたが、ヘルメット、ショルダーパットなしの練習だった。1ヶ月たってやっとみんなと同じ練習をすることが許された。 これは、ビザがないとか、遅れてきたという理由からの罰則ではなかった。「華氏100度(摂氏38度)を越える慣れない気候で、彼女が急に練習すれば、熱中症を起こすだろうし、場合によっては死ぬことがある」と、トレーナーが判断したためである。まず見学させて、体重の変化を計測し、徐々に過酷な環境に慣れさせていたのである。人間は、体重の2%の水分が失われると熱中症になる危険があり、3%だと体温調整機能や運動能力が明らかに低下すると言われている。
そしてこのアリゾナのチームには、EQとかAボーンとかいうニックネームの選手たちがいた。由来を聞いてみると、EQとはEarthquake、AボーンとはAtomic Bomb で、女の子が自ら「私を地震って呼んで」「原子爆弾って呼んでね」って言うわけだから、最初は「凄いチームに来てしまったなあ」と思ったらしい。
さすがそんな選手が所属するアリゾナのチームは、鈴木さんの合流した年に地区優勝を果たし、更にその翌年には準優勝を果たした。2年間で優勝チームを作る予定だったので、3年目にこれ以上の成績は見込めないと、彼女のさらなる野心に向かって、チームを移籍した。
ペンシルバニアである。東海岸のペンシルバニア州フィラデルフィア、冬はとにかく寒い。極暑からの移籍、そうすぐになれるわけがない。運転した初日、ブレーキを踏んだところ、車が回転、道が凍っていたのだ。それからは運転が怖くなり、ルームメイトの自転車を借りる、しかしこれもまた初日に、脱輪。自転車をかついで、3時間歩いて自宅に帰り、それからは自宅に居ることが多かった。このチームでも地区優勝、彼女の目標の全国制覇は果たせなかった。寒さに懲りた彼女は、1年限りで、次の地・カリフォルニアのロングビーチに移ることになる。
ロングビーチはロスの隣の町。アリゾナほど猛暑があるわけでなく、ペンシルバニアほど冬は寒くない。天候に不満はない。そのあとロサンジェルス、アンティローブバレー、現在のサンディエゴとチームを移籍しているが、カリフォルニアから離れられないのは、この素晴らしい気候が理由であると語っていた。
今年からロスからサンディエゴに移籍した、しかし住まいは引っ越さずガーデナにある。ロスから練習のあるサンディエゴまでの3時間は、チームのバンで送り迎えをしてくれている。

■ アメリカンフットボール=アメリカ??
アメリカンフットボールの起源は、サッカーであると言われている。がい骨を蹴っていたサッカーが、オセアニア大陸に渡って、ラグビーとなり、アメリカ大陸に来て、アメリカンフットボールになった。アメリカンフットボールは、究極のルールをもつスポーツと言われる。そしてそのルールブックは電話帳ほどの厚さと言われている。
そしてそのルールは、更に極めるため、毎年変更されている。危険と判断すれば、反則項目に入れ、ゲームを更に面白くするために、新しいルールを作る。
TVプログラムということを大変意識している。つまり、観客を意識してできたスポーツである。近頃野球の試合で最初のジャッジを覆した場合など主審がマイクで観客に説明するようになっているが、以前はそのようなことはなかった。サッカーの試合でも審判が観客にどのような反則のおきたことなどマイクで報告などしない。
しかし、アメリカンフットボールは審判が観客席に向かって「だれだれが、なになにの違反をしたので、なになにとなる」と説明する。そしてテレビの普及に伴い、アメリカンフットボールがより人気あるスポーツになっていく。アメリカンフットボールは、するスポーツであると同時に、観るスポーツでもある。
テレビ時代になり、テレビ観戦者のための色々な工夫がなされるようになった。攻撃側は4回の攻撃で10ヤード以上進めば、新しく4回の攻撃権もらえ、進むことができなければ、攻撃権は、相手チームに移る。フィールドには、5ヤードごとに実際のラインが引かれているが、それ以外に攻撃権が与えられた場所から、10ヤードのところに、仮のラインを映像で映しだすことができる。たとえ選手がその仮のラインの上にいても、その下にラインが映しだされる技術が開発されたのである。 1984年のロサンジェルス・オリンピックの際の競泳中継で、プールの水面に各国の国旗が映るようになったことを、記憶にある方も多いだろう。プールの底にペイントなどしているわけでなく、映像処理によって、プールの表面に書かれている。波があれば映像が歪むようになっているのだ。これは、アメリカンフットボールの仮の10ヤードラインを引く技術が応用されたのである。
テレビ番組のプログラムは通常3時間ぐらいである。ちょうどこの時間内にゲームが終わるようつくられているのも興味のあることである。
アメリカンフットボールのルールは難しいと言われるが、基本は、戦争を意識した陣取りゲームである。自分の陣地から、相手陣内を突き進みゴール(エンドゾーン)を目指す。ボールを前進させるには、ボールを持って走る方法(ランプレー)と、味方にボールを投げる方法(パスプレー)がある。
ボールがゴールラインを通過すると得点を得る。得点には、タッチダウン(6点)、ポイントアフタータッチダウン(キックで決めれば1点、ランやパスだと2点)、フィールドゴール(3点)、セーフティー(自責点・2点)がある。
アメリカやカナダで「football」というと、アメリカンフットボールのことを指す。ただしカナダの場合はカナディアンフットボールも含む。アメリカンフットボールでは100ヤードで1チーム11人であるが、カナディアンフットボールでは110ヤードで12名である。
アメリカンフットボールのゲーム中、選手が自由に動いているように見えるが、実は選手が独自の判断で動くことはなく、全て決められた動きをしている。
オフェンスの場合、まずフォーメーション(隊形)があるので、言われた隊形とおりにセット(並ぶ)する。そして、プレー(誰が持って走るとか誰に投げるとか)が指示される。例えば、10のフォーメーションがあって、30のプレーがあった場合、それだけで300種類になる。それらを選手は覚えておかなければならず、コーチの指示されたパターンの動きをする。
もし指示された通りに選手が動かなかったり、当たった選手を押せなかったり、ボールを捕球ミスすれば、もちろん選手の責任となる。ここで他のスポーツと違うのは、作戦が悪ければ、コーチの責任となる。野球では、代打選手が打てなくても、代えた投手が打たれても、コーチの責任になるかというと賛否両論だと思う。
アメリカンフットボールの戦い方は、アメリカの文化を象徴している。アメリカは自由な国というイメージがあるが、こと仕事となると命令系統がはっきりしている。命令を出す人と、それに従う人が歴然と区別されている。まさに軍隊方式なのである。
■ アメフト選手のポジション
そしてアメリカンフットボールは、専門化が徹底している。 攻撃を専門とする選手と防御を専門する選手に分かれている。試合を観ていると、攻撃の時と防御の時、選手が総入れ替えをしているのはそのためである。
攻撃の中でも、ポジションはわかれており、ぶつかるだけ、ボールを投げる、捕る、持って走る、蹴るだけの選手たちで構成されている。ぶつかるだけの選手たちは背番号が50~79番をつけていて、ぶつかるだけの選手たちがボールに触った場合(最初にクォーターバックにボールを渡す時のセンターを除いて)反則を取られる。鈴木さんは今年、このぶつかるだけの中のセンターというポジションである。
一番の花形プレーヤーは、クォーターバックで、司令塔である。練習では、クォーターバックは投げる練習ばかりしていて、その隣では、キッカーというポジションの選手が、蹴る練習ばかりをしている。専門職なのだ。
一番危険なポジションは、ボールキャリア(ランニングバックやレシーバー)の選手で、ボールをキャッチした瞬間に見えないところからタックルされたり、何人もの敵から一斉にタックルを受ける。
ぶるかるだけのポジションは危険だと思われがちだが、止まった状態からぶつかるので、加速はついていないし、また相手がどこから来るかがある程度予想されている。それに対してランニングバックは、どこから来るかわからない敵を対処せねばならず、大きな怪我をすることも多い。選手寿命も短く30歳定年と言われている。クォーターバックは給料が高く、経験がものすごく考慮されるため、チームもなんとかクォーターバックを守って長く働いてもらおうとする。そのためにルールを変えることもある。

そして面白いことに、攻撃選手と防御選手は性格がまったく違う! 試合前のロッカールームでの様子。攻撃の選手は、プレーブックを確認したり、クロスワードパズルをやったりして過ごす。攻撃選手にSUDOKU好きは多い。
それに対して防御の選手は、ヘッドフォンをつけて音楽を最大にして聞いていたり、ホワイトボードに目標を書いて、叩いてみたり、ロッカールームに頭をうちつけたりと。 同じ競技をやっている選手かと思うほどであるという。

■ 子供たちにもアメフトを!
鈴木さんの去年のポジションは、防御の中で、一番前列の真ん中のノーズガードというポジションだった。このポジションは、通常太っていて、半径2メートルだけ素早く動けるような選手が多い。このように、アメリカンフットボールは専門職ゆえ、だれにでも参加できるというメリットがある。太っていて足が早くない人にも最適なポジションが用意されているのだ。
NFLの戦略は、アスリートには選手を目指してもらい、女子にはチアリーダー、お父さんたちはスポーツバーで、スポーツにあまり興味のない人にはファンタジーフットボール(自分のチームを作って得点を争うゲーム)そして子供たちにはフラッグフットボールと言うプログラムを用意している。
これは、アメフトのタックルの代わりに、攻撃側の選手の腰につけたフラッグをとれば、そこでボールデッドになるというゲームだ。
鈴木さんが母校・浅草小学校に教えに行った時の話を例にだした。運動神経がよくない子も参加して楽めるゲームだとつくづく思った。クォーターバックの選手が、「敵はいつも運動神経の良いAちゃんにボールが行くと思っている。彼は最初はボールを捕れると思う。だけどそのうちにカバーがきつくなる。そしたら、最初の3回はAちゃんに投げて、最後1回の攻撃の時に、運動神経の鈍いBちゃんに投げるよ、きっとカバーされてないと思うから」と作戦を話す。これは差別ではない。運動神経が鈍いのは子供の特徴であるだけだ。その証拠に、Bちゃんは嬉しそうににこにこと聞いている。彼のボールをキャッチした時の瞬間は、今でも忘れない。きっと彼が、体育の時間で初めて活躍した瞬間だったのだろう。
一人の子は、選手として参加せず、ヘッドコーチになりたいと申し出た。全員一致で、可決された。彼はものすごく頭が良いけど、運動神経の鈍い子だった。彼は「体育の時間にみんなが僕のいうことを聞くなんてありえない」と専門職を楽しそうにこなしていた。
このようにだれでもが、自分の能力に応じてゲームに参加でき、活躍できる面白さがある。社会は、全部が平均点以上の人材を求めていない。適材適所、出来る能力を上手く発揮すればいいのだ。
■ アメフトの危険性
アメリカンフットボールの最大の問題は危険であること。。ヘルメットをかぶっていても一試合に何十回と頭をぶっつけとなると、脳によいわけがない。頭の内部が異常をきたすことがある。ボクシングの選手が引退後、神経系統に問題が生じるのと同じことである。 そのようなことから、ヘルメットはどんどん進化してきた。また安全のためのルール改正も何度もおこなれてきている。しかし見る側にとっては、激しくぶつかり合うアメフトが見たい気持ちが変わらない。
最近、元サンディエゴチャージャーズのスタープレーヤーだったジュニアセアウという選手が自殺、これがアメフトによる脳障害が原因だったのではないかと言われている。 近頃ある大学でアメリカンフットボールと脳障害についての研究を始めるようになっていて、自分の脳を研究に使ってくれと、ドナーを申し出る選手たちも増えてきています。
■ 質疑応答より
Q「アメリカンフットボールは頭を使うスポーツであるというのは分かりました。その意味で京都大学が強いのでしょうか」。
鈴木さんはそれにたいし もちろんそれもあるし、日本でもそう言われている。それ以外に京都大学のアメフットボール部は、一番最初に5年制を取り入れて強くなったと聞いている。4年生で部活と就職活動の両方が中途半端になるより、5年間で大学を卒業して、5年目の最後の年は、就職活動に集中しようと。そして5年生は、マネージャーとして、選手の為に貢献しようと。今まで、1年生がやっていた雑用を、5年生が行なって、アシスタントコーチとして選手にも教える。この体制を作り出して強くなったと聞いている。
■ 講演後記
今回の講演によってアメリカンフットボールがより近い存在になった。ルールも大分わかるようになった。アメリカンフットボールがアメリカ文化の特色を多く吸収していることがよく分かった。するスポーツとしてはプレイヤーの能力、特質に応じたポジションを選ぶことができる。観るスポーツとして、観客が楽しめるための工夫(ルール作りを含めて)がなされている。そのようなことから、アメリカンフットボールがアメリカでかくも熱狂したスポーツとして取り扱われている理由が分かった。
彼女の年齢は47歳というから驚きである。最初ロビーで会ったとき、30代前半だろうと思っていたが。普通なら彼女の年齢ならこのような激しいスポーツでは引退するのが当たり前というところだろう。彼女には引退などということが頭の中にない。将来コーチになるとか、オーナーになるようなことさえ今のところ考えてないという。彼女は長寿のポジションでプレーしているためなのか、彼女自身の運動能力が減退しないためなのか、まだまだ現役を続けるという。彼女なら50を過ぎても活躍しているような気がする。将来のことより、今現役でプレーができる喜びを噛み締めているという。
その彼女にとって勝つことが最大の喜びであり、それに挑戦することが生きがいである。講演最初に紹介されたテレビ番組で述べていた。「練習は楽しい。練習が終わったあと疲れるというより、次の練習がはやくこないかなと思うくらいなのです」と。鈴木さんは挑戦がよほど好きだとみえて、着物の着付けにも挑戦したことがある。自分一人で着物が着れるようになったときの達成感は素晴らしかったという。アメリカンフットボールと着付けとは全く違うように思えるが、鈴木さんにとってチャレンジすることにおいて同じなのだろう。
鈴木さんが30歳から未知の世界のアメリカンフットボールに挑戦し、現在47歳であるというのに現役で活躍されていることが、我々に生きるためのチャレンジ精神を教えてくれたように思う。彼女の生き様こそが、彼女からの最高のメッセージであったと思う。
PS 現在、鈴木さん自身スポンサーを探している。サウスベーセミナーのメンバーでそのような人はいませんか?

鈴木弘子さんからのお願い

私の友人である船井氏のご子息の翔くんが今年の3月にサンディエゴで交通事故に遭い亡くなりました。加害者が未成年18歳の女の子で、飲酒、マリファナを吸引し、泥酔し翔くんをひき逃げ、そのまま逃げ、翌日出頭するという悪質な事件でした。
7月26日の裁判の前に船井氏家族より判事に対しもう一度詳細を見直し正しい量刑を求める嘆願書を出すことになりました。これからの若い子供達へのメッセージも兼ねて。。。
下記のサイトから長男大輔氏の嘆願書作成に至る事情説明を読んで一人でもたくさんの人にサインしていただきたいのです。
http://rafu.com/news/2012/07/%e3%81%b2%e3%81%8d%e9%80%83%e3%81%92%e6%ad%bb%e4%ba%a1%e4%ba%8b%e4%bb%b6%e3%81%a7%e7%bd%b2%e5%90%8d%e6%b4%bb%e5%8b%95%ef%bc%9a%e8%88%b9%e4%ba%95%e7%bf%94%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%ae%e9%81%ba%e6%97%8f/
嘆願書のサインはこちらからお願いします。
http://www.change.org/petitions/justice-for-sho-funai-killed-by-drunk-driving-hit-and-run?utm_campaign=petition_created_email&utm_medium=email&utm_source=guides
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