2002年4月21日
雲 田 康 夫 様
先日は 雲田社長サウスベイ赴任17年という記念すべき日に 私ども 「サウスベイ経営セミナー」のため、講師としてお出でいただき誠に有り難うございました。
7年前JBAの部会をベースとして発足した当会を、里子として送り出す立場にあった雲田社長にお出で頂き 講師をお願いする事は、私どもにとりましても感慨を覚えるものでした。
17年に及ぶ米国におけるご健闘振りをおもしろ可笑しくしかも示唆に溢れた内容にして頂いたご配慮に改めて感謝いたします。
日本で牛乳配達を豆腐配達に変換しようとした苦労話
中小企業分野調整法による日本からの締め出し
生臭く、不味く、フニャフニャして気持ち悪いと思っているアメリカ人に豆腐を売る苦労
冷やっこの上で踊るかつお節
植物性蛋白質の健康食品である豆腐に動物性蛋白を加えるマーボ豆腐の矛盾
缶詰スープの利便性と競合せざるを得なかった豆腐入り味噌汁
豆腐は必ずしも四角くなくてよい事を発見させられたトーフシェイク
ホームステイしながらの冷蔵庫調査で判った料理事情
ヒラリー夫人のラジオトークは値千金の宣伝効果
クリントン大統領スキャンダルの秘密
FDAが認めたイソフラボンのガン予防効果 と 医食同源へのうねり
等々ご提供頂いた内容は とてもここに書き出せるものではありません。
しかし、Tofuという言葉が一般化し、Websterの辞書にも載せられるようになった今でも、Tofuはやっとグリーンカードを取れたところで、市民権はまだまだとのお言葉に経営者としての厳しい目を感じました。
また、大豆を牛の餌として消費し牛肉から蛋白質を採るのではなく、豆腐を介して大豆蛋白を直接人が消費する事により、食物の効率が20倍にも高まり、世界的な飢餓問題解決にも貢献したいというお話には、会場から期せずして拍手が湧き起こりました。
米国で仕事をする日本人へのアドヴァイスとして、個人は事業への情熱を判ってもらう為の努力を火の玉小僧となって行う事、日本本社は10年単位で考える度量が必要とおっしゃたのも、大変印象的でした。
当会生みの親の一人として、先輩ビジネスマンとして、また在米日系社会のオピニオンリーダーとして、火の玉社長の益々のご活躍を心から祈念致しまして、御礼の言葉とさせて頂きます。
有り難うございました。
サウスベイ経営セミナー
会 長: 井出 英雄
セミナー委員長: 永山 繁雄