Search Bloguru posts

freespace

サウスベイ マネジメント セミナー( Southbay management seminar )は月一回のセミナーを中心に勉強し、時々に親睦をする、乃ち「よく学び、よく交友する」そのような会です。

2011年度 2月 - ~企業は人なり~「上司の本音・部下の本音」

thread
2011年度 2月 - ~企業... 2011年度 2月 - ~企業...
日時: 2011年2月9日(水)、6:30PM - 8:30PM
会場: ニューガーディナ・ホテル
講師:濱野 崇(はまの たかし)氏
講演録担当:藤原 勝

講師略歴 1974年 東京都生まれ
1997年 早稲田大学 商学部卒
2008年 Interplace, Inc.マーケティング部・広報担当
2009年 Interplace, Inc.社長就任


[編集] 講演内容

「~企業は人なり~」
「100年に1度の不景気」と言われる今こそ、職場でのより良い人間関係の構築が企業の最高のパフォーマンスを引き出す最大の鍵となる。普段、職場で無造作にとっている言動・行動は、上司・部下、実はお互いにしっかり監視し合っているもの。

職場における現実
大半の人間が職場にて一人や二人は“変わった人間”と仕事をしなければならない圧迫感を感じている。また、そのような“変わった人間”に限って仕事が良く出来たりするので、企業側としては簡単にそのような人材を排除できない。排除できない以上、企業側は、それぞれの社員が“ソフトスキル”を勉強し、身に付けれるような環境を整える必要がある。ただし、職場の人間関係は月単位で常に変化してものなので、一つの人間関係の問題が片付いたとしても、やがてまた他の人間との問題が出てくる。それ故に完治策はなく、如何にその都度、的確に対処していくかが鍵となる。

Right

Right

ケーススタディ1  ~気が利かない部下~
クライアント:大手食品メーカー
Position:Quality Control/Quality Assurance (工場での品質管理業)
Requirement: 日英両語要 最低4年間の小麦粉を使った食品に関しての品質管理の経験要
        品質管理表などをEXCELで作れること
上司のアプリカントに対する評価:「求人条件の内容通り、品質管理の目は鋭く信頼できる。仕事は早くて正確だし、申し分ない。ただ、気が利かないと言うか、頼んだこと以外は自分から率先してやろうとしない。例えば品質管理表の作成を頼んでも、終わったらプリントアウトして机の上に置いておいてくれたら良いのに、ウンでもスンでもない。まだ終わってないのかと思って “いつ頃出来そうですか?” と聞くと “もう出来てます。ご覧になりますか?” と返ってくる。目を通すのは分かってるんだから “次からは出来上がったらプリントアウトして私の机に置いておいて下さい” と言うと、その時は “分かりました” と返事をするのだけれど、その次からもこの繰り返し。何でこんなに早く正確な資料を作れる頭があるのに、全然気が利かないんだろう。頭が良いのかどうか分からない。」 上司の本音:
― 気が利かない人間だな
― 仕事というのは自分から探してするもんだ
部下(アプリカント)の言い分:「会社命でその点では尊敬出来そうな人です。ただ話がやたら長い。一度つかまったらもう最後で、1時間でも2時間でも平気で話す。社内でも有名です。長いだけならまだしも同じ話を何度もする。他の人に話した事と私に話した事とを覚えてないみたいで、話の途中で “それはもう何度も聞きました” といつも言いたくなります。けれども、何故その資料が会社にとって大事なのか熱心に話されている途中でとてもそんな事言えません。それに本人は打ち解けようと努力してくれてるのだろうけれど、「子供はどこそこで育てるのが良い」とか「家はまだ買わない方がスマートだ」など仕事に関係ないプライベートなことまで話してくる。ずーっと聞いてると仕事に支障がでるのであまり近づかないようにしてるんです。資料をプリントアウトする話ですが、朝持って行くとつかまって話に付き合わされるから、あえていつも終業時間前に持って行くことにしてるんです。仕事は私に合っていると思うし、別に上司が嫌いな訳ではないのですが、正直あまり近づきたくありません。どうしたら良いですか?」
部下の本音:
― なんて暇な人間なんだろう
― 話好きなのは分かるけどこっちの迷惑も考えて欲しい
注意したい点
―上司からみた部下への注文は、ほとんどの場合において問題の本質と異なることが原因となっている
―上司の行動や言動そのものが問題の引き金となっていることも多い

Right

Right

ケーススタディ 2  ~二言目には「給料が低いからあまりやりたくありません」~
クライアント:大手不動産エージェンシー
Position:Accountant
Requirement: 日英両語要  A/P、A/Rを含む2年以上の経理全般の経験
          Quickbooksが使える方
上司のアプリカントに対する評価:「何かにつけ『そんなお給料を頂いてないので・・・・』という態度と言動で、やる気があまり感じられない。高い能力を持っている事は分かっているのでもったいない。日本で今の何倍貰っていたのか知らないが、このご時勢にビザサポートもしてあげてるのに、一体『何様のつもり』なんだろうか? 日本での経験をこっちに持ってきてアピールしたところで、ここはアメリカなんだから一からスタートするつもりで始めてもらわなければ困る。こんな調子ではどうせグリーンカードが取れたらさっさと他のとこへ行くのもみえみえだし、何時居なくなるか分からない人に責任ある仕事は任せられない。彼女の能力を買って特別にビザサポートをしていると言うのに、彼女からは会社へのコミットメントが全く感じられない。」
上司の本音: ― グリーンカードが取れるまでのステップとして利用されているに決まってる
― 恩知らずな人間だ
部下(アプリカント)の言い分:「別にお金の問題じゃないんです。『お給料がどうのこうの・・・』と言ってしまったことは本当に反省しています。ただ会社がどれだけ私に対して評価してくれているかというのは、どうしてもお給料と任せられている仕事内容で判断するしかないと思うので・・・。 会計の世界で1,2年の経験しか持ってないような人がする仕事ばかりやらされて、これでは何のためにMBAまでとってアメリカにいるのかな、と。 私は会計士として日本で10年やってきて、もっとやりがいがある仕事を経験したくてアメリカに来たんです。もっと責任ある仕事を回して欲しいんです。採用前の面接時にそのような説明があったので今の会社に決めたんです。ところが蓋を開けたらまるで新人がやるような仕事ばかりやらされて、これなら日本に居た方がまだ良かったかなと思ってしまいます。会社の雰囲気は好きですし、ビザサポートしてくれていることにしても、とても恩を感じています。私は一度決めたら最後まで意志を貫くタイプなので、この会社で自分の立場を築きたい、そういうコミットメントは持っています。」
部下の本音:
― 会社からの期待が感じられない
― 採用前の話と違う
注意したい点
― 「お給料が低い」という言葉に上司は過敏に反応する
― 転職市場が発達しているアメリカでは、有能な人材を集めやすい反面、労使間のコミットメントが難しい
― 報酬はお給料だけではない

Right

Right

ケーススタディ 3  ~歯車の「歯」となれない部下~
企業:インタープレイス
Position:Admin Specialist
Requirement: 日英両語要 経理全般の知識 最低2年の営業サポート経験
私の部下に対する評価:
「何を指示しても二言目には『こんな資料を作る必要、全然ないですよ』『そういうやり方よりもこうした方が会社にとって良いと思うんですけど」と常に勝手に判断されてしまう。会社にはあなたには知らせられない事情が山ほど有って、また、他の社員の個人的なインフォメーション等、あなたが知ってはならない事情もあるのだから、それらを唯一、包括的に見ることが出来る立場にいる私が判断していることに対して、いちいち意見を言わずに指示したことに素早く取り掛かって欲しい」
私の本音:
― お前は社長か!?
注意したい点
― “ソフトのスキル”の部分が仕事内容と一致すること
― 上司と部下が共通のゴールを認識できているか =「ホウレンソウ」報告・連絡・相談 が大事
Right

Right

「嫌な上司診断テスト」
仕事と離れた観点から見た場合、例えば食事会などで同席したケースなど、あなたの上司はどんな人?
1. 批判的なことばかり口にする悲観的な人
2. あまり存在感の無い陰の薄い人間
3. 人を笑わすことが好きな魅力的な人間
仕事でミスをした時、どんな態度をとる?
1. 部下に責任転嫁する
2. その話題には触れない
3. 自分の非を認め、部下に対しても謝る
部下がミスをした時、どのように叱る?
1. ヒステリックに怒ったり、長々と嫌味を言う
2. Yes, but と肯定的に叱る
3. どこが間違っていたのかを淡々と説明する
気分の良い時、どんな行動・言動をとる?
1. 唯我独尊的になる
2. 普段とあまり変わらない
3. 明るく優しくなる
上司の長所は?
1. 短所しか思い浮かばない
2. 真面目だ
3. 仕事が良くできる
部下が結果を出した時どのような行動をとる?
1. 手柄を横取りする
2. 「それぐらい当然」と普段と変わらない
3. 他の部下にも発表し褒める
Right

Right

「嫌いな部下診断テスト」
仕事と離れた観点から見た場合、例えば食事会などで同席したケースなど、あなたの上司はどんな人?
1. 批判的なことばかり口にする悲観的な人
2. あまり存在感の無い陰の薄い人間
3. 人を笑わすことが好きな魅力的な人間
あなたの部下が一番望んでいるものは何だと思う?
1. 給与アップ
2. 職場の人間関係アップ
3. スキルアップ
部下の悩みは何だと思う?
1.  仕事と関係ないプライベートなこと
2.  職場の人間関係
3.  今の仕事では自分の能力が活かせられない
あなたの部下の弱点は?
1. 常識がないところ
2. 責任感がないところ
3. やや自分中心的なところ
仕事でミスした時、どのような態度をとる?
1. 他人のせいにする
2. その話題に触れない
3. 申し訳なさそうにする
部下の我慢しかねるエピソード、すぐ思いつくのは幾つ?
1. 5つ以上
2. 2つ~4つ
3. 1つ
「嫌な上司診断テスト」「嫌いな部下診断テスト」共に12点以上であれば貴方は“嫌われていない”。11点以下であれば貴方は職場で“嫌がられている存在”。

そもそも何故職場での人間関係が大切なのか?
― 朝起きてから夜寝るまでの間に一番多くの時間を過ごす場所が職場である上、お互いに選んだわけではない相手と半強制的に一日の大半の時間を共有しなければならない。また、生活が掛かっているため“嫌な相手”でも適当にあしらうわけにいかない。ITが発達し、必要なソフトウェアさえインストールすればこれからは誰でもがある程度の“専門家”となれる時代。今までのように、専門性さえ身に付けていれば“変わった人”であっても特別に許される時代ではなくなる。かえって誰とでも仲良くやれる“オールラウンドプレーヤー”が重宝される時代。今後はもっと多くの企業が本腰を入れて誰とでも仲良く働ける為の“ソフトのスキル”について社員の力を伸ばしてあげられる環境を整えることが大切。
以上
#SBMS過去のセミナー

People Who Wowed This Post

  • If you are a bloguru member, please login.
    Login
  • If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
    Request Account