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サウスベイ マネジメント セミナー( Southbay management seminar )は月一回のセミナーを中心に勉強し、時々に親睦をする、乃ち「よく学び、よく交友する」そのような会です。

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  • 2011年度 10月 - 日系コミュニティー誌のこれまでとこれから ~読者から求められる情報誌作 り~

2011年度 10月 - 日系コミュニティー誌のこれまでとこれから ~読者から求められる情報誌作 り~

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2011年度 10月 - 日系... 2011年度 10月 - 日系...
日時: 2011年10月12日(水)、6:30PM - 8:30PM
会場: ニューガーディナ・ホテル
講師:込山洋一(こみやま よういち)氏, 川嶋達也(かわしま たつや)氏
講演録担当:藤原 勝
講師略歴
込山洋一(こみやま よういち)氏
ライトハウス 代表取締役社長 CEO ライトハウス・キャリアエンカレッジ 代表取締役会長 香川県高松出身。弓削商船高等専門学校航海学科卒業。1986年、卒業と同時に渡米。飲食店勤務、学習塾経営を経て、89年に現在のライトハウスを創刊。2011年1月に創業(創刊)23年目を迎える。現在はロサンゼルス版とサンディエゴ版、ハワイ版の3版を発行。またライトハウスCE(キャリアエンカレッジ)は、京都を拠点に日本全国の大学や専門学校に海外研修プログラムを提供している。
川嶋達也(かわしま たつや)氏
ライトハウス編集長 岐阜県出身。高校卒業後、1991年に大学留学のため渡米。ニューヨーク州立大バッファロー校、アーバイン・バレー・カレッジを経て、カリフォルニア大学バークレー校に編入。ランドスケープ・アーキテクチャー専攻で学士号取得。99年7月にライトハウス入社。編集部所属となり、副編集長を経て、現職。アニメ、マンガ、お笑いなど、日本のポップカルチャーが趣味。
講演内容
講演は司会役のTJS ラジオの佐伯氏とライトハウスの込山社長及び編集長の川崎氏の間で質疑応答の形で進められた。以下はその内容の概要である。

■最近のライトハウスは誌面に活気とか力強さを感じる。その理由は?
-8月15日発行の部からライトハウスの編集部が独自で書いている編集記事をカラーにした。今まで制作者を表面的出す事は控えていたが、紙面のカラー化に伴い制作者の顔が見える記事を提供する方針に変えた。
■他社と比較して、ライトハウスの特色はどんなところでしょう?
-自社記事主義(one and only)を守っている。買った記事、訳した記事はやがて淘汰される。移民や駐在、在住者の視点で記事を書く事に重点を置いている。
-モニター、アンケート、グループインタビュー、見えないところに時間とパワーとお金をしっかりかけている。3年に一度3000人を超える人からのアンケートを取り、またモニターさんからの意見を取り入れ改良に務めている。広告主の中に読者がいるのではなく、読者の中に広告主が有ると読者の支持が得られ、広告主の支持を得ることに繋がる。
-3つの編集方針(課題解決、勇気元気、うるおい):移民、駐在、留学生が困っている事の課題解決、外国暮らしがために経験する厳しい事、辛い事を乗り越えられるような勇気や元気を与える、食事や旅行記事でうるおいを与える、を自分達の存在意義としている。
■ライトハウスの全体像について/ビジネスモデル紹介(自己紹介も)
込山社長談:
-外国航路の船長になる夢があった。
-商船学校を卒業後に渡米(86年)。キッカケは航海実習でのロングビーチ寄港。
-アメリカが気に入り、船を見学に来た日系人に片っ端からアメリカで働きたい事を訴えた。
-後日、レストランでの仕事の申し出に飛びついた。
-商船学校を卒業と同時に渡米。
-レストランでの仕事は6ヶ月続けたが外部からのインプットに乏しい事に疑問を抱き、辞職。
-アメリカで起業したいとの夢を叶えるため学習塾を始めた(87年)。その利益を原資に世界最大の日系社会を持つロサンジェルスで日本語情報誌を起業(89年)。
-当時26の競合他社があったが、最初は4ページのガリ版程度から始め、なんとか発行数を増やそうと、読者に“読んでもらえる情報誌”、広告主には“広告効果が有る”情報誌を目指し、改善を重ね続けている内に現在のようになった。

■ライトハウスの業務内容は?
-大きく分けて、日本語情報誌、マーケティング(広告代理店)、教育事業。
-日本語情報誌:日系社会にリーチしたい日系、米系、中国系、韓国系企業などの広告によって成り立っている。
-マーケティング:現在アジア系米国人が主体となり、他のアジア系情報メディアとの相互協力体制を作り、アジア系企業が日系や米国マーケットに進出するための手伝い(例、広告、イベントなどを顧客の要求に合わせて制作、提供する。)や、逆に日系企業が他のアジアマーケットにリーチするお手伝いを行う。
-教育事業:若者に何かを伝え、教え、やる気に火を付ける事が目的。日本の若者が海外に目を向け、活躍できるようにする教育プログラムを作り提供したい。現在日本の約70校の大学や専門学校からの学生向けに2~3週間の研修プログラムとして、当地の日系企業などに書生のような形で受け入れてもらっている。
■社員教育に力を入れている。具体的には?
営業担当者の声:
-毎週水曜日の始業時間前、30分が社員の勉強会になっていて、企業経営に関する勉強は勿論だが、人間としての原点に立ち帰り、社員の人生に役立つような正しい判断の仕方や道徳に関する事なども勉強している。社員教育に関しては教育事業のバックグラウンドがあるのでぬかりなく行われている。
編集担当者の声:
-今年ライトハウスの紙面が変わったのは、組織が変わったからだと思う。今までの組織はブラジルサッカーのような個人技によって運営が支えられて来たが、組織が大きくなるにつれ個人技に頼るのではなく、チームプレイで動く会社作りを目指すように社員教育を行うようになった。
込山社長の声:
-自分も社員と一緒に勉強しているのが現状。幾つになっても成長し続ける自分でありたいと思っている。
-社員においてはライトハウスを辞めて外に出ても、どこでも役立つような人材に育て、お天とう様に恥かしくない会社作りを目指している。
-ライトハウス経営以外からのインプットとしては毎月参加している盛和塾(稲盛和夫氏から学ぼうと自主的に集まった経営塾)で学んだ事を社員教育にも反映している。
■編集制作の現場の難しさは?
-近年の若い日本人には活字離れが進んでいるように思える。一昔前のように何か日本語が書かれていれば読んでもらえる時代は去った。現在は世界中から情報が入ってくるインターネットのようなメディア媒体と同じ土俵での競争なので記事の中身が問われる。今の時代に合った中身作りを研究している。
-興味の有無に関わらなく読んでもらえる記事作りに努力している。
-日系社会も高齢化が進んでいて市場は早いスピードで変化している。
-読者対象としていた新規渡米者の人口割合が減少気味で、永住者を対象にした記事を重視しなければならないように変化している。
-同業他社やテレビ、インターネットなどの情報メディアとの競争が不可避の中でライトハウスとしての価値、存在意義を読者に見出して貰うには、他のメディアからの記事を買い入れるのでは無く、自社制作の記事(one and only)を出す事で独自性を出すようにしている。
■今後のライトハウスの誌面作りについて
-時代に合わせて素早く変化して行く事が大切。良いものは壊さずそのまま続けるとの考え方もあるが、現在はニーズに常に対応して行かなければ雑誌に限らず淘汰されてしまう運命にある。
-ビジネスは下りのエスカレータに乗っているようなもので、その場に立ち止まっている事は後退する事であり、常に下り以上の速さで上に昇る努力を怠れない。

■インターネットメディアと紙面に関して
-ライトハウスの紙面そのままを電子化するのではなく、動画などを取り入れて異なるメディア媒体にしたい。
-紙面であるがための有利性、インターネットメディアであるがための利点などを見極めながらそれぞれの特徴を生かせて行きたい。
■今後の抱負
-メディア、インターナショナル・マーケティング、国際教育事業の3つの分野で唯一無二の価値を創造し続け、アメリカを代表する企業になる事。
-単に広告代理店でなく、顧客への投資やパートナー探し、販路開拓まで踏み込んだパートナーシップで(商社、eコマース、広告代理店、小売業)どこにもカテゴライズされないまったく新しいビジネスモデルを創造したい。
-日本ではなく、小さくてもその分野で圧倒的に強いアメリカを代表する会社になりたい。
-事業を通して、世界中で個人や企業がより活躍できる世の中を創る。
社是「アメリカに暮らす人、目指す人、アメリカでの成功を志す人と起業の灯台となる」

以上。
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