2020年 8月 講師:大須賀美津子さん
自己紹介
1986年に駐在員の夫と子供三人と共に渡米 NJ
1990年、フラワー教室を開講
1992年 夫がロサンゼルス転勤 LAでフラワー教室を開設
1996年 花屋さん開業
2008年 フリーランス・デザイナーを開始
2011年 Wedding, Event 業スタート
2015年 Wedding業界アワード受賞 (2019 The Knotの殿堂入り)
2020年 現在、Covid-19の影響で花業界は苦難の時
花の魅力とは
人の心を喜ばせ、癒す、心理的・生理的効果が望めます。
幸せホルモン(オキシトシン)と連動することが多い。
色彩心理:花の色から得られる心理的効果
アロマテラピー:心身ともの改善を追い求めてきた結果。花の香り
フラワーアレンジメント:形、内容(芸術性)によって心理的効果
世界三大花市場
オランダ:アールスメール花市場。 世界シェア45.2%。
アメリカ:ロサンゼルスフラワーマーケット。セリは無し。卸店が並んでいる。
日本:大田花き市場(東京) セリ後、世界へ出荷。卸売花店場内販売。
世界の花の流通機構
花によって流通が異なる。
輸入バラの場合、LAで消費者の元に行くには生産地(エクアドル/コロンビアなど)からエアで出荷してから
5、6日後になります。
日米の花のビジネスの比較
両国で共通の問題は、フラワーロス。小売店の過剰店舗在庫、売れ残り、、、 30~50%は廃棄ロス。
米国:車で動くので、大きなアレンジメントが好まれる。日常的に花を贈る習慣がある。
年間繁忙期はバレンタインデー。2位は母の日でカーネーションは贈らない。
贈りたい気持ちを重視
冠婚葬祭 花屋さん業界では自由競争
フラワースクール:数回受けたら独立開業。仕事の合間に勉強。
ネット販売:普及。オンラインでの購入が増加
日本:運びやすい、小さ目のアレンジメントが好まれる。
年間繁忙期は母の日
慣習を重視
冠婚葬祭 会場などの専属の花屋さんがメイン。
フラワースクール:資格取得を目的とした人が多い。
ネット販売:オンラインでの購入も増えていますが、やはり店売りが主流
新型ウィルス流行後の花ビジネスの動向
3/13
LAのマーケットもLock Down. 倉庫の花も全て廃棄。花の買い付けも停止。イベントもキャンセル。
しかし、生産地と直接契約している大手スーパーは販売ができていました。
5/4
母の日に向けてフラワーマーケットは再開。
デリバリーもNo contact , curbside pick up
6/16 フラワースクール 再開
多くの方々が自宅に花を飾り、花と自然に触れ合うチャンスが増えています。
知っておくと便利なお花のお得情報
花:頭が固い=新鮮! / 葉:つやつや・強い=新鮮! / 茎:しっかり・固い=新鮮!
買ったお花は新聞紙で包み、茎は外に出してください。
茎の先を斜めに切りましょう。断面が大きくなり水をよく吸い上げます。
バケツの中で1〜2時間、給水させましょう。花の部分が乾燥していたら水をスプレー
花器を清潔に保ち、花の茎を切り直し、毎日水を取り替える。
花を長持ちさせるためには、水の中に漂白剤、ベニー、砂糖、重曹、サイダーなども抗菌や活性作用はありますが、液体や粉末のFlower Foodを入れるのが一番良い。
食用の花
美味しいバラというものが、品種改良で日本から世界に発信。
一方、絶対に食べられない花もあります。(すずらん、アネモネ、チューリップなど)
今後、コロナと生きるNew Normal時代も花産業がストップすることはありません。伝統的な花の需要と、新たなバイオ技術による進化もあって、伸びていく部分も大きいです。
花も人間と同じで悪環境の中では生き生きとしません。
花が私たちを癒して楽しませてくれることを踏まえて、お互いWin-Winの関係で、お花の気持ちを理解し、
花が1日でも長く綺麗に咲いてくれるように思いやりを持って接しましょう!