雨の中 ご足労いただき有難うございました タオルをどうぞ 雨が降りますと キャンセルされる方が結構いましてね 本日お越しになられるのは お客さまだけとなっています どうぞ こちらのソファへ 今日は特別で 美味しい水羊羹がありましてね よろしければ召し上がってください そうですか 甘いものには目がない方なのですね では ぜひとも どうぞ そうですか そう言っていただけると 嬉しいですね 私の実家が小さな和菓子屋を 営んでいましてね この水羊羹は私が言うのもなんですが 絶品だと思っています では 背後文字を見ていきます さっそく 見えてきましたよ あなたの中核となる背後文字は はい そうですか 「守」のまもるの文字ですね 「守」のウ冠は家や屋根を表し 寸は手を表しています 手で屋根を支える状態になり 家を守っていることになります すなわち あなたの場合は母性の強い 「守」が中核になってますね ひとにより守るものに違いがあります あなたの中核になる「守」は 私が守っているから大丈夫よ そんな頼りになる存在 また ひとの幸せを素直に喜ぶことができる 素敵な文字をお持ちの方です ただ あなたの周りには 小さな「疲」 疲れの文字が多数見えています ひとのために尽くし過ぎて疲労困憊の状態 ご自分でも お気づきのことかと思います そうでしたか それでこちらの字念屋に いらっしゃってくださったのですね 整体や気功などなど 試されていたのですか なにごとも ことが過ぎれば良いことではなくなります あなたの「守」が ご自分の身体を蝕んでいます 「わたしがあなたを守るから」は 間違いのないことだから それを懸命に頑張ってしまうのですね けれど 母性や責任感が強く働き過ぎますと 当然 無理が生じてしまいます ここで ひとつ提案させてください 「緩」の文字を身につけてほしいのです これは あなただからそう言っているので 他の方が「緩」の文字をさらに身につけると ただの怠け者になってしまいます それだけあなたの 中核をなす「守」の文字は強いのです わたしが「緩」の文字を あなたへ念で入れ込みをします 「緩」を取り込むことで 「守」と「緩」をバランスよく使い これは自分を守ることに繋がります 「緩」の文字を受け入れたのなら 身体の疲れは次第に軽減されていきます もちろん あなたの「守」の文字が 「緩」で消えることはありません 栄養剤を飲むくらいに考えてください 普段はご依頼になられた方が ご自身で必要な文字を念じてもらい その文字を身につけていただきます ただ 「緩」はわたしがひとに 念入りすることができる文字なのです どういたしましょう そうですか では 「緩」の文字を念入りしますね あなたの背中に わたしが指で「緩」の文字を書きますので リラックスしてくださいね 失礼します 字念 「緩」 入魂乃印 はい 入りましたよ どうですか お変わりありませんか そうですか 少し楽になりましたか それはよかったです この「緩」はバランスよく発動するように 念入りしましたので これで一ヶ月ほど様子をみてください なにかありましたら 直ぐに対処しますのでご安心ください それとですね もしもし もしもし あらっ 「緩」の念入りに安らぎ 眠ってしまったのですね すこしわたしの念が強すぎましたか いや この方は疲れすぎていたようですね どういたしましょう 時間はあります と おっしゃっていたので そのまま このソファで眠って疲れを とってもらいましょう あら 「癒(し)」の文字が見えていますね