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詩は元気です ☆ 齋藤純二

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日めくりの日

thread
僕にある景色は
風の指が
優しく日めくり
昨日が剥がれ
今日が揺れだす
 
凸凹一本道の
進む先には
青に青が重なり
どこまでも
どこどこまでも
 
来る来るまわる
一日一日
変わるものと
変わらぬものとが
手をふり育んで
 
#詩

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てってけて

thread
ゼニ銭いって
俺が金欠気味で
何とか生きて
ほんで笑っちゃって
これ欲しくなって
想像であんたと話して
そんなわけないって
あんたが言って
どうなって
こうなって
ああなって
そうなるんかいって
最高って歌ちゃって
音痴な生き方って
まあいいって
まあいいって
だからまあいいって
俺がめちゃ運良くて
あんたがめちゃ運悪くて
ほんで話し戻って
頼む頼むカネ貸して
あとで返すのかって
俺が銭ゼニいって
金欠気味で
えっ苦しめって
俺の正義って
チョッキンって
冷てえ音して
頼む頼む金カネ貸して
何でどうしてダメって
そりゃそうだって
想像話しは終わって
初めまして
俺たち初めまして
あんた方どこさって
そんで行かないでって
付いてくるなって
さよならって
行ってしまうのかいって
話を聞けって
俺は悪いヤツじゃないって
てなわけで
落としたって
あんたのサイフだって
 
 
#詩

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会 話

thread
手術後の組織検査で良性だったと
退院した彼は言っていた
十四キロも痩せた身体には
過酷な病院生活が刻まれていた
 
久しぶりに話す彼は
以前と変わらない口調だったが
無理に平静を装った感じは
繕った言葉に聞こえた
 

その話の流れに乗るしかなかった
彼の世界を壊したくなかったし
きっと疑い深い私が勝手に
思い込んでいるだけなんだ、と
だから私は言った
お互い長生きしましょうよ、と
 

だか彼は再入院をしていた
生きたかったんだ
抗がん剤治療をしていると家族から聞く
彼なりの考え、思いがあっての先日の会話
私は心の中でどうか、と願っていた
 

そして訃報が届く
一瞬、時間が止まると
彼の笑顔ばかりが浮かんでくる分
悲しみと悔しさが襲ってきた
 

病院では苦痛を
取り除いてもらえたのだろうか
最期は家族に囲まれただろうか
 

お別れ会
彼に幸せだったよね、と
話そうと決めていたが
出棺の前に彼の闘い抜いた顔を見て
がんばり過ぎだよ、と
私は泣き崩れてしまった
 

それでも
数日前は会話に笑顔があったと
家族から話が聞けた
 

悔しさの中で折り合いを探しつつ
棺を支え持つ悲しさに
ゆっくり休んでください、と
話の続きを始めて
 
 
#詩

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沁み線

thread
とくに故人様へ
線香を焚いているわけではなく
その煙と香りを楽しむために
作業台の片隅に一本が立っている
 

娘には線香くさいといわれ
最近はフルーツの香りがしたり
甘いキャンディやコーヒー牛乳の
香りがするものを焚いている
 

線香の箱には最後の一本
若い頃 タバコを吸っていた時のように
最後の一本に不安定な気持となり
インターネットで次の線香を注文する
 

自分のために線香を焚いているが
たまには故人様へ手を合わせないと
バチが当たるのではないか
仏様に見られている気がして
 

少し疲れているのだろうか心が
そこに線香の煙と香りが沁み込んでくる
生きている己に今日も癒しの一本は
何処かに繋いでくれるのだろう
 
 
#詩

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ちゅら海

thread
砂浜に成りかけのサンゴは
手足がまだ生えていて
これからどれだけの時間を掛けて
体を散りばめてゆくのだろう
 

寄せては返す波を枕に
ピチピチと笑う鳥のさえずり
クルークルーと歌う風の囁きを
聴いているのだろう
 

 気持ちいいでしょ
 これ以上の癒しはないでしょ
 なくなることも
 南の島では幸せになってしまう
 

ひとりになった寂しさは
少しずつ少しずつ削れながら
誰かが何処かで微笑む
思い出に重なってゆくのだろう
 

粉々になったさよならは
あなたを美しさで抱きしめて
此処にいることの
素晴らしいさを伝えるのだろう
 

 気持ちいいでしょ
 これ以上の癒しはないでしょ
 なくなることも
 南の島では幸せになってしまう
 
 
#詩

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心臓の毛

thread
怖いものなんてなかった
と、いうか
怖いもの知らずで
僕は生きてきたのだから
それまでも幸せだった
さあ、どうだろう
たぶん、それはそれで良し
と、いうことにしておこう
 
ちょっとこっち向いて
と、彼女がいうから
振り向いて
ああ、髪からいい香り
なんか幸せ
と、思いきや
はい、抜いちゃった
彼女が僕の胸を指で摘んだ

何も見えなかったが
心臓の毛を
抜いてあげたという
どうした彼女
と、思ったけど
まあ、いつもの彼女といえば
そうなのである
ひとの見えないものが
見えるらしいから不思議だ
 
抜かれた毛
僕の変化を自覚し始める
 
遊んでばかりいること
貯金がまったくないこと
自分の将来のこと
彼女が僕から離れていくこと
気に出すと不安ばかり

僕は彼女に聞いてみたんだ
なんで心臓の毛を抜いたの、と
彼女はふたつの言葉で微笑む
深み、カッコいい、と
 
僕は浅く、カッコ悪かったのか
うーん、そんなことは
ある、
彼女をリスペクトしているから
たぶんその通りだ
 
だからその日から僕は
悩める男を受け入れたのだ
そして数日後、彼女に聞いてみた
僕、変わった、と
 
うーん……
たこ焼き食べに行こう、と
 
 
#詩

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逝き頃

thread
若い頃に
通っていた定食屋の暖簾をくぐった
すでにオヤジさんは居なかった
おかみさんが店を継いでいて
 
 あのひと
 俺は五十で逝くと若い時から
 言ってたんだけど
 本当に五十になってすぐに
 ぽっくり逝ったのよ
 
なぜだか納得している私がいた
らしい、悲しみよりも
オヤジさんは最期までカッコいい
なんて思ったくらいだ
 
まだ二十代だった私は
その定食屋によく通っていた
うまい、安い、そして大盛り
トンカツ定食やカレーを頼むと
刺身の切り身を
小皿でサービスしてくれた
いただきます、ご馳走様は
毎回、店内に響くほど大きな声で
お礼のつもりでしていた
 
定食屋が閉まる時間になると
オヤジさんは
 
 おお兄ちゃん
 暖簾下げるから
 ちと待ってくれ
 スナックだ
 飲みに行くぞ
 
もちろん気前のいいオヤジさんの奢り
繁盛している定食屋だったので
タクシーも使い店をハシゴした
私はカラオケ担当で歌いまくっていた
なんだか夢のように思いつつ
オヤジさんは私と飲みに行って
楽しいのかな、
そう思った時に聞いてみたら
 
 よくわかんねえけど
 兄ちゃん面白しれえよ
 俺とは別者だ
 
菅原文太似のオヤジさんは
軟弱そうな私との違いを
楽しんでいたのかも知れない
 
オヤジさんからその当時
月に生命保険を二十万円ほど
支払っていると聞いたことがあった
バブル経済期とはいえ
自分が死んだ時のために
そんなにお金を使うことの意味が
よく分からなかった
 
有言実行
保険金は家族のためだったのだ
しかし
なぜ五十歳で逝こうと決めていたのだろう
またその通りにしてしまう
哲学はどのように育まれたのだろう
その不思議もよく分からない
 
そして
オヤジさんの強い眼差しと輝きは
今も私には眩しいくらい
脳裏に焼きついている
 
オヤジさんの逝き方に
男の意地を見せられ
その境地に私はとても及ばない
怖さにまだ縛られている
 
ただ
逝きたい時に逝くと決め
オヤジさんのように
やはりぽっくりと
そこは別者でないことを証明し
私の逝き様を
雲の上のスナックで伝えたい

まだオヤジさんに追いついてない
しばしお待ちあれ
 
 
#詩

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雰囲気変わりましたね

thread
男の更年期って聞いたことあるが
そいつなのだろうか

詩だったり、音楽だったり、
映画だったり、仕事だったり
どこかのフレーズが
消えそうな炎を煽ってポッと灯し
動き出そうと立ち上がらせ
近所をふらつかせる

タブレットを抱え
公園のベンチで言葉のスケッチに
指は葉を落とした枝のようで
硬くくの字を見せる

チャージしたやる気エネルギーは
すぐに空になってしまい
今日も一日が終わる
寒空に温かそうに沈む
このやる気のなさは心が暮れる

何かを全うしなければ
このままでは開かぬ瞳を閉じる時
間違いなく後悔しかないだろう
その危機感が今の自分を繋いでいる


はい
自分でも気づいています
懸命に何かを掴もうとしていますので

#詩

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休日

thread
陽射しが弱くなり始め
慌てて時計を見る
そろそろヤバい時間だよな
何がヤバいって
その時間によって一日の
「充実」か「ダラけ」が決まる

14時20分

日頃の疲れが
ダラけに誘われ時計を見ると
なぜか毎度14時20分である
この時間まで
身体を休ませる以外に
何かに打ち込まなければ
充実は得られない
そんな強迫観念と闘ってしまう
朝から動こう、動こうと
そして生き甲斐である
作業をやろう、やろうと

最近はダメな時が多くなった
体力の衰えからなのか
気力が湧かないというのが
精神的にかなりヤラれる

……さて
今は何時だろう
今日もダラけてしまったが
たぶんこの感じだと
イケてる気がする
14時20分前であってくれ
頼むっ……

13時50分

よしゃ明日に繋げるぞ
今日も俺も終わっちゃいないぜ

#詩

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なぬっ、熱はないのか

thread
休んでもいいんじゃねえ
ちょっと祈ちゃっているけど
抗体検査キットでは陰性
熱もなく喉がイガイガして痛い

のど飴とビタミン飲料を買って
電車に揺られながら
今日一日が終わることを
すでに考えている

二十代の頃を思い出す
仕事終わりに身体が熱く
体温を測ると四十二度三分
へえー四十二度とか測れるんだ、と
まだ余裕な感じだった
次の日は三十八度に下がって
ふつうに働いていた
いま思えば感染対策がゆるく
働けるんだったら働いて
そんな時代だったし若かった

最近では
ちょっとした身体の不調で
あっちいてえ
こっちいてえ、と
こじらせて職場に迷惑を掛けぬよう
なんて考えながらもただ休みたい
年齢を重ね守りに入るのは
間違っていないだろう
しかし喉のイガイガじゃなあ

そんな訳で働きだせば
おはようガラガラ蛇です、と
おっさんネタに
大丈夫ですか、と訊かれ
喉のことじゃなくて
私の頭のこと? と
自分ツッコミも笑いをとれず
なんとか業務をこなすのであった
#詩

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