小学一年生の時 確かに天才がいた 左手には鉛筆 目を隠した長い髪の毛 大人でも描けない 精密な戦車を描く 大砲の上に座るのは 担任の先生 すでにアナーキーだった 彼の絵を認める 大人はいなかった ひとりでは 天才は色わせ 無冠の芸術家だった