が、数分も経たないうちに手を止め、道の端に駆け寄ってうずくまり、げーげーと吐き始めた。What a heck!!
大丈夫かと背中をさすっていたら彼女のマネージャーが走ってやってきた。だから心配だったんです、とか言っている。お願いだから戻りましょう。薬もあるから、とにかく戻りましょう。マネージャーの男性が懇願するように言うのだが、彼女は聞く耳を持たない。はぁーーーー、、、わたしは彼女に諭すように言った。このままでは苦しいだけでしょう。戻って薬をのみなさい、大丈夫、痛みはおさまるから。そういう症状のひとを良く知っているの。きっと良くなるから。良くなったら、また、わたしの髪を切って貰うから。彼女はわたしのことを見て、辛そうな顔で、わかった、絶対ね。と言い、マネージャーと一緒に道を戻って行った。たぶん旅館へ戻るのだろう。