忘れてた日本社会の・・②
Mar
25
朝、時間切れで書けなかったのの続きー。
娘はともかく彼女のBFにとっては、その引越し業者さんでの出来事があまりにも衝撃的だった様子。日本人に言わせると「低姿勢」なのだが、アメリカ人である彼にしてみれば非常にapologeticに映ったみたい。対応してくれた男性が何度も何度も頭を下げるのも、なんであんなに謝るの?と不思議に感じたようだ。また、荷物を運び入れるのを頑なに拒まれたのも納得が行かないようで、「どう見ても自分のほうが運びやすい服装なのに」と、笑っていた。まぁ笑い話になったから良いけど。
笑い話ついでに、娘の彼にちょっと日本式サービスについて説明した。彼もそのうち訪日する機会もあるだろうから、ということで。
以前、一時帰国したとき、成田から羽田までリムジンバスで移動したことがあった。歳のせいか、年々、(エコノミークラスの)長旅が身体に堪える。その日も疲労困憊にて入国審査、荷物の受け取り後に税関を通り、ようやく外へ出てバス停まで向かうと・・・3人でチームになったお兄さんお姉さんがたがキビキビと乗客に対応していた。ぼーっとわたしたちが近づくとチケットを確認し、荷物を受け取り、こちらで列になってお待ちください!と言われた。あの、荷物めっちゃくちゃ重いんです、と言いかけたのだが、まったく意に介さずテキパキと作業をこなしておられた。娘とふたりで、なんだか圧倒されてしまったのをよく覚えている。それより何より、バスがやってきて乗客が乗り込む間、彼らは荷物を専用のスペースに収め、運転手さんにバシッとシグナルを送り、バスが出発したその時。なんと彼らは3人直立不動に並んだかと思ったらその直後(バスが動いたと同時に)深々をお礼をしていた!聞こえなかったけれど、たぶん「行ってらっしゃいませ!」とか「お気をつけて!」とか、言っていたのだと思う。しかも、バスの窓からずっと見ていたのだが、かなり長い間、少なくともわたしたちの窓から姿が見えなくなるまでずっと、頭を下げたままであった。す、す、すごい、、、、、すごすぎる!!娘とわたしは呆気に取られて、しばらく言葉が出なかった。で、ふたりして「さすが、日本!!」と言ったのだった。
という話を娘のBFにしたのだけれど、彼にはイマイチ想像出来ないようだった。まぁそれもそうか!
それにしても、面白いことに、このように「お客様へのサービス」としては天下一品、ちょっと過剰なくらい!?とも感じるくらいなのだが、電車で乗り継ぎとか駅構内でとか、重い荷物を持ってても誰も手伝ってはくれない。アメリカだと、誰かしらが必ず声をかけてくれて手伝ってくれるのだが、日本だとそれは殆どない。あ、田舎だとあるのかもしれないけど。少なくとも東京ではなかった。みんな忙しそうにしてて他人のことなんて構ってられないって感じ。
逆に、アメリカは「お客様は神様です」なんて発想はないけど、普通の暮らしの中で気軽に声かけたり手伝ってくれたりはある。この違いは、面白い。