6/22/2016 昨日も母のところへ面会に行った。 病室が変わっていた。特にその理由を尋ねはしなかったのだが、同室者を見ると、どうやら似たような感じの年齢層。中にはベッドから殆ど出ることのないような老女も。いつもカーテンで仕切られているので、その姿を母が見る機会も少ないのだろうが、母にとってはベストな環境とは言いがたい。一方、看護師サイドからすると、母はこういうレベルと捉えられても仕方がないのかもしれないな、と思う。 看護師に話を聞くと、母は前の晩より「機嫌が悪い」のだそう。毎日面会しているのだが、このところはとても穏やかだったので、驚いた。思い当たるのは、姉が仕事帰りに寄ったこと。面会時間ギリギリで、たぶん15分くらいしかいられなかったと思う。穏やかだったと言っていたが、姉と別れてから混乱したのかもしれない。様子を見て、夜の面会は控えることになるかも。 昨日は、母の担当となる理学療法士と会えた。面会しているところへ、ちょうど理学療法士がアセスメントに来たのだ。今回の入院で、自分でトイレへ行けるという目標を立てた。以前は歩行器だったので、それまでに回復してくれたら万々歳。もしかしたら、車椅子かもしれないが、その辺りは専門家の評価、勧めに任せたい。 母の好きなことを訊かれたので、引っ越し前に行っていたミニデイサービスでの、塗り絵や貼り絵のことを話すと、作業療法士と連携し、グループで行っているちぎり絵に参加してみましょう、ということになった。とても嬉しい。母は絵心があって、なかなか素敵な色使いをするのだ。また、与えられたタスクには、真剣に取り組む。母の気性が真面目で、人と交わることが好きで、人の役に立ちたい、という気持ちが強いからだと思う。母の楽しみになれれば。。。と願う。 「やーば ぶんにゃげて だいじょうぶな?」 母に訊かれて驚いた。 「やーち、どぅぬ やーよ」 母自身の家のことかと思い、訊ねてみると、 「やん やーよ」 なんと、わたしの家の心配をしていた。大丈夫だと伝えると、今度はわたしの夫のことも心配していた。そして、 「ありがてぃなんやー」 拝まれた。マリアさまだ。こちらこそ、ありがてぃなんやー、じゃ。 母のマインドは行ったり来たり。それでも、母の中にある不安を少しずつ取り外し、心穏やかに過ごして欲しいなと思う。何が出来るのか、あまり大したことも出来ないけれど。 一昨日は、母に自分の名前を紙に書いて貰った。目がよく見えないので斜めになってしまったが、それでも立派に書けた。嬉しくなって、わたしの名前も書いて貰った。 「あんたの苗字は何だったね」と言うので、あーちょっと難しいよ、と言いながら一応教えてみた。アメ人の夫の姓になったわたしだ。普通の人も一度聞いただけでは覚えない。だから、下の名前だけでいいよ、と、つけ加えた。それなのに母は、母の名前の隣に、わたしのフルネームを書いてくれた。カタカナで苗字を書いた後、少し考えてから、下の名前もカタカナで書いていた。母の名前にひっつくように書かれていて、それはまるで、わたしが母におぶさっているようで、なんだか嬉しかった。 母が転院して今日で6日。 母ちゃん、今日もマリアさまだといいなぁ〜。