母のための祈り
Sep
25
朝、PCを開くとSkypeに着信があった。姉2からだ!時間を見るとつい10分程前。awayになっているが、きっとPCを待機させているだろうと思い、こちらからかけ直してみた。
久しぶりに姉と話す。
色々あって、姉2とは直接話せなかった。姉自身が忙しかったというのもあるが、周りに気を遣ってコンタクト取れなかったというのもある。
体育祭で母の戻りが普段より遅れたとのことだった。それで母は混乱していると言う。拗ねてしまったらしい、怒り爆発だ。
母の気持ちを逸らそうと、わたしへ電話をかけてきたのだろう。
「ほら、mから電話だよー」
姉は母にそう言って、PCを母の目の前に置いてくれた。
母は、画面の中のわたしになかなか気付かない。姉に言われてやっと見てくれる。機嫌悪し。「ウヤバウチスティティ!」元気なのは良いが、そう言われると辛い。「ハヨクゥ!」と言う。わたしがアメリカにいるのだと聞かされると驚いてさらに「カッシュンドロ、ウヤバウチスティティ!」確かにそうだね、ごめんよ母ちゃん。隣では姉が泣いている。わたしも母には笑顔を見せながら、涙が頬を伝った。
しばらく母と話すのだが、機嫌は直らない。体がきつそうなので横になりたいというのもあったのだと思う。姉が察して、母をベッドへと連れて行った。画面を通して、姉の母介護の様子を見守る。手際が良い。姉の成長ぶりを見る。何より姉は優しい。母がどれだけ怒っても、そのエネルギーに直接ぶつかろうとせず、一歩引いて飲み込み、優しく母に接している。
姉一人では母との暮らしは無理だと思う。どうしたもんか、、、だからホームに、という話をしようと思っていた、夏までは。だが、夏に姉と一緒に暮らし、母の介護の真似事をし、そんなに簡単に、では施設入所をすすめよう、というわけにはいかなくなった。自分の感情がそうならない。姉にそう言えない。その手段は、最後の最後なのだ。
夜、寝かせてくれると少しは違うのだろうけれど、、、と姉が言っていた。このところ寝ていないのだと言う。母が寝ないというより、母が1時間おきに起こすということで、母はそれでも熟睡している。起こされる姉の方が寝ていないということだ。だからと言って、夜間の訪問をお願いしても、実際に姉が寝られる保障はない。それでも母は起こすだろう、と言う。難しい。
母の認知障害は進んでいる。
だが、姉の話によると、それでも時にまともな時があり、姉に向かって言うのだそうだ。「ヤァガトァウリリバ ワンヤ イキラランドー スミオーランヤ」
混乱している時でも、母はよく見ているのだと言う。気持ちを見抜いている。それはわたしも夏に実感した。こちらが本当に優しい気持ちだと母はそれに応える。こちらが少しでもいい加減だと、母はそれを見抜く。試されている気分になったものだ、自分の本当の心、本当の望みを。そんな時、神さまに祈るしかないのかな、、、と思ったものだ。人間のはかり知れない、神さまを通して自分が見ることが出来ますように。
『母のための祈り』というのがある。
ここにそれを記しておこう。
神よ
わたしは母の病気のために なにを祈ろう
あなたのみ旨を 母が受け容れるように
あなたの恵みのなかで 母が病気を乗りこえられるように
あなたの愛を 母が感じられるように
あなたの手のなかで 母が心やすらぐことができるように
今わたしは わたしの祈りを あなたにまかせて祈る。
『母のための祈り』マタイス神父〜心の日記より〜
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