りす殺し
Jan
26
C&Bがりすを殺した、、、、、
これまでもあと少しで、ということは何度もあった。あったのだが、自分の中ではなぜか捕まえられっこない、と思っていた。でも昨日は違った。
いつものように犬たちをバックヤードへ出し、そのままリビングルームへ戻った。すると窓から犬たちが何かを取り合っているのが見えた。ん?なんだあれ?
えっ、、、、、、!!
慌てて階下へ戻り、ドアを開けて犬たちを呼ぶ。あれは、あれは、あれは、、、、恐怖におののきながら、Stop it! だかDrop it!だか Let go!だか、よく覚えていない。とにかくわなわなとしながら犬たちを呼び戻した。心の中で咥えて持ってきたらどうしよう、と思いながら、、、、
Cの足下、片側に少しだけ血が付いていた。ぎゃーぎゃー騒いじゃいけない、と思っても声が出てしまう、なんでなんでなんで、、、、泣きながら犬たちをヤードのこちら側にいるよう指示し、そっと現場に目をやると、可哀想にりすは息絶えてしまったのか、全く動かない。雪の上にほぼ仰向けの状態でいる。どうしようどうしようどうしよう、、、
ガタガタ震えながら、犬たちと室内へ戻る。Cの足を綺麗にし、口元も洗おうとしたらあああ、口の左側下方に傷があった。りすの爪?でやられたのか或いはBと取り合っていた時にやられたのか???ヒィヒィ言いながら何度も綺麗に洗う。傷は深くはない、でも、りすにはRabiesがある。Cはもちろんワクチン済みだが、でも注意するに越したことはない。
Bのほうは無傷だった。でも、一応口を拭いた。いやだいやだ嫌だーーーこの口で確かに咥えていたよね、、、、あああああああああ
夫に電話をかけた。仕事だったら携帯はオフになっているのだが、呼び出し音が鳴ったのでホッとした。Hello?という夫の声に最初は言葉が出なかった。どうした?何があった?
犬たちがりすを捕まえて殺してしまった、どうしたら良いかわからない、りすは死んだ、殺された、死んだ、死んだ、絶対にもう死んでる
そんなことを言ったと思う。夫も少し慌てていた。そして、まさか奴らそれを食いちぎってはいないよな?りすには狂犬病があるんだぞ、と言う。
わかってるよ!!
食いちぎっているかどうか、なんて、見たくない、見たくない、、、あああ、想像しただけでも恐ろしい、、、
すぐには行動できなかった。もしかしたら失神しているだけで、そのうち目を覚ましてどこかへ逃げてってくれるかもしれない、と思った、願った。でも、りすはずっとそこにいた。ずっと、動かなかった。リビングの窓からはそれがちょうどよく見える。そのままにしておくわけにはいかない、、、、
わたしは、夫に指示された通りに、ショベルを持って現場へ向かった。泣きながらなんとか素早くやってしまおうと思うのにどうしても出来ない。でもこのままここに置いておくわけにもいかない、しなくちゃいけない、自分しかいない、出来る出来る、、、
わたしが庭で泣きながら格闘しているのをCは窓から見ていた。Cに向かって、Cの馬鹿ーーー!!と言って泣いた。そんなこと言ったって、どうにもならないけれど。
何年か前にも同じようなことがあった。あの時は鳥の死骸だった。庭の木のすぐ下で見つけて、そのままにしておくわけにもいかなくて、でも夫は仕事でいなくて、、、お隣のスーがたまたまわたしの様子を見て、心配して声をかけてくれた。事情を説明すると、わかるわその気持ち、と言いながら、get a shovel, pick it uo and through into the trash. I've done it before too.
スーはシングルマザーだ。なんでも自分でする。芝刈りも除雪も何もかも。手伝う男はいないのだ。強いなぁ、、、と思った。
わたしがヒーヒー泣きながらなんとか作業を完遂すると、それを見守っていたスーはニコニコ笑いながら You did it! と手を叩いて褒めてくれた。
あの時のことを思い出しながらやった。でも、もっと大きい、もっと生々しい、もっとオソロシイ、、、、
これに比べたら職場で見つけたネズミの死骸なんかどうってことなかったじゃないか。と、今になって思う。
それ以来、C&Bをバックヤードへ出すのに、少し躊躇するようになった。りすたちがその間、安全なところへと逃げていく時間が取れるように。