5/16/2021 懐かしい人達がやって来た。 何年ぶりだろうか。 でもちっとも変わっていないように見える。 ひとりはぺらぺらとちょっと嗄れたソプラノ声で喋る。もうひとりは相変わらずあまり喋らない。でも目元に笑みを浮かべている。そんな彼を見て、なぜかホッとした。 ーこんなになるまで放っておいたのか。 Sがかごんま弁で呆れたように言う。Cは黙って作業をしている。 いや、修繕しようと思っていたんだけど、なんか遅くなっちゃって、、、と、わたし。 二人は汗をかきながら壊れた板を剥がし、古い釘を抜く。 そうだ、何か飲み物でも・・・ なんで気付かなかったんだ、と、慌てて台所へ行った。 水を・・水を入れるカップを・・・・ あちこち探すのだが、小さ過ぎたり、形が揃っていなかったりで、こんなんじゃ失礼になる、と思う。 なんでないんだ、どこにあるんだ、、、 そうだ、うじのカップがあった筈。。。あれなら。。。 家族ぐるみで良くしてもらった窯元さんのカップを探していたら、姉3がやって来た。 ー何しとるの。 ーカップを、、、水を入れるためのカップ、、、 ーどのカップ? ーうじの、カップ、ちょっとでか目の。 姉に説明していたら友人たちが終わったよーと、やって来た。 ー水、水を入れるから。ちょっと待って。 SもCも汗をタオルで拭きふき、姉にちょこんとお辞儀をしていた。 わたしは、もう、うじのカップじゃなくても良いかな、でも水を入れるのにあれがちょうどいいんだけどな、でも水よりもあれは焼酎用だよな、水でいいのかな、どうするかな、、、と、頭の中でぐるぐる考えながら、うじのカップを探す。 なんでいつもこんななんだろう。せっかく来てくれたのに。 カップ、カップ、、、、 ・・・ 懐かしい二人が夢にやって来てびっくり。しかも二人揃って。 もう随分とご無沙汰だ。 顔本を辞めたので、連絡のしようがない。