盆入りから盆明けに
Aug
16
今日からお盆よ。ハカザレ(お墓を綺麗にすること)行ってきました〜!
と、8月12日に姉2からLINEが来た。
一緒に送られてきたのはお墓の写真ではなく、なぜか夜釣りの写真。魚を釣った姉1の満面の笑みだった。😂
お盆ですね。わたしの分までありがとう。
と、8月15日にLINEを送ると、LINE電話がかかってきた。兄夫婦も来ていて、皆でユラってご機嫌。ビデオ通話にしたので、久しぶりに兄夫婦とも対面で話せた。いつ帰って来るのか訊かれ、来夏にはと答えると、もうそれまでは、、、と言う。
いやいや、もう駄目とかもう死ぬとか言う人こそ長生きするから、と返すと、笑っていた。
夏に帰っても、いつもお盆までいることは出来ないのだが、いつかお盆までいられるようにしたいなぁ、、、と、しみじみ思う。
兄弟姉妹で、亡くなった父母、兄の話を一緒にしたい。電話とかじゃなくて。
・・・
ユメモ
・・・
08/12/2022
ー帰る前に買い物に連れて行きたい。
と、姉2が言った。
特に買いたいものはないのだが、姉2が何かわたしのために買いたいらしい。彼女はいつもそうだ。それが姉のしあわせ。
ーじゃぁ一緒に行く人をじゃんけんで決めよう。
と、姉3が言った。
ー負けた人はまる(姉の愛犬)と留守番ね。
姉1、2、3と娘とでじゃんけんが始まった。
ーいや待て、m(姉2)は「行く」に決定でしょう、大蔵省なんだから。
ーじゃった、じゃった。
ーまるちゃん、ひとりで留守番出来るんじゃないの?
ーいや、まるのこともだけど、誰か残って夕飯の支度してもらわんとね。
じゃんけんに盛り上がる連中を横目に、なんとなく淋しくなってきた。みんなこっちで暮らしているのに自分だけまだあっちなんだなぁ、、、とか、あらためて思っている。一緒に食事をするのも残すところあと何回か。
姉2とフェリーに乗った。45分程で向こうの港に到着する。
なぜか姉2だけが一緒に行くことになった。あのじゃんけんはどうなったのか?娘は一緒に来るかと思ったのに、彼女も残った。へぇそんなモンか、と、少々驚く。
フェリーの中で姉の元同僚に会った。とても懐かしい人だ。わたしも彼のことを良く知っているのに名前を思い出せない。でも彼はわたしのことは覚えていないようだ。こちらを見て、軽く会釈をしていた。姉は彼と何やら熱心に話していた。教育のことか部活のことか、だと思った。
座席に座っているといきなりパッと周囲がモニターに切り替わって外の景色が映し出された。壁も天井もモニターになっている。
これ、どこかで見たことある・・という気持ちになる。あぁそっか。もうすぐ到着か。
フェリーは湾内を静かに進んでいる。しばらく行くと左側に岩山が現れた。わたしの座席はちょうど左の壁際だったので、大きな岩山のギリギリすれすれのところを進んでいて、手を伸ばすとその岩に触れられそうで・・・・
ー思わず、手を出しそうになったよ。
姉2にそう言うと、
ー触れば良かったのに。
と言われた。
ーいやいや、偽物だから。
他の客たちはこのアトラクション(?)に馴れきっているのか、反応が薄い。わたしと姉2だけがはらはらドキドキ、大騒ぎだった。
姉の元同僚の彼はどこに行ったのだろうと辺りを見回すと、出口付近に立っていた。到着したらすぐに出られるようになのかもしれない。
なんて名前だったっけか?思い出そうとするのにどうしても名前が出てこない。
姉に聞こうかとも思ったが、なぜか聞いてはいけないような気がして、やめた。
・・・
08/15/2022
突然、お客さんが来ることになった。
親戚なのか、知り合いなのか、よくわからないが、何かの寄合らしい。
しかし、おもてなしできるような食材がない。
とにかく何か買ってこよう、という話になる。
何を買うか、料理を考えながら姉たちと相談する。買い物に行く人と、残って準備をする人とに分かれよう。
刺身と、野菜の煮しめと、豚骨と・・・
そんな話をしている向こうで、母がおにぎりを作り始めた。
ー米、炊かんと。
ー母ちゃん、すごい!
黙々とおにぎりを作っている母を見て、ちょっと感動してしまった。母の手から、次々とおにぎりが生まれていく。おにぎりは大皿に順番に並べられていった。
ーあるもので先に何かせんと、時間はゾロゾロ過ぎじゃ。
母ちゃん、元気じゃ〜!
さすが母だ、と、嬉しくなった。
そして、母の姿をじーっと見た。なんだか、久しぶりに見るような気がして、ちゃんとじっくり見ないと、と思った。
ー母ちゃん、ありがとう!
そう言うと、母は、何を当たり前のことを、という顔をしてこう言った。
ー与えられたもので出来ることをするの。与えられたものに感謝しなさい。
というところで目覚めた。
母が、会いに来てくれたのだと思った。
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