いもうと
Nov
24
今年もクリスマスカクタスが咲いたよー
と、姉1に写真を送った。
夏、わたしのiPhoneに保存されている画像を見せていたとき、姉は何よりもクリスマスカクタスの写真に飛びついた。わたしが植物を愛でている(?)ことが意外だったらしい。まぁそれもそうだろう、自称植物好きだけれど、花も木も草もなかなか名前を覚えない。
4月、母の誕生日に合わせて鉢花を購入した。鮮やかな緑色のふっくらとした葉っぱに可憐な白い花が付いていて、母が好きそうだなぁと思ったからだ。その鉢花を飾って、母のことを偲んだ。
それが「カランコエ」だと教えてくれたのが姉1だった。
買ったときに付いていた花の名のタグを捨ててしまって花の名前が分からなかったので、とても嬉しかった。姉1のことを、わたしは「植物博士」と呼んでいる。昔から、姉は草木の名前に詳しかった。そして、その草木にまつわる話をしてくれた。
クリスマスカクタス、今年も咲いたよー
写真を添えて送ると、姉から返事が来た。
父ちゃんのカニラン。
カニランというのか?と思い検索するとシャコバサボテンが出てきた。カニバサボテンとの違い、というのもあった。どうやらわたしのはシャコバサボテン(デンマークカクタス、クリスマスカクタス)らしい。父が育てていたのは果たしてカニバサボテンの方だろうか。カニランというからにはそうなのか?でもこれらは良く混同されるらしいし、どちらの性質も持った交雑種も出ているというので、同じものと言っても良いのかもしれない。うちのは葉にトゲトゲがあるので(一応)シャコバサボテンみたい。
というか、こういうことも知らずに育てていた。本当に愛でていると言えるのかどうか?そうではないね、いやはや、笑える。それにしても「カニラン」というのは島独特の言い方なのかもしれない。そう言えば昔うちの庭には「月下美人」があったな。あれも父が育てていたものなのだろう。夕暮れから夜にならないと開花せず、朝にはしぼんでしまう。時々、「咲いた!」と言って、皆で庭へ出てその花を眺めた。子供心に、月下美人とはよく言ったものだと神秘的な、厳かな気持ちになったものだ。
わたしが父と同じようにしているなんて、と、写真を見た姉が大層驚いていた。わたしには父の記憶があまりない。どちらかと言うと母が庭の木々の手入れを丁寧にしていた。でも、そう言えば母は「父ちゃんのため」とか言っていたな、と思い出した。父ちゃんが育てていた草木だから、母は父のことを思いながら世話をしていたのか・・と、今更ながらに思う。
姉にカランコエの写真も送った。夏に一時帰国している間、夫が水をやり過ぎたらしく、かなり弱っていたので思い切って切り戻した。その後、もうダメかもしれないと思っていたのに、復活してくれたものだった。それから、数年前に買ったガーデンシクラメンの写真も送る。こんなに長生きするとは思わなかったので自分でも驚いている。いつまで持つのか?
それらの写真を見て、mすごい!と、姉から褒められた。
ふひょー。
こんな歳になってもまだ姉から褒められるのがこんなに嬉しいなんて、わたしはいつもいつまでも一番末の妹なのだな。
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