今、アプリケーションを各コンピュータにインストールして、それらをネットワークを通じてサーバーに集めて情報をシェアするという今までのコンピュータの常識が、アプリケーション、データ、ハードウェアまでのすべてをインターネット上でサービスを提供する会社に依頼して運営するクラウドと呼ばれる形式にかわってゆこうとしている。と伝えられている。実際この分野で先行したのが Google で、無料で提供してきた Google Application をアップグレードしてオンラインで提供して企業に提供している。
ハードウェア、システム運営の人員、ソフトウェアの購入などのコストが一切不要になることで、今まで Lotus Notes や Exchange を使ってきた企業が Google に流れているようだ。当然だがそれを Microsoft が黙ってみているはずがない。Microsoft も同じようにクラウドのサービスを提供しようとしている。いずれにしても大企業の自社でサーバーを管理する時代は終わろうとしているようにみえる。
では中小企業はどうだろうか?
コストセービングを考えると大企業より中小企業のほうがクラウドをりようしたがりそうなものだが、実際中小企業はクライドになかなか動かない。また、Google も Microsoft も中小企業にクラウドソリューションを現時点ではプッシュしていない。その理由は大きく3つあると私は考えています。
(1)米国には数多くのコンサルタント、ITサポート、Webデザインなどの会社があります。クラウドを中小企業にプッシュすると彼らを敵にまわすことになる。
(2)米国にある無数の中小企業から課金をして、サポートをするだけの組織を Google や Microsoft でも自社でもつことは困難だと考えられます。
(3)クラウドコンピューティングは、Notes や Exchange と比較するとランニングコストが安いのですが、単体で POP/IMAP などのサービスと比較すると価格的なメリットが少ない。
大企業の取り合いのクラウドコンピューティング、中小企業を対象にしたサービスになにかビジネスチャンスがありそうな気がします。
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