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内倉憲一(うちくらけんいち)
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今の世の中は、大きく3つの世代に分かれており、世代間で情報収集の手段が異なるように感じます。まず、テレビでもコンピュータでもなく、スマホを中心に情報を得る若い世代。次に、テレビ中心でもスマホ中心でもなく、まだまだコンピュータを多く使う30代から60代前半。そして高齢者に関しては、言うまでもなく、スマホやコンピュータより、テレビから情報を得ることが多いのではないでしょうか。
新聞も、テレビと同じく高齢者向けに情報を提供する媒体です。そういった観点から、テレビや新聞といった媒体は、将来的に縮小していく市場をターゲットにしていると言えるでしょう。しかし、日本の場合、若い世代が少なく、高齢者の比率が高くなっています。これにより、若い世代が多い他の国と比べると、テレビや新聞の影響力は依然として強いように思います。
現在、日本では東京都知事選に向けた選挙活動が行われていますが、50人近い立候補者がいると聞いています。しかし、テレビで見る限り、現職の小池知事と国会議員の蓮舫氏の2人しか立候補していないような報道がされています。これは、高齢者の多い日本では、この2人の中からしか当選する人が出ないようにメディアが誘導しているように見え、非常に残念に感じます。この2人が悪いというわけではありませんが、他の候補者を報道しないレガシーメディアの姿勢に残念です。
ホームページの重要性について何度もお話ししていますが、高齢者向けの情報発信には限界があります。ホームページを見るにはパソコンやスマホといったデジタルデバイスが必要なのですが、高齢者の多くはこれらのデバイスをあまり利用していないのが現状です。これは高齢者の多い日本で顕著に見られる状態であり、他国ではそれほど問題にはなっていません。そのため、日本のデジタルメディアを使った広報活動には、まだ成長の余地が多く残っていると思います。