虚構の劇団のホーボーズソングを見てきました。サブタイトルに第三舞台の時の「スナフキンの手紙」が付いていましたので、まあ結構な期待を持って見に行きました。
…見所は、オープニングの水着シーンですかね。
一言で言うと重すぎる。私が鴻上作品を好きな理由のひとつに、重過ぎるテーマであってもシナリオで軽く見せてくれるから、と言うことがあります。
今回は、重いテーマをただ思いシナリオに乗せて見せられました。所々いつものような笑いのシーンが入るのですが、笑えません。全編通して思いだけなので、笑ってる場合じゃない、と感じてました。いや~、これじゃあ岸田戯曲賞は取れないでしょう、いやある意味分りやすいからむしろ取れるのか?
どうも虚構の劇団の戯曲には私にとっての当たり外れが大きいですね。鴻上さんの感性と完全に違ってしまったのであれば、全部面白くないはずですが、いまのところそこまではいっていません。何が違うのかも分らないのですが、ド直球なストーリーで来られると合ってない事が多い気がします。
さて、個別の話に入っていきますと、前編後編の前編だけを見せられた感満載です。3~4人くらいそのまま主役になれそうな設定の登場人物がいるのですが、どれも上手くまとめたと言うよりほったらかしという感じです。シナリオ的にもラストシーンは、虚実が分らなくなってそれが余韻となった朝日とは違い、ただ混乱しただけでした。友人に言わせると、スナフキンでは、ラスト希望を持たせる終わりだったのに、今回は絶望しか見えない、と言うことでした。全く同感です。
佃井さんが凄く可愛くてかっこよかったのが個人的な救いでした。
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