先月Microsoft本社が位置する街Redmondに7店舗目をオープンしたMolly Moon’s Homemade Ice Creamは、2008年からシアトル市内を中心に濃厚なアイスクリームを提供している地元では名の知れてるお店。天気の良い日はもちろん、雨の日だって、月曜日の夜10時だって常に行列。 新店舗の店内に入ると、隣のお店との間を仕切る壁の一部が切除されて突き抜けになっていました。 隣のお店はサンドイッチ屋さん。お互いの企業理念が似ていることからコラボレーション商品“サンドイッチアイスクリーム”を開発し、サンドイッチ屋さんでアイスクリームを提供。似ているビジョンを持つ2つの異なったお店による新たな可能性を作り。突き抜けの通路は、アイスクリーム屋さんやサンドイッチ屋さんを顧客が簡単に相互を行き来することで、店舗単体だった経験がプラスアルファの相乗効果に 。 また、オーナーであるモーリームーンネイゼルさんは、長年所属していた世界規模の教育団体ガールズ・スカウトと彼女の恩送りを兼ねてパートナー提携を展開しています。モーリーさんが数々の事を学ぶ場となったガールズ・スカウトのミッションは、Molly Moon’sのミッションでもあるそうです。モーリーさんは、ガールズ・スカウトが募金集めに販売しているクッキーを毎年何千箱単位で購入することで貢献し、メニューの一つに加えています。クッキーを購入する過程では、地元の女の子たちにビジネスのノウハウを教えることで 教育過程にも貢献しています。 同じ方向を目指していても、それぞれそこまでの過程は、自ずと人によって違ってきます。学校で教わったやり方は、ただの一例にすぎません。アイスクリーム×サンドイッチもあれば、子供達の大好きなアイスクリーム×苦手な学習もある。基礎を理解した後は、どれだけ応用し、クリエイティブになれるか。そこにどれだけ自分色を出せるか。楽しめる人同士は、解り合える部分がたくさん共有出来るために、お互いの価値観を受け入られやすくなる。多様な価値観を受け入れるとその価値観の違いが、また新たな価値観が生む。 気の合う仲間が近くにいるのなら繋がりを絶え間なく広げていくオープンマインドなアイスクリーム屋さん。ここに私たちも共創というビジネスの足し算ならぬ掛算のヒントを見ることができるのではないかと思います。 by 杉田絵里奈 #2 Issue
Posted at 2016-05-12 10:41
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