シャボン玉石けん起業物語
Oct
28
しかし、本来の無添加石けんの起源が1万年前までの遡る歴史があるとは驚きです。
シャボン玉石鹸をご存知の方々が多いと思いますが、創業者の葛藤の物語をその息子である2代目森田隼人社長から聞く機会に恵まれ、とても刺激を受けると同時に元気を分けてもらえました。
シャボン玉石けんも創業当時のシャボンから石油系の合成洗剤に切り換えたことがあるそうです。しかし、襟元や臀部に湿疹ができた社長がその原因の一つが石油系化合物洗剤にあると気付き「身体に悪いとわかった商品を売るわけにはいかない」という信念のもとに無添加石けんの製造販売に戻したそうです。それが今から遡ること1974年(昭和49年)。その年に月商が8000万円から78万円に一挙転落。
「健康な体ときれいな水を守る」
をミッションの元、信念を押し通すことなんと連続赤字が17年間。100名いた社員も5名にまで減った時代だっとそうです。赤字の間も顧客からの感謝の手紙が届けられ、使命感が鼓舞されながらの我慢の経営。時代の波も追いついてきて、18年目の1992年にやっと黒字転換。
その後、衣類は第二の皮膚。歯磨き粉も食品と同じと考えることから身体を洗う石鹸から衣類洗剤や歯磨き粉まで無添加石けんの商品ラインナップを拡大。商品が広く受け入れられた背景には消費者(市場)の啓蒙があったことは間違いありません。キッカケの一つが、1991年の初代社長の「自然流せっけん読本」の出版。2004年までに30版の増刷。1999年は、教授(坂本龍一)の舞台に協賛。今ではSNSなど屈指してリアルタイムで一挙に拡散ですが、方法は別としてもやはりマーケティングの大切さを物語る事例だと言えます。
最近は、「香り」を訴求する洗剤CMが目立ちますが、それは新しい公害(香害)だと表明。シックハウスと同様に体調不良起こす原因になりかねないようです。
また今夏深刻な山火事に悩まされた米国西海岸ですが、その消化活動には水の代わりの消化剤が飛行機で撒かれたりするのはTVで観られた方々も多いと思います。その原料は基本的に界面活性剤であり、消火後にも泡が消えないそうです。当然土壌などの自然にも悪影響がある可能性があります。北九州市肝入りでスタートしたプロジェクトが、せっけん系消火剤開発で2007年に完成。インドネシアなど泥炭火災などにも有効で、実際に10ヶ月後に木々の苗が育つ事が確認されたそうです。自然に優しい消化剤。
一方、10年前から感染症対策として「バブルガード」を開発。北九州地区の病院で広く採用されてきて、今年のコロナ災禍では前年対比500%の売上だそうです。
本人から聴けた話ということもありますが、起業に絡んできている自分でも17年間信念を曲げずに踏ん張った初代社長には脱帽というか凄いの一言だけでは済ませれない刺激と勇気を頂きました。
このブログを読まれた一人でも多くの人が、今日からシャボン玉石けんのラインナップに変えられることを期待して・・・お互いに自分や家族の健康と共に地球環境の健康を守りましょう!