食の安全と食料危機
May
18
日本スローフード協会
ファーストフードでは料理の楽しさや愛情という大事な調味料はなく、食事も会話を楽しみながらゆっくりと食べることがない味気ない、そして身体に悪い食生活になりがちですね。
スローフード運動が日本に入り始めた当時は子供が幼く食育に興味があり、子供が巣立ったと入れ替わりに奥さんがシアトル在住中に産後doulaとして働くなかで再び強く意識した課題でした。
最近は忍び寄る「食の安全」と「食糧危機」が頭をよぎります。食の安全は、遺伝子組み換えやゲノム編集から種苗法改正などにみられる日本行政の農業監督・保護の杜撰さや国民意識の低さ。挙句の果てに米国のおまけ市場に成り果てているのではないかと思うくらいです。
TVでファーストフード店で原料のジャガイモが入手できずにフライドポテト販売が中止報道も目にしますね。パンダミックでの物流影響? それも多少あるとしても化学肥料で汚染された土壌の種芋被害も国内では起こっているそうです。
日本国内消費の大豆のほとんどは輸入です。フェイクミート(代替肉)という言葉に代表される大豆から作る肉のスタートアップ起業が米国では注目集めています。そのなかの1社であるIMPOSSIBLE社にはあのビルゲイツが投資しています。コロナワクチンでも一世風靡しているモデルナ社にも彼は投資していますね。そして、個人資産ですでに東京23区より広い面積の農場を米国各地で取得しているという話も聞いています。パンダミックを予想した彼が食料関連に動いているのも気になります。
代替肉記事例
- https://globe.asahi.com/article/13666048
- https://www.gizmodo.jp/2020/03/fake-meat-taste-test-can-trader-joes-beat-beyond-meat.html
- https://dime.jp/genre/726856/
そして、円安やパンダミックを理由に輸入小麦の高騰などから多くの加工食品やレストランメニューの値上げニュースが最近目に留まり始めました。前述のフェイクミートビジネスのほうが大豆農家は儲かるとなった途端に日本へ輸出される大豆が減ったり、価格が高騰したら日本人の食文化の柱である味噌、醤油はどうなるのでしょうか?
また昆虫食がTV番組でも放送されて出始いましたが、なんと昨日、無印良品ではすでにコオロギ食が販売されていたのを偶然に見つけました。福岡市内には昆虫食店があります。イナゴの佃煮は長野地方など一部では昔から食べる習慣がありましたが、肉や魚の代わりにタンパク質を昆虫で補う時代がすぐそこまできているのかもしれません。
「水と安全はただ」の日本というのがひと昔前までは海外でも自慢できることでした。でも今では多くの人が水をお店などで買う時代になっていますね。
ウクライナ紛争で戦争について色々と報道されている昨今ですが、兵糧攻めはもっと高度な戦争手段たっだのは歴史からも垣間みれます。
日本人はいい意味で公民意識の高い民族だと思います。しかし、国際政治やビジネスのある側面から見た場合にあまりにもお人好しすぎる部分が出てくるような気がします。
このブログを読んでいただいた方々が、日本における食の安全と危機について興味を持っていただきくキッカケになれば幸いです。