-
posted 2014-10-28 05:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
建築家と呼ばれる人たちの理論武装の本とは対照的に、現実的な問題を体験してきた人たちの実践記は、建築設計を生業としている立場としては反面教師として楽しめる分野です。 以前にも漫画家の<内田春菊>さんの自宅建設奮闘記として 『ほんとうに建つのかな』 というのがありましたが、今回の著者はイギリス社会を中心...
-
posted 2014-10-26 05:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
主人公は<霧村雨>35歳、以前は事務所を借りて「霧村探偵社」を開設していましたが、家賃滞納で今では東京山手線の車内が彼のオフイスです。 相棒としてミステリー作家志望の<ミキミキ>こと<三木幹夫>と、自称助手の小学校5年生の<道山シホ>の二人がいい脇役の味を出しています。 目白駅での小学生の飛び込み自...
-
posted 2014-10-24 05:32
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
ようやく、 『ミレニアム1:ドラゴン・タトゥーの女』 ・ 『ミレニアム2:火と戯れる女』 に続く3部作目を読み終えました。上下巻で6冊、ページ数にして3000ページを超える大作でした。 『ミレニアム2』のラストで、読者を奈落の底に落とす結末ですと紹介しましたが、実の父親である<ザラチェンコ>に頭を撃...
-
posted 2014-10-19 05:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
著者の 『民宿雪国』 を読んだ時の衝撃はすごく印象的で、日本の近代史の流れと情報量のすさまじさに圧倒されました。 今回の『テロルのすべて』も、期待を裏切らない構成で面白く読み終えれました。 主人公<宇津木明生>は、日本に原爆を落としたアメリカに対し、世界の大国として君臨している姿に心の底から軽蔑をし...
-
posted 2014-10-17 05:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
元警視庁捜査一課に勤めていた「影野竜司」は、示談屋・処理屋と呼ばれるトラブルシューターとして、夜のうちに活動し物事を解決するということで<もぐら>と呼ばれ、前作の 『モグラ 闘』 に続くシリーズ6作目が本書です。 野辺医院に住み込んでいる「竜司」の元に、エコ環境の開発をしていた「エコウインドウ」に勤...
-
posted 2014-10-15 05:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
シリーズ物は続けて読みたいのですが、気になる本も多く、後手後手になってしまいます。 ひとつは、シリーズ物は廃刊になる率が少なく、いつでも手に入るという安心感があるからかもしれません。 第三巻の 『日光代参』 では、大黒屋の幕府を守るという裏の仕事の指示を出す<影>こと<本郷康秀>を誅殺、その後金沢に...
-
posted 2014-10-12 05:32
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
早や80歳を超えられましたので、昔のように長編小説は書かれていないようですが、エッセイなどは相変わらず歯に衣を着せぬ文章で意見を述べられますので、好きな作家の一人です。 大人としての「成熟」とは何かを、全18話の体験談を通してまとめられています。 ・・・「人間の努力がなくていいわけではない。しかし努...
-
posted 2014-10-11 20:57
絵日記綺譚
by
もうひとりのまこと
別冊マーガレット 2014 11月号 本日は土曜日買い忘れた毎月13日発売『別冊マーガレット』9月号を今頃購入した私です。有隣堂で購入する積もりだったんですけど、くまざわ書店で購入しました~銀魂の新刊だって山積み状態だし此処の書店で売り上げ延ばして居る本って何だろう?と思ってしまふ…(ノ_<。) 今...
-
posted 2014-10-10 05:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
女性の<執念・怨念・妬み>を書かせると、この著者の右に出る作家はいないと考えていますが、本書は冒頭からいつ本来の路線に展開するのかなと感じながら、最後はほのぼのとした結末で読み終え、少し意外でした。 吉祥寺の清楚なマンション「チャコズガーデン」に住む<渚>は、住民に離婚したことを隠しながら、仕事もせ...
-
posted 2014-10-07 05:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
明40年頃を舞台として、小さな出版社「至楽社」の記者<里見高広>を主人公に据え、探偵ホームズ役を担っています。 <高広>の雑誌の表紙絵を描いている絵師<有村礼>は美麗の顔立ちで、人気画家の立場でワトソン役を務めています。 副題として<帝都探偵絵図>と銘打たれ、明治の世相を反映した5編が納められていま...