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posted 2021-07-19 22:53
ドクター青木の不育症・着床障害ブログ
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Dr.Aoki
子宮内や膣内のフローラ(細菌叢)を、 遺伝子検査できるようになってきましたが、・・・。 人間の粘膜(口や鼻や腸)には無数の常在菌があり、 エール大学のギル モア教授は、 「人間の体の常在菌が妊娠の継続に極めて重要である」 という有力な研究報告をしています。 2015年に「サイエンス」という権威ある医...
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posted 2021-07-01 22:31
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Dr.Aoki
Th1/Th2比が高い人は、高くない人に比べて その後の妊娠で有意に流産率が高くなったという 報告はありません。 正常妊娠維持にはTh2優位が必要という概念が 20年ぐらい前に支持されていましたが、 動物実験では否定的です。 妊娠の同種免疫検査として、 Th1/Th2比だけでは不明です。 タクロリム...
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posted 2021-01-17 01:09
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Dr.Aoki
正常妊娠において、 胚は半分異物(夫由来)ですが、 胚の胎盤になる細胞が 子宮内膜の奥深くへ侵入して 増殖しなければなりません。 そのために 胚の胎盤になる細胞(非自己)と 子宮内膜の免疫細胞等(自己)は 盛んにメッセージ物質を 交換していることがわかっています。 その交流のバランスが壊れると、 胞...
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posted 2020-07-20 01:27
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Dr.Aoki
コロナウイルスと戦うのは、 免疫力です。 免疫力を弱める薬で、 もっとも強力な薬が タクロリムスです。 タクロリムスは、 臓器移植後や膠原病の治療薬で、 ステロイド剤では効果不十分な場合に、 よく使われます。 コロナ禍で、 ステロイド剤ではなく、 タクロリムスを使うのは、 免疫を抑制しすぎる可能性が...
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posted 2020-07-02 17:35
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Dr.Aoki
妊娠子宮内膜には、白血球が増加しており、 その白血球の約20%がマクロファージ という免疫細胞です。 マクロファージは、 胎児側細胞(胎盤になる細胞)の 子宮内発育にとって、 悪玉(M1?)でもあり、 善玉(M2?)でもあるようです。 また、 マクロファージ等が産生している M-CSF(マクロファー...
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posted 2020-06-26 19:35
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Dr.Aoki
30年ぐらい前より注目されていた物質が、 やっと高感度で簡単に測定できる ようになりました。 当院では、早速7月より検査開始します。 それは免疫細胞が放出する 炎症性サイトカインのひとつで、 腫瘍壊死因子(TNF-α)という物質です。 1989年に、ラットの生体実験で、 TNF-αは胎盤を壊死させ流...
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posted 2018-03-09 23:00
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Dr.Aoki
胎盤になる絨毛細胞は、 胎児側の細胞ですから、 母体から見て、 夫由来の半分異物細胞ですが、 子宮の中で増殖するために、 あなたの子宮内の免疫細胞と 情報交換をしています。 絨毛細胞は特殊であり、 hCGという性ホルモンと、 コロニー刺激因子(CSF)という 細胞の分裂増殖を助ける物質を 多量に分泌...
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posted 2009-04-13 23:20
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Dr.Aoki
免疫というと、たぶん抵抗力と考えませんか。 抵抗力と考えていいのですが、 もう少し、詳しく言うと、 免疫とは、 自分以外の異物に対して、攻撃して排除する 体の防衛システムのことです。 免疫を担う免疫細胞は、白血球の仲間であり、 体の骨髄で作られています。 骨髄とは、すべての骨の内部の空洞にある どろ...