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オリンパス訴訟 内部通報社員が逆転勝訴
社内のコンプライアンス(法令順守)窓口に通報したため不当に配置転換されたとして、大手精密機器メーカー「オリンパス」(東京都新宿区)の社員浜田正晴さん(50)が配転の無効確認などを求めた訴訟の控訴審判決が三十一日、東京高裁であった。鈴木健太裁判長は、請求を棄却した一審判決を変更し、配転先で働く義務がないことを確認し、会社と上司一人に慰謝料など二百二十万円の支払いを命じた。
鈴木裁判長は判決で、配転命令は内部通報に反感を抱いた上司が、業務上の必要性とは無関係に行ったと認定。「内部通報による不利益取り扱いを禁止した社内規定に反しており、配転命令は人事権の乱用にあたる」と判断した。
また、配転で昇格・昇給の機会を失わせ、人格的評価をおとしめたことに加え、配転後も、浜田さんに新人社員と同様の勉強やテストを受けさせるなどパワーハラスメントがあったとして、慰謝料の支払いなどを命じた。
一審東京地裁は、配転命令には業務上の必要性があったと判断し、パワーハラスメントも認めなかった。
判決によると、浜田さんは検査機器の営業を担当していた二〇〇七年六月、上司が取引先の社員を不正に引き抜こうとしていることを知り、コンプライアンス窓口に通報。窓口担当者が通報内容などを上司らに漏らした後、別の部署に三回にわたって異動を命じられた。
東京新聞 2011年8月31日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011083102000182.html
より
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取引先の社員を引き抜こうとした上司の行為を社内のコンプライアンス(法令順守)窓口に通報した結果、不当な異動を命じられたなどとして、精密機器メーカー「オリンパス」(東京)社員の浜田正晴さん(50)が同社などに異動の無効確認と1000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が31日、東京高裁であった。
鈴木健太裁判長は「上司は内部通報に反感を抱き、業務とは無関係に異動を命じており、人事権の乱用に当たる」と述べ、原告敗訴の1審・東京地裁判決を変更。異動を無効とし、同社と上司1人に計220万円の賠償を命じた。
判決によると、営業担当だった浜田さんは2007年4月、上司が取引先の鉄鋼メーカー社員を引き抜こうとしていることを把握。取引先の信用を失うと考えて上司に中止を求めたが聞き入れられず、同6月に社内のコンプライアンス窓口に通報。窓口の担当者は、上司に通報の事実をメールで知らせた。浜田さんは同10月、経験のない部署への異動を命じられ、外部との自由な接触を禁じられるなどの嫌がらせを受けた。
(2011年8月31日12時20分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110831-OYT1T00559.htm
より
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この上司の方の判断(取引先社員の引き抜き)の背景には何があったのでしょうか。
この逆転判決は、当然でしょうね。
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Posted at 2011-08-31 00:40
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Posted at 2011-08-31 16:22
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