退職手当2850万円返せ! 職場のETC不正利用で神戸市が返納処分
Mar
18
より
神戸市は18日、昨年3月に退職した環境局の課長級の元男性職員(61)に対し、職場のETC(自動料金収受システム)カードの不正利用を繰り返したなどとして退職手当約2850万円の全額の返納を求める処分を行った。
在職中に懲戒免職処分相当の行為があったと認められる場合、退職金を返納させると規定する市条例に基づく処分だが、適用されるのは初めてとなる。
市によると、元職員は同局北事業所の課長級として在職していた平成23年5月~24年3月、職場のETCカード付きの公用車を私的に使用。
ETCカードを約6万8千円分不正利用したほか、抜き取ったETCカード使ってマイカー通勤し、電車などの通勤手当を不正受給していた。
市に対する損害金は計約30万4千円にのぼり、元職員はすでに全額弁済している。
元職員は退職後も嘱託職員として同局に勤務していたが、計7600円分の職場のETCカードの不正利用などが発覚し、昨年11月に解雇となり、その後の調査で今回の不正が判明した。
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金額の多寡よりも倫理観重視の処分です。 条例に基づく処分ですが、訴訟に発展すれば、過去勤務の功労を帳消しにし退職金全額返済させる程の悪質な事案かどうかの判断になろうかと思います。