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徒然なるままに日暮

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陶器の郷 ヘレンド

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陶器の獅子が出迎えてくれる 陶器の獅子が出迎えてくれる 工房では、まずヘレンドの歴史。... 工房では、まずヘレンドの歴史。
英語ナレーション、日本語字幕で判り易く学習できます。
職人さんも中々のショーマン。 職人さんも中々のショーマン。 絵付けの工程 絵付けの工程 モール付けの工程 焼成すると真... モール付けの工程
焼成すると真っ白になる
もっとも難しくヘレンドを代表す... もっとも難しくヘレンドを代表する抜き彫りの工程
現在でもヘレンドではすべて職人の手作業で制作しているとの事
美しい絵皿の数々 美しい絵皿の数々 Caféにてエスプレッソを戴く... Caféにてエスプレッソを戴く。
私のカップは「ロスチャイルド・バード」のカップ&ソーサー
ということで、日本円では30,240円也
ハンガリーの名産品の一つに数えられるのが『ヘレンド』の陶磁器。現在ではヘレンド村に体験工房や記念館、Cafe、ショップを有した立派な施設が在る。日本でも良くある陶芸の里のパック施設と同じ物だが、中々こじゃれているし綺麗な施設なので行ってガッカリ、という物でもない。

工房棟では、まずはシアターで「ヘレンドの歴史」をお勉強させてくれる短編VTRが上映されるが、字幕はご丁寧に日本語表示。こういう所は、日本人団体ツアーの呼び込みどころを押さえている。続いて簡易な皿の型抜き工程や繊細な絵付け、ヘレンドを代表する手作業による「抜き彫り」、薔薇の装飾作りなどを1時間位で一通り実際の職人が見せてくれる。

本当は体験コースでバラの花を造りたかった(以前、BSの紀行番組でやってたので)のだが、今回は見学だけ。実は、ヘレンドに行くのに道を迷って約1時間のロスが出たので仕方ない。

工房見学とセット料金の博物館にはヘレンドの名作が展示され、焼き窯も原型展示されていた。買いはしないがショップにも寄ってヘレンドがメジャーになった『クィーン・ヴィクトリア』シリーズや窯のルーツとも言える東洋陶磁器の影響を色濃く受けた作品などを見て回る。(ヘレンドの大元は東洋陶磁器の修復屋だったそうだ)

ショップの品はどれも良い値段だが、日本語が判らない店員さんを良い事に「食器棚ごと持ち帰りだぁ」などと言って女房の顰蹙を買う。

併設の「APICIUS」と言うお洒落なCafeでは、工房見学のチケットでお茶を飲めるが、もちろん器はヘレンドの高級品とあって、何となく只のコーヒーがリッチに感じる。この辺がブランドの威力なんだろう。

ざーっと見て回って約2時間。昼食は、ちょっと走って平原の中のバンドという村で民家料理を食す。コケモモのジュースなどあり、重要なビタミン元なんだろうなぁ、と思いつつ、ひたすら肉とジャガイモを、この後に向かうバラトンあたりのワインで流し込む。肉料理だが白ワイン、ハンガリーでは勿論赤も有るが、ワインは白が主流のようだ。
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閑話休題 夜間撮影

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異国情緒に溢れるブダペストの夜... 異国情緒に溢れるブダペストの夜景
さて、旅の後半になって夜景を取り慣れて来てから気が付いた。

三脚使えず、時間をかけて構図や光線をじっくり設計する撮影も出来ない、旅歩きのスナップショットでは、

『夜景は原則S優先で撮る』のが正解。

世界最強と言って良いE-M5の5軸手ブレ補正をもってしても欧州の控えめな灯りを手ブレせずにスナップショットで収めるには最低1/80sec程度は必要。S優先で最低シャッター速度を確保して、まずはカットをしっかり掴む。当然、絞りは開放、ISOは設定最大となるが仕方がない。更に、それでも露出アンダー出まくるが、そこは現像時点でEV上げて(増感)対処する。コントラストが甘くなるがトーンカーブ駆使して仕上げる。

これが、もっとも失敗なく夜景が撮れると学習した。
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ブダペスト レストラン フォルチュナ

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三位一体広場の先にある レスト... 三位一体広場の先にある
レストラン「フォルチュナ」
岩窟イメージの造り。岩肌部屋も... 岩窟イメージの造り。岩肌部屋もあるようだが、今回は普通のドゥモ造りの部屋。音響効果と舞踊のスペースのためか。 ハンガリー郷土料理のフルコース ハンガリー郷土料理のフルコース ラカトシュJr。爺さんは伝説的... ラカトシュJr。爺さんは伝説的ヴァイオリンの名手。
一子相伝のジプシー楽団。当然彼も稀代の名手。プリマァシュの技として雲雀の鳴き声などを聞かせてくれた。
楽団のメンバーも味がある 楽団のメンバーも味がある 弦をポーンで叩く楽器。ピアノ、... 弦をポーンで叩く楽器。ピアノ、チェンバロのさらに原型? ハンガリー舞踊の学生さん。アル... ハンガリー舞踊の学生さん。アルバイトを積みながらプロを目指すのか。 夜の漁夫の砦。人影は、既に無し... 夜の漁夫の砦。人影は、既に無し。
さて、ブダペストの晩飯は王宮の丘『マーチャーシュ教会』の更に奥にあるハンガリー料理の名店。外観は普通の店だが、中は洞窟くりぬきみたいな趣向の店。名物のグヤーシュ始め色々と戴く。ハンガリーはワインの国なので赤ワインをメインで戴いた。

食事のバックミュージックはナント何との「シャーンドル デーキ ラカトシュJr」。日本にも過去4回来日した世界的プリマァシュの生演奏を目の前で見れるとは。

その演奏で女房が踊るとは。嗚呼。

演奏最後はお定まりのヨハン・シュトラウス。オーストリア=ハンガリー二重帝国時代の旋律を伝える「ラデツキー行進曲」。素晴らしい演奏でした。

すっかり演奏に酔って食事の記憶ほとんど無し。学生アルバイトによるハンガリー舞踊を楽しみ、夜が更ければ王宮の丘は降りしきる雨も有ってか、ほぼ無人の体。

雨が邪魔だが、美しいライトアップをカメラに収めてホテルへの帰途に着く。
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ブタペスト 観光名所だった中央市場

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ゲッレールト温泉を出れば、すぐ... ゲッレールト温泉を出れば、すぐに中央市場への橋 中央市場外観 中央市場外観 市民マーケットというよりも整然... 市民マーケットというよりも整然とした観光名所という感じ
とっても清潔で整然としている。
1階は肉屋、八百屋、食品系の土... 1階は肉屋、八百屋、食品系の土産物屋 市場としての真骨頂は2階のフー... 市場としての真骨頂は2階のフードコーナー TOKAIのASZU 6PUT... TOKAIのASZU 6PUTTを戴く
あま~い
お土産のパプリカ粉買って お土産のパプリカ粉買って ヴァーツィ通りで帰る。 ヴァーツィ通りで帰る。
『ホテル ゲッレールト』から目の前の橋を渡ると、直ぐ右手は『中央市場』。

元は、中央郵便局だか、造幣局だった建物。ここの二階でお目当てのトカイワインを飲むのだ。

トカイワインは「原液」のエッセンシャルという奴は薬みたいなもんで、普通に飲む物ではないらしい、実際売ってないし。

そのエッセンシャルを白ワインで薄めた「アスー」が一般的なのだが、一定の白ワインにトカイエッセンシャルを何杯入れたかによって3プット~6プットまで売られている。勿論、数が多い方が高い。

で、折角だから6プットのトカイアスーを飲んでみる。10dl(デシリットルね)で1600HFt、日本円で約800円。ビールが500mlで80円の国だからべら棒に高い。ま、世界遺産ですから。

飲んでみれば杏露酒のような味。とにかく甘い。6プットのアスーでこれならエッセンシャルはシロップだね。薬なわけだ。

本当は、このワインとガッツリ系のソーセージを食べたかったのだが、近くの店では、ソーセージ単品ではなくサンドイッチ(いわゆるバーガー)でないと売れないと言う。実は、後から考えればサンドイッチを進められただけだったのだが、そこまで重い物は食えんと諦めてしまった。語学力をもっと鍛えないと大損する。

ブダペストの中央市場は1階が「濃い目」の食品店。2階が飲食と革製品地元名産品のお土産店という構成。そして地下は1階の品物が、はるかに安く売っているスーパーという構成だ。明らかに観光客目当ての「マーケット」なのだが、ここまできっちりと割り切られると、それはそれで楽しめる施設と言える。

女房は名産のパプリカ粉を、ご近所へのお土産に買うという。ネット情報では、「ブダペストの中央市場は表通り側の入り口近くの店は高く、奥の店は安い」という情報を盲信し一番奥の店を覗けば、確かに隣、そのまた隣の店より50Hft=10円安い。まとめ買いを言うと、在庫が無いという。ねばったら、隣の店から貰ってきた。それでも、まだ足りないので、仕方なく10円高い店で残りを買う。

『中央市場』の正面は、勝手知ったるヴァーツィ通りの入り口。ホテルまでブラブラ歩いて帰る。昨晩より時間が早かったので、通りは大勢の人出で賑わっていた。
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ブダペスト 五つ星ホテル ゲッレールト温泉

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ブダペスト メトロ1号線。 本... ブダペスト メトロ1号線。
本当に浅い。銀座線みたいな車両に親近感が湧く。
トラムに乗り換え。 そこそこ混... トラムに乗り換え。
そこそこ混んでいるが有料乗車人数は何人か?
ブダペストの五つ星ホテル『ゲッ... ブダペストの五つ星ホテル『ゲッレールト』 脇に回って、こっちがビジターの... 脇に回って、こっちがビジターの入り口。
結構広いホールがある。 結構広いホールがある。 ぐるりんぱの先に温泉プール。 ... ぐるりんぱの先に温泉プール。
手前から1枚戴く。
目の前は『ゲッレールトの丘』 ... 目の前は『ゲッレールトの丘』
夜に来るはずだったが、先週犯罪があって立ち入り禁止で適わず。
一日居ても良いと思わせた『セーチェニ温泉』を出て、湯上り(?)に世界遺産の一部の手掘り地下鉄に公園駅から乗る。この1号線で交通の要所ヴェティマルティまで戻り始発のトラム(どちらの路線でもOK))に乗換れば、もう一つの有名温泉『ゲッレールト温泉』へ行ける。

それにしても、誰も切符買っとらんぞ、良いのか、これで。(私はホテルのビジネスセンターで前日のうちに買っといたぞ。プンプン)実態は判らないが無賃=切符無し乗車の罰金が800Hftとの情報も有り、1乗車150Hftだから6回見つからなければ安い、って位の感覚で乗っているのかもしれない。

ドナウをブダ側に渡った『ゲッレールト温泉』は五つ星『ホテルゲッレールト』の館内温泉なのだが、ビジター専用の立派な入口が右側の道沿いにある。入口ホールを、ぐるっと見学していると出口の「ぐるりんぱ」を跨いで乗り越える白人を発見。周りに職員等も居らず咎める人もいないが、私としては「あ~、リストバンド無くしたのね。仕方ないよねー。」などと思いながら見ていた。

ここまで来てはいるが、『ゲッレールト温泉』には入浴はせずに退館。時間も無いし観光本に写真載ってるからね。でも、入り口から、内部の写真は一応収めておいた。
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ブダペスト マジャルの心 セーチェニ温泉

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公園の常設サーカス。 これは、... 公園の常設サーカス。
これは、これで非常に興味をそそられるが断腸の思いでパス。
真向いがお目当てのセーチェニ温... 真向いがお目当てのセーチェニ温泉。 もう少し、判りやすく入り易そう... もう少し、判りやすく入り易そうな入口にすればいいのに。 こちらは「個室ロッカー」。 見... こちらは「個室ロッカー」。
見た感じ、誰も使っていなかった。
セーチェニ温泉 屋外施設全景 セーチェニ温泉 屋外施設全景 お約束のチェス盤 本当に白熱し... お約束のチェス盤
本当に白熱した盤面を指しているのに感心
奥の建物には多くの温度、趣向の... 奥の建物には多くの温度、趣向の違う湯船があった。
両翼の屋内入口の地下はサウナ。
Café 当たり前の様にワイン... Café 当たり前の様にワインもあればビールもあり。
大人の文化だ、日本も見習え。
昼食を『グンデル』で取った理由は2つある。1つは先のブログに書いたように「ブダペスト来たらグンデルでしょ」というミーハーな話。もう1つは物理的地理的な理由である。次の目的地である『セーチェニ温泉』には、『グンデル』から歩いて行けるからだ。

『グンデル』を出て動物園の柵沿いに5分も歩くと左手にサーカスが見えて来る。これも、心そそられるものがあるが、お目当ては真向いの黄色いアールデコ調の建物。これこそが、ブダペスト市民の憩いの場『セーチェニ温泉』だ。スーパー銭湯の様な幟が気分を盛り上げる。

もう少し判り易く、入り易そうに作ればいいのに、と思わせる南仏風の大きな白い扉を押して(自動では無い)館内に入ると左右にチケット売り場。「一般のロッカー」と「個室」が有るらしいが、当然一般ロッカーで大人二枚。タオルとキャップを聞かれるが、朝から持って歩いているので必要なし。女房などは、朝から既に水着を下着代わりに着こんで気合満点。ハンディCATで決済すると青いリストバンドを渡された。二人で8800Hft=4400円。ブダペストの物価から考えるとべらぼうに高いが、恐らくフォーリナー価格。ここまで来て引くことも敵わず突撃。

入場リストバンド売り場の横に入り口があり、リストバンドをセンサーに当てて「ぐるりんぱ」(押しながら入る3本棒の例の奴)を押して入場すると、入り口すぐに居た兄ちゃんが「階段下りて右手が男、左手女」と英語で教えてくれる。まっすぐ行くと「個室」なので、そのチェックと案内係を兼ねているようだ。「個室」との見分けは多分バンドの色なのだろう。

で、言われるままに階段下りると昔の公営プールの通路みたいな雰囲気。右手が男って、鉄の扉しかないので通路沿いに歩いて行こうとするとタオル貸出しのおばちゃんに制止された。ハンガリー語なのでさっぱり判らん。

仕方がないので、また階段上がって、件の兄ちゃんに「男性ロッカー、どこよ」と聞くが、先ほどと同じく階段下りて右しか言わない。

またまた仕方なく階段下りて佇んでいると、何と鉄の扉がガチャリと開いて人が出てきた。うぎゃ、ここが男性ロッカーの入り口?ボイラー室のドアにしか見えんぞ。コラァ。

で、扉の中に入れば普通の「プールのロッカー」。適当なブースに入って空ロッカーを探す。ひとつのブースで片側2段で20人分くらいのロッカーがある。

ネットの書き込みで『セーチェニ温泉のロッカーは鍵の掛け方が特殊』なんて書いてあることが多いが、どの書き込みも具体的に何が特殊なのか、イマイチ判らなかった。

で、使ってみれば何のことは無い、ロッカーの扉を閉めて出っ張っているノブをリストバンドを当てて押し込めばロック、もう一度リストバンドを当てるとノブが出て来て解除という簡単なもの。ま、ひょっとすると近年自動化して、こうなったのかもしれない。

さて、水着に着替えも済んで意気揚々と「風呂」に向かうわけだが、先ずは撮影。案内の兄ちゃんに「写真撮ってもいいのか」と聞けば「OK,OK」と色よい返事。では、さっそく何枚か戴きましょうって事。ざっと撮って一度カメラをロッカーに仕舞いに戻り、再度「風呂」へ。

んー、「としまえん」か「湯ネッサン」か。まぁ、そっちが真似ているのだが。

屋外には温泉2つと真ん中に温水プール。当然、全員水着着用だが、プール以外はキャップはいらない。塑像の下から凄い勢いでお湯が噴出して居たり、観光本でおなじみのチェス盤が有ったり、なーんかテルマエロマエみたいだったり。見渡す限り日本人と言うより東洋人が居ない。

ちなみに奥の建物には左右の温泉の先から入れるのだが、入り口の足洗い場や入ってすぐのタイル張りの様子から、日本人が見れば建物の入り口ではなく、どう見ても「プールのトイレ」にしか見えない。実際、右も左も1回ずつ「なんだ、ここもトイレか」と一度入ってから出て来てしまった。構わず、ずんずん奥へ行けば、種々20以上の温泉が設えられている。

セーチェニ温泉の泉質は、単純泉という感じで酸もアルカリも硫黄も感じない素直なお湯だった。言われているほど低温でもない。良く晴れた5月の昼間だったが、寒い、冷たいという感じは無く楽しめた。屋内の浴槽には40℃程度の物も有ったので、天候が悪くても大丈夫だろう。

但し、屋外の名物チェス盤のある方の湯船(?)は、水深がかなり深く155cm程度のカナヅチ女房は「これじゃ日本人の年寄は入れないじゃない」と爪先立って怒っていた。そんな人、来ないってーの。

尚、その女房殿は温泉に入ってすぐに「ぎゃ、リストバンドが無ーい」と大騒ぎ。本人結構焦っているらしく呂律が怪しい。まぁ、このままリストバンドが無ければロッカーが開かず、着替えられず、ブダペストの街を「平たい胸族」の女が水着で歩く、と言う日本大使館から渡航許可書を取り上げられて強制送還なんて有様になること必定。

とりあえず、「今、来た道をそのままそろりそろりと探して歩け」と指示。私は現地点の周辺を探していると女房が湯船入口の近くで見つけたようだ。湯船に入って2歩くらいで無くしたらしい、これは一生の笑いネタを提供してくれた、とほくそ笑む。うひひ。

リストバンドと言えば、年配の現地の方らしい人は黄色のリストバンドをしている。恐らく、市民割引かシニア割引か、いずれにしろ半額以下になるような特典があるのだろう。この辺、社会主義時代の良い風習ともいえる。もっとも消費税は27%だが。

と、言う事で『セーチェニ温泉』は市民の憩いの場なのだが、こんな公共性の高い(てか、運営は市)施設だが、しっかりCafeにはビールも有ればワインも有る。ガンガン飲んで温泉に入れるのだ。日本も見習え。

さて、次の予定も有るので後ろ髪をひかれながらロッカーへ戻る。途中のシャワールームでタオル掛けに気が付かずタオルを手に持ってシャワーを浴びていたら、地元の爺さんが肩をたたいて「タオルは、ここ」と指で示してくれた。「サンキュー・ベリーマッチ」と言うとにっこりと笑ってボディローションのトラベルサイズみたいなのを出し、「このキャップを、こう捻ると開く」とジェスチャーで見せてくれて「それを体に塗る」とこれもジェスチャー。最後に、にっこり笑って私の手に握らせて手を挙げてシャワールームを出て行った。

うー、マジャル人良い人だぁ!感動的だなぁ。

ちなみに、見た事の無いブランドのボディローションは、メントールがきつくて偉くスース―してしまった。

さて、ロッカーで着替えて出口の前で女房を待つが、一向に上がってこない。暇なので追加の撮影を5,6枚して戻ると、ようやく女房が来た。さぁ、次へ行こう、としたら...

私のリストバンドが無い!でぇー、今あったのに。何でじゃー。

先の捜索方法でトレースすると、すぐにCafeのテーブルで見つかった。リストバンドにはロッカーナンバーが記載されるシステムでは無いので、拾ったところで使い道が実際には無い、とはいえ落し物が問題無く見つかるというのは、ハンガリーは中々民度が高いと感心した。

同時に女房への「一生の笑いネタ」が音を立てて消え去るのを実感。「セーチェニ温泉リストバンド消失事件」は単に落し物をしまくる馬鹿な夫婦ネタになってしまった。

教訓:セーチェニ温泉のリストバンドは、すぐに無くなるので注意

出口では、リストバンドを機械に投入してグルリンパを抜ける。女房と二人で「リストバンド有って良かったね」と言った事は言うまでもない。
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ブダペスト レストラン グンデル

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グンデル全景 瀟洒な一軒家レス... グンデル全景
瀟洒な一軒家レストランだ
すぐ隣は動物園の入り口 上野の... すぐ隣は動物園の入り口
上野の松本楼みたいなもんか(笑)
まずはスープ 欧州の春 といえ... まずはスープ
欧州の春 といえば「アスパラ」 美味
お目当てのフォアグラ デュアル... お目当てのフォアグラ
デュアルをソテーでタップリいただく
パンも流石にお洒落に美味しい パンも流石にお洒落に美味しい デザートはマストアイテムのグン... デザートはマストアイテムのグンデル・パラチンタ
ドライオレンジの使い方が判らん 香りだけ?
カプチーノも美味しくいただきま... カプチーノも美味しくいただきました
ホール全景。 建物のサイズを考... ホール全景。
建物のサイズを考えれば別の入り口で個室が有るのだろう。
『三位一体広場』を下りてペスト地区まで戻れば、すっかり昼下がり。本日の昼食は『グンデル』である。

ここは、ブダペストNo.1との呼び声が高い高級レストランだ。お目当ては2つ。ハンガリーに来たら喰わずばなるまい!のフォアグラ。もう一つは、この店の名を冠したデザート『グンデル・パラチンタ』である。

まぁ、最近のトリアドやネットの書き込みでは「グンデルも、すっかり俗化して昔の面影無し」とか「あんな物、グンデル・パラチンタじゃない」とか酷評されているので、余り敷居をあげる事無く、「まぁ、折角ブダペストに来たんだから。」位にかーるくランチを取る事にする。

英雄広場の裏手に広がる公園の一角にある店構えは、郊外の一軒家レストランという感じだが、流石に品のいい外観。一方で、隣が動物園の入り口ってのは、有名店のロケーションとしては意外だった。

中に入ると思いのほか小さめのホール。奥が一段上がった造り。そちらのテーブルに腰を下ろす。

手際の良いサーブで如何にも高そうな食器で出されるのは「アスパラのスープ」(ヨーロッパの春の代表的な味覚だね)、前菜は、中々美味。おお、結構いけるじゃん。

メインは、お待ちかねのフォアグラ。ソテーされた中ぶりのフォアグラが2つ。生臭さも無く、パサつきもせず、これも美味しい。まぁ、本当のねっとり感、という感じでもないが、元々美味しいフォアグラを食したのは「ラ・ロシェル」以来だから、私の舌も良く判っちゃいない。

デザートの『グンデル・パラチンタ』は、チョコレートクレープのオレンジ風味って感じ。まぁ、これは、何と言うか、そうですねー、竹下通りでも...。まぁ、酒好きの左党の意見です。
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ブダペスト マーチャーシュ教会と漁夫の砦

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漁夫の砦前の階段。 ここまで車... 漁夫の砦前の階段。
ここまで車で来るのは有料。すぐ手前にゲートがある。
聖イシュトバーンの騎馬像 聖イシュトバーンの騎馬像 ペスト終息を祝った三位一体像 ペスト終息を祝った三位一体像 マーチューシャ教会全景 屋根の... マーチューシャ教会全景
屋根の装飾が美しい
教会内部全景 教会内部全景 柱や壁の装飾も特徴的 ここが昔... 柱や壁の装飾も特徴的
ここが昔はイスラムのモスクだったことが判る
漁夫の砦 記念撮影ポイントだ... 漁夫の砦
記念撮影ポイントだ
漁夫の砦から聖イシュトバーン大... 漁夫の砦から聖イシュトバーン大聖堂を望む
ペスト(正確にはペシュトだが)地区を見て回った後は、いよいよブダ地区に足を踏み入れる。

『鎖橋』を渡って直ぐを右に入ると丘への上り坂が続く。道の左手には、家々の間に階段につながる狭い路地が頻出し、徒歩でのショートカットを誘う。

車では、しばらく北へと遠回りし、有料のゲートを通らないと漁夫の砦の下の階段に辿り着けない。よって、安いツアーと思しき観光バスは、下山?側の道の途中で客待ちの停車をしている。

『マーチャーシュ教会』は、マーチャーシュ1世が15世紀にゴシック様式に改築(復元?)した教会だが、屋根の装飾には「ジョルナイ製のダイヤモンド模様の瓦」など特徴的かつ個性的な装飾がみられる。

尚、厳密にこの建造物の名称を表せば「聖母マリア聖堂」であり、現在では復興に寄与したマーチャーシュ教会の名で広く知られるが、教会ではなく聖堂である。

中に入ればゴシック様式の教会建築の典型として高い屋根と、それを支えるリブボールト。更には、それによってもたらされるステンドグラスの装飾の美しさが印象的。

ブダという王宮のある街の教会としては、そのサイズが他のゴシック様式の教会に比してこじんまりと感じるのは衆愚を集める教会ではなく、聖人を祀る聖堂だからか?

この教会では多くの戴冠式が行われたので別名『戴冠教会』とも呼ばれている。

『マーチューシャ教会』の周辺は、『三位一体広場』と呼ばれ『三位一体像』が建っている。この像はペストの流行終焉を祝って建立されたもので人々の疫病に対する恐怖と、その惨禍から逃れられた喜びがあらわされている。日本風に言えば薬師如来像だ。

また、ここにも聖イシュトバーンの像があるが、他の立像と違い、こちらは騎馬像。中々勇ましいイシュトバーンである。

観光本では、これらの施設を差し置いて、もっとも有名な『漁夫の砦』は、聖イシュトバーンの騎馬像を取り囲むようにして建っている。

この砦は「漁夫ギルドの守備担当の砦」なので『漁夫の砦』と呼称されていると喧伝されているが、そもそもは『マーチューシャ教会』を改修した建築家シュレックが美観形成のために造形した物とも言われている。

いずれにしろ、この有名なネオロマネスクの砦は、ただ単にそこに存在する見晴らし台なのだが、しっかりと「入場料」を取られる。入り口の階段前には、三本アームのゲート「ぐるりんぱ」(命名)が設置され、その横にウェイト300パウンドって感じの親父が料金を取っている。と、いってもチケットがあるわけでもなく、「ぐるりんぱ」の回転数をカウントしているとも思えず、様は入場料はいくらでも誤魔化せそうな感じ。まぁ、どうでも良いか。

『漁夫の砦』からのドナウ、ペスト地区の眺めは流石に素晴らしくブダペストという街の美しさを、また、改めて認識させられた。一体、何回目だ。悔しいが、この感情は嫌いではない。
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ブダペスト 華麗なる国会議事堂

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鎖橋からドナウ沿いの国会議事堂... 鎖橋からドナウ沿いの国会議事堂を望む コッシュート広場からの全景 コッシュート広場からの全景 コンペ次点の建物が向かいに建つ... コンペ次点の建物が向かいに建つ
階段わきには銃痕の跡があり第二次大戦の激戦を忍ばせているがレプリカ
衛兵とトラム 衛兵とトラム ステンドグラスで装飾された窓 ステンドグラスで装飾された窓 議員さんの葉巻置き 議員さんの葉巻置き 美しく絢爛なる議場 美しく絢爛なる議場 正面階段 ここから議員は議会へ... 正面階段
ここから議員は議会へ入るのだろう
ブダペストにあるハンガリーの『国会議事堂』は、非常に美しいゴシック・リバイバルデザインで知られているが、建築年代自体は比較的新しい。(飽く迄、この街の他の建造物に対する比較論だ)

1880年に建設が決議され、行われた設計コンペで3人の案が採用された。最優秀賞が国会議事堂となり、他の2案も活かされ、それぞれ民族博物館と農業博物館として建築された。それらの建築物は国会議事堂の真向かいに並んで立っている。

国会議事堂の前の広場は「コッシュート広場」と言う。後日行く予定の『バラトンフュレド』の泉にも冠せられている革命指導者の名前から来ている。

議員が2名、議事堂をバックにTVの取材を受けていた。ここでは、よく見られる光景らしい。

広場にはサングラスの衛兵が2名立っているが、この衛兵は国会議事堂に向いて立っている。ふつう、衛兵と言えば、守るべきものを背にして立っているイメージがあるが、その意味では真逆だ。ひょっとすると、この衛兵さんは国旗の掲揚台やコッシュート広場、そのものを衛っているのかもしれない。(議事堂の衛兵とは服装も違う)

さて、見学開始時刻の10:30が近づき、工事中の地下駐車場のスロープに近い議事堂北側の門へ行くと大勢の社会科見学のボーイズ&ガールズが集まっている。

時間になって門を入ると最初にセキュリティチェックがある。金属探知ゲートも置かれた本格的な物だ。まぁ、現役の国会議事堂なのだから、当たり前と言えば当たり前である。

狭い階段を上がっていくと議場へ向かう廊下に出る。柱にはハンガリーを代表する職業の人形が装飾されている。これは、この後の議員控室も同様の意趣だ。

反対側の窓からはドナウの光が入ってくる。ステンドグラスに装飾されて美しい。

途中、親子三代かかってマッチ棒で作った議事堂の模型などが展示されている廊下を進むと左手に議場の扉が現れる。

その向かいの窓の桟には金属製の「葉巻置き」が置かれている。現在は、全館禁煙との事だが、昔は議場が禁煙の為、葉巻をここに置いておいたそうだ。ナンバリングがしてあり、各議員の番号も決まっていたとか。冗談話だろうが「葉巻置きに灰が多い議員は仕事熱心だ」などと言っていたらしい。

議場は非常にコンパクトなつくりだが、金装飾が施され豪華絢爛な雰囲気を醸し出している。冬は非常に寒い地域なので床暖房。現在では、もちろんエアコンデションニングだ。

また、昔は投票の不正(日本の大学で言う代返)がまかり通っていたので、現在は電子ボーディングシステムになっており、各議員の机に仕込まれている。

尚、ハンガリーでは議事堂の線対称になったファサード作りからも推測できるように、日本と同じ二院制を引いていたが、政治改革で議員定数を半分に減らしたため、現状では1つの議場で済むようになったので、こっちの議場を一般公開している、との事。こういう所を税金で外遊する日本の議員にも聞かせたい。

議場に続いては、議員の控えの間に入る。先に触れたように、この部屋の柱にはハンガリーを代表する職業の人形が装飾されている。どれも、身なりはみすぼらしい。趣旨は「普段は国民の生活を知らないんだから、せめてこの部屋では少しは観なさい」という事らしい。んー、本当かは知らん。中にはガチョウを抱く女の像=フォアグラや髑髏を持つ少年=ハムレットなどもあった。国民を知る為なら、もう少し直截的な像となる気もするが。

その議員待合室を出ると撮影禁止区域。国会議事堂のセンターホールである。周囲の壁には、歴代のハンガリー国王の像が置かれている。英雄広場と異なり、ここにはマリアテレジアの像も有る。ドーム型の高い天井の真下には、ハンガリー国王の象徴たる『聖イシュトバーンの王冠』が置かれている。これがあるから撮影禁止なのだ。

ハンガリー国民の民族意識として「国王」とは、血筋でも功績でも無く、この『王冠』を持つ者が国王である、という事らしい。中国王朝における玉璽、玉座。日本における三種の神器みたいなものか。

美しく輝く王冠のTOPには、斜めに傾いだ十字架がある。戦禍を免れるため持ち出したときに曲がったとか、王女が枕の下に隠したから曲がったとかいろいろと伝説はあるらしいが、それを治さずに現存させるあたりは「良い感じ」である。

他のハンガリーの施設では、この王冠の十字架は垂直だったり、傾いていたりだから、確かに最初は垂直だったのだろう。この傾きに日本の侘び寂びに通じる感覚を持つのは感傷的すぎか。それも「マジャルはアジア」という意識の為せることか。

この『王冠』は永らく米国に持ち出されていたが、カーター政権の人権外交政策としてハンガリーに返還されたとの事。これもまた、歴史の一つ。

『王冠』のあるセンターホールは議場と同じく金色に彩られた中央階段が繋がる。つまり、我々は議事堂の右翼を通常議員の登壇順路を逆にたどってきたわけだ。中央階段は非常に美しい装飾で飾られているが、「下部は絵の具、上部は金箔」らしい。中々、合理的。

見学者である我々は中央階段を下りる事は適わず、左手の狭い階段を下りて正面玄関わきの小さな扉から外へ出る。衛兵が正時の儀式の練習をしていた。
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ブダペスト 偉人 聖イシュトバーン大聖堂

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聖イシュトバーン大聖堂 正面 聖イシュトバーン大聖堂 正面 ラテン語の文字もキリスト教がも... ラテン語の文字もキリスト教がもたらした 金地に輝くキリスト画 金地に輝くキリスト画 鐘楼は今でも鐘の音を聞かせてく... 鐘楼は今でも鐘の音を聞かせてくれる
『英雄広場』から『アンドラーシ通り』を戻れば『聖イシュトバーン大聖堂』に至る。

聖イシュトバーンはハンガリーの民族マジャルをキリスト教に改宗させ、国教として庇護のもとにキリスト教を布教させたハンガリー初代国王。この選択が、以降のヨーロッパ史においてハンガリーという国に及ぼした影響は計り知れないほど大きい。

首都ブダペストに建つ、その大聖堂は荘厳にして、かつ美しい。

正面のイエスは黄金の壁面に彩られ、両立する鐘楼は見事なネオ・クラシカル様式の聖堂である。

聖堂正面には「EGO SUM VIA VERITAS ET VIA」の文字。聖書のヨハネの言葉に似せて「我は道なり、 真理なり、 命なり」といったところか。

この鐘楼には360段程度の階段とエレベータが有り、ブダペストの街(特にブダ地区の王宮)を見渡せるのだが、今回は登れず。(有料)

また、大聖堂の一番奥には、実際に聖イシュトバーンの右手のミイラがあると伝えられているが、残念ながら、その見学も叶わず。(無料)

ん~、やはりブダペストは1日日程が足りなかった。
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