ライスワークでよい
Jan
8
おだやかに機嫌よく過ごすライフコーチの十条らいふです。
時おり
「なんのために働いているんだろう」
という思うときがあります。
そういうときは
大概は疲れているときなんですね。
こんなに頑張っているのに
そこから自分はなにが得られているのか。
などと考えてしまう。
そういうときは
いったん立ち止まって
休むに限ります。
よほど経済的に余裕があるひとを除けば
多くのひとは
生活の糧を得るために働いています。
いわゆる「ライスワーク」。
マズローという人が
人間には5段階の欲求があるといっています。
身体的に安全で
かつ経済的にも安定した環境で
暮らしたいというのが
下から2番目の「安全の欲求」です。
生きるために働くのは
5段階のうちの下から2番目なものですから
「こんなんじゃいかん」
と思ってしまったりするわけです。
マズローは
人間の欲求には段階があると言っているだけで
それぞれの段階の良しあしについては
なにも語っていません。
でも
こうしてピラミッド型の図式で
表されることが多いので
上を目指さないといけないような
気がしてしまうんですね。
それぞれの欲求段階には
優劣はありません。
そういう状態があるというだけのこと。
上も下もないはずなのに
「上を目指さなくては」
と思うのは
他者の規範に従おうすることに
ほかなりません。
別にいいではないですか。
生活のために働く。
自分自身が食べていくだけの
仕事をしているのも大変ですし
家族を養っている人であれば
養うだけの収入で得ていれば
それはそれで立派なことです。
そんな自分を認める。
ライスワークで充分ではないですか。
仕事は
ときには楽しく
ときには辛く
ときには退屈で
ときにはやりがいがある
そういうものではないでしょうか。
あまり仕事に期待や思い入れを
持ってしまうと
穏やかな気持ちでいられなくなります。
仕事の先には
必ず顧客がいます。
顧客が喜ぶために
その場その場で
できることを積み上げていく。
その結果
生活できるだけの対価をいただける。
これだけで
心穏やかに過ごすことができるのではないかと思うのです。