ピスタチオ
Jan
15
本のおはなしです。
久しぶりに梨木さんの長編小説が出たので、読みました。
どうにか最後まで読めました。
『ピスタチオ』 梨木香歩著 筑摩書房
物語の水源へ すべては、繋がり、死に、生まれ、また流れてゆく。
なにものかに導かれてやってきた、アフリカ。棚は、すでに動きはじめたこの流れにのるしかない、と覚悟をきめた…。待望の最新長篇小説。
緑溢れる武蔵野に老いた犬と住む、ライターの棚。アフリカ取材の話が来た頃から、不思議な符合が起こりはじめる。そしてアフリカで彼女が見つけたものとは…。物語創生の物語。
『ちくま』連載を書籍化。
★4つというところでしょうか?
ますます神秘的になってきました、梨木作品。
難解な内容(さらっと読めません・・・多岐に渡って意味がありそう)ですが、地表の奥底の流れる水音を聴きながら読み進みました。
表紙からもピスタチオが繁茂する地球の源が窺えます。読了後なら静謐な音が聴こえてきそうです。
日本とアフリカを描いた作品です。
日本とアフリカは、地球の根源で繋がっているようにまた、人間と地球はたまた宇宙は見えない力で繋がっているように、壮大な広がりを感じます。
数年先に再読すると、また深まりそうな気がする作品です。
『f植物園の巣穴』
歯痛に悩む植物園の園丁がある日、巣穴に落ちると、そこは異界だった。前世は犬だった歯科医の家内、ナマズ神主、愛嬌のあるカエル小僧、漢籍を教える儒者、そしてアイルランドの治水神と大気都比売神……。人と動物が楽しく語りあい、植物が繁茂し、過去と現在が入り交じった世界で、私はゆっくり記憶を掘り起こしてゆく。怪しくものびやかな21世紀の異界譚。
この作品は、前世は犬だった歯科医の家内のおはなしのところで、扉が閉じてしまって進んでいません。
こちらも摩訶不思議な作品なのです。
Posted at 2011-01-15 19:59
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Posted at 2011-01-17 02:28
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Posted at 2011-01-16 05:31
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Posted at 2011-01-17 02:29
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Posted at 2011-01-16 05:40
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