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そういえば、桐箪笥の肥やしとして・・・琳派全集の両面袋帯がありました。
弟の結婚式で、色留袖に合わせたいと思っていたのですが、お腹が大きくなってしまって、締めることができないまま眠っていました。
その弟も5年前に先に逝ってしまいました。
いつの日にか陽の目をみることがあると思います。
昨日の琳派展で思い出しました。
着付練習会の着物を出すときに、ちょっぴり写真を撮ってみました。
練習で締める気にはなれません。
二百年の時を超えて・・・現代によみがえる黄金の煌めきを得る日を楽しみにまた箪笥の肥やしとしました(笑)
<稲妻>
雷の多い年は豊作です。これは科学的にも証明されているようです。空気中の窒素が稲妻によってもたらされる雨に溶け、それが吸収されて、肥料の役目を果たすとか。
でも、昔の人は、雷は稲をはらませる力があると考えていたそうです。
天と地の壮大なカップルが結ばれ、その子どもの稲が、わたしたちの糧となり、ずっと生きているのですね。
チケットをいただいたので、「琳派と江戸絵画―宗達・光琳・抱一を中心に―」展に行ってきました。
二百年以上前に描かれた屏風絵や陶磁器の絵が展示されていました。
入ってすぐに展示されていた『扇面散貼付屏風』に魅せられました。
俵屋宗達筆・江戸時代の作品です。
扇面には、辛夷、桔梗、女郎花、燕子花、萩に薄、凌霄花、梅、黄蜀葵、朝顔、朴の木が描かれています。
背景は、金銀泥を用いて、水辺に木賊、芦を配し、金砂子は、黒く酸化してしまっているが当初は驚くほど煌びやかな屏風であったことでしょう・・・との説明。
確かに煌びやかさが酸化によって、くすんで見えます。その分、時代の重みが加わったように感じます。
琳派と江戸絵画 ―宗達・光琳・抱一を中心に―
反対側では、出光佐三氏の生涯も紹介されていました。
ふぅ〜ん!!そうなの?!
最近の流行りの女の子は「森ガール」らしい。
いつもうたたが書きそうな感じだけれど・・・今日はわたしがいただき〜♪
ふわゆる”だけどシッカリしんもある森ガール
むかしむかし、友人がときめくファッション誌に街角のおしゃれさんで、掲載されていました。
結局、それがご縁で、当時の仕事を辞めて、ファッションのお店に転職しました。
今ではお店を任されています。そして、相変わらずのシングルです。
中学3年の二学期から、突然転入してきて、受験時代を共に過ごした仲でした。
森ガール・・・わたしのイメージとしては、たかなししずえさんの漫画っぽい気がします。
違うかしら?
チャリティー茶会の券をいただいたので、お邪魔してきました。
本日の本席の軸『水和名月流』
今の時期にぴったりです。
御菓子は、荒城月
御茶は、又玄
本席と立礼席がありました。
お茶の世界を知らないわたしですが、素敵なじかんを過ごすことができました。
<桔梗>
しっとりとした紫色の花は、朝から咲き続け、夕方にいっそうその艶を増す・・・いかにも秋の花のように感じます。
柿渋染めを見たいという友人のお供で、原口良子さんの新作衣展へ行ってきました。
友人は、木綿を柿渋染にした素朴なイメージを懐いていたようなのですが、 インドの手紡ぎ、手織りのシルクの生地を染めた風合いのある羽衣のような感じでした。
透明感のあふれるストールは、まさに羽衣のようです。
光沢のあるシルクでラッピングするようなジャケットは、日本の着物を纏う感じに似ています。
渋い暗緑色のジャケットが気に入りました。
とても可愛くお洒落なのです。
でも・・・着て行くところがありません(笑)
仕方なく諦めました。
画像は、ギャラリーでご馳走になった美味しい珈琲です。
柿渋染め
<二日月>今日から満ちていく月
眉よりも細い新月の次の日の月。
美人の日本語は、二日月ですが、ちょうど満月ですね。
荒神の森古墳・・・ここが古墳であったと知ったのは、大人になってからです。
荒神社があることは小さな頃から知っていました。
お祭りの山車の出発地点であり、最終地点でもありました。
小学校時代には、ここに公民館があり、校長先生が退職して館長さんになっていました。
一度、遊びに行ったことがあります。
「マムシ注意」の看板にまず出合います・・・でも、ここでマムシを見たことはありません。
6世紀頃の古墳で、謎めいているようです。
荒神社の鳥居から、荒神の森を仰ぎ見ました。
静かな佇まいです。
それから、実家のお墓参りをして帰路につきました。
帰り道、10年子宝に恵まれなかったお寺に女児が誕生したことを聞いた途端にこの緑色のたわわな実を見つけました。
何という名かは、分かりませんが【子宝草】と命名したいですね←この名前、ありましたね、確か。
珍しく、長男がお伴に付いてきました。
きびだんごならぬ、新書を9冊も買ってあげることになりました。
<桃源郷>
この言葉の由来は、陶淵明の詩「桃花源記」です。
〜ある猟師が、深い渓谷に分け入ってしまい、どこまでも桃の花がずっと続く林を見つけた。奥へ入り込んでいくと、戦いを逃れてきた人たちが、美しい村で幸せに暮らしていた。子どもたちも老人も楽しそうに遊んでいる。暦もなく、心の安らぎと楽しさが満ち溢れていて、あくせく考えることもない〜
それから、猟師は再びこの桃源郷を訪ねようとしますが、道に迷ってしまい、見つけることができませんでした。
それにしても・・・猟師はなぜこの桃源郷から、現世へ戻ってくる気になったのでしょう?
モノレールの高架下の駅前陸橋の上に暑い陽射しを受けて、365日24時間懸命に祇園太鼓を叩いているイイ男たちがおります。
以前は、地上にいたのですが、この陸橋が出来てから、明るい光を浴びるようになりました。
よく待ち合わせの場所になっていたのですが、ここに移ってからは、どうなのでしょう?
残暑が厳しいために、周りから水蒸気が吹き上がっていました。
正しく・・・水も滴るイイ男です。
<暮泥む〜くれなずむ>
暮れようとしているのに暮れることができないでいる空・・・夏の夕方は、特にそんな感じがします。
雨が多く夏きものがなかなか着られません。
今日はどうにか晴れているので、紺色の紗の着物を出して見ました。
紗は、すこし透けています。
七〜八月に着る着物です。
先日、渋谷のお店から送ってもらった昭和初期の絽の帯締め・帯揚げと合わせてみました。
帯は、紗の博多織独鈷文。
湿度が高いので、着るだけで汗が出てきそうです。
いつの間にか13日になっています。
お盆です。
今日は、一日雨が降ったり止んだりのどんよりとしたお天気でした。
時折、雲の隙間から帯状の青空が覗くこともありました。
中庭には、お盆の入りの小さなお客さま・・・。
エメラルドグリーンの胴体を持つ黒い羽のトンボとウスバカゲロウ。
いつもの珠玉もころころと・・・。
お盆なので、鬼灯をお供えしました。
夜には・・・034家独特の迎え火行事があります。
姫提燈を持って、近くの公園に出向きます。
そこで蝋燭に火を灯し、ご先祖様をお迎えします。
そのまま持ち帰った提燈の蝋燭の火で、仏壇の蝋燭を灯します。
亡き東京生まれの義父が東京から持ってきた行事のようです。
送り火は、この逆・・・15日の夜に仏壇の蝋燭の火を提燈の蝋燭に灯し、公園で消して、ご先祖様を見送ります。
<草熱れ〜くさいきれ>
生い茂った草が強い日光に照りつけられて発する、むっとした熱気のことです。
「熱る〜いきる」とは、調子にのって勢いづくという意味もあります。
楽しくなくても、笑っているうちに楽しくなるように、暑くて息を切らすことを元気に変えてしまったのです。
珍しく・・・長男が「阿修羅展」を見たいというので、先日の眼科に続き、二人の珍道中へ行ってきました。
朝、最寄駅の窓口で「阿修羅展割引切符をお願いします」というと「主要駅のみどりの窓口でしか買えません」と答えが返ってきました。
えっ!!小倉駅で、みどりの窓口に寄っていては、乗りたい特急電車「有明」に間に合いません。
仕方なく、次の「ソニック」で行くことにしました。
特急列車自由席に乗ることができる切符です。
たくさんの特急列車に出合いました。
この特急列車特集は、後日UPすることにします。
小倉で待ち時間、博多で乗り換えのための待ち時間、二日市で乗り換えのための待ち時間・・・を過ごして、まずは、大宰府天満宮で、高校合格の御礼参りをしました。
そして、九州国立博物館へ・・・。
ようやく「阿修羅」に逢えます!!!
待ち時間なく、会場へ入ることができました。
入口の珠玉の陳列ケース前は、人だかりでゆっくり見ることができませんでした。
阿修羅の周りにも、人・人・人・・・。近付くことはできませんでしたが、遠くからでもよく見ることができました。
日本人好みの顔立ちです。
だから、人気なのでしょう。
瞳には、涙を湛えていると言われています。
わたし以上に長男は、しっかりといろいろなことを吸収していたようです。
わたしは、人だかりがしているだけで、もう飽和状態になってしまいます。
結局、朝10時過ぎに家を出て、帰りついたのは、18時過ぎ・・・長い珍道中でした。
<贔屓〜ひいき>
龍の子どもは、九匹いましたが、どの子も龍にはなれませんでした。そのうちの一匹が贔屓です。
顔は龍で、体は亀。重たいものを背負うことを好んだことから、記念碑などの台座に掘られるようになり、やがて力を込めて踏ん張るとか、支えるという意味になりました。
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