いやね、2年前に発電機を買っておいたんすよ。非常用に。
発電性能とか、外寸、重量、機能、いろいろ考えて考えて・・・買ったんすよ。そりゃあね、良いのを見りゃ天井知らずで・・。そん中から考えれば安い方の部類っすよ。それでも、5万以上する商品。
納品された2年前に始動確認して「いやぁ、これで万が一の電気供給は安泰だ!」なぁんて・・安堵していたのに。すっかり安堵したまま使う機会も無く(それはそれで良きことなんだが・・)、たまたま先日の西コースパドックでの仕事もあるし、パワーサプライに「そうだ、発電機持ってこ!」と、ウキウキで持って行ったものの・・。エンジン掛からず、ただのウエイトになり果ててた😿
まあ、当時の外気温が低いことも要因にあるか?(カセットボンベは低温弱いからな!)なんて、楽観視していたものの、ここ数日の暖かな陽気でも一切掛かりそうな気配が無い。プスリとも言わない。
仕方なくメーカーに問い合わせたら「長期保管で残存燃料があった場合レギュレーターの癒着が起こりやすい」「レギュレーターをバラシてみて」という回答。「ああ、そうですか」と、とりあえず電話を切ったものの、なんかおかしくね?
ちょっと。そこの、このブログ読んでる機械のことは良く分かんないおぬし、メーカーに問い合わせたら「レギュレーター、バラして」って言われて、普通に理解できるっすか?
そもそも。
こういう機械って、万が一の際に力を発揮して欲しい訳で、仮に被災地で電気が無くて困ってる状況ででも、この企業は「使えなくなる可能性あるから、バラしてみて」というスタンスで居られるのだろうか?たった一度、ものの数十秒の試運転しただけの新品の機械が、いざ使おうとしたらこの状況。しかも、そういうスタンス。
同じモノ作りをしている立場の人間として、なんて誠意・誠実さのない設計、対応だろう?と、腹立たしく、悲しくなった。「売れればいいんじゃん?」みたいな商品が最近世界には多すぎる。いや、物には完璧など無いのは分かってる。ただ、例えばこれが車のブレーキ部品だったら「効かなくなるかもしれないから、自分でバラしてみて?」と言われているのと同じことで、末端のいちユーザーに投げかける言葉では無いと思うんすよね。
だって。
ホンダのピアンタ、アレもカセットボンベで稼働するエンジンっすけど、年単位で放っておいても数回リコイルスターター引っ張れば快調に動くっすよ?何の不安も覚えたこと無い。実際この発電機買う際、最後までホンダのと迷ったんだよ・・・
エンジンオイル無かったら、天ぷら油入れときゃ回るエンジン作れるエンジン屋だからな(笑)そもそも、ドレンからエンジンオイルが数滴しか出てこない状況でも、なぜか動くエンジン作れるエンジン屋だからな!(きっと、エンジンの中の妖精が頑張っているんだろう)
もう、ね、次からこういうプロダクトはHONDAしか買わない。せめてYAMAHA(でもYAMAHAにはカセットガスエンジンは無いはず)そして、しゃくだから部品バラして自分で直してやる!腹立つわー!!
設計から商品化までのプロセスで、「消費者は生産者とは違うところを見ていて、そこに価値を見出す」という認識が企業の設計理念から抜けているんだよなあ。設計図の物が設計図通りに出来上がって、あとは売るだけ・・では、モノ作りとしては三流だと思う。
な!ナカトミ!!(今後の設計改善に期待して、あえて名指しとする)