しゃくれた顔に紫黒の髪 肌はテカテカした あなたはまだ若い 食べてしまうには ずいぶんと老いてしまったわたし 恋を夢みる時代には金属の塊が ゴーゴーと音を立て わたしたちを暗い場所に追いやった それでも生きてきた 平和と 容易く消える命と 恋より芋を食べること わたしの奪われた時間 しゃくれたあなたが育み続け わたしの手の皺と同じように老けたのなら 晩年の恋をしましょうか