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  • 私はいつしか笑いを取り戻せるのか

私はいつしか笑いを取り戻せるのか

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私はいつしか笑いを取り戻せるの...
私は笑えません。大学も三年通い、就職活動を始めたばかりなのですが微笑むことすらできず、面接官に悪い印象を与えてしまうらしい。「君のために正直に言っておきますが、そこまで無表情だとコミュニケーションをとりながらの業務は、ちょっと無理ではないかな。我が社は営業部門もあり、あなたでは厳しいと思いますよ」と。わかっているんです、そんなことは。
小学四年生までは、確かに笑ったこともありました。今では、楽しいとか可笑しかった記憶もずいぶんと薄れてしまいました。どのタイミングでどんな感情でどう笑えば良いのかもわからなくなり、私は冷たい人間に見られているらしい。きっと冷血人間に。そう、もう生きている価値のない人間に自分が思えて仕方がないのです。
それは、授業中に私が大笑いをしただけのことでした。先生の脱線した話しに笑った私の声を「気持ち悪い笑い声」と、クラスメイトに言われました。その時にみんなが私を笑った声は、今でも耳にこびり付いているようです。想い出すと吐き気がするほどで、それからというもの私はまったく笑うことも微笑も失ってしまいました。
それでも面接試験のない受験をして高校、大学と進学して行ったわけですが、学生生活は有意義なことはなく、無表情な変な奴だと思われてもなんとか学校に足を運んでいます。それは、まだある自分を愛する力が少しはあるのでしょう。普通の自分でありたい、学校へ向かっているうちは、まだ私は大丈夫だと思い込むもがきのように。
就職、いやそんなことより私は笑いを取り戻したい。このままでは、悲観的にどんどん感情がより暗いところへと滑り落ちてしまいそう。毎日のようにもう駄目だという気持ちをなんとか誤魔化してきたが、もう限界です。
誰か私に笑い方を教えてください。どうしたら人間らしく笑えるのでしょう。笑わせてください私を。そして、お願いです。私の笑い声を笑わないでください。


#詩

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