将来を描く下絵から
Sep
5
何年か先に定年退職し
その先も生活のためになにかしら仕事をして
働けなくなればテント持って彷徨うだけのこと
俺はこんなに働いてきたのに、なんて仕打ちなんだ
そんなこと思ってもなにも変わりやしないのだから
人生は気楽に楽しく行かなきゃ、そん、そん
どう計算したって最低限度の生活はできやしない
たいした財産もないが売れるものは売って
買わなくてもよいものは買わず
海に行っては魚の幸、山に行っては山の幸
食べていくための知恵はつけなければならない
暑さ寒さをしのぎ、虫や動物から身を守り
病気をしないように祈り、たまに笑えれば幸せだ
今まで払い続けた福利厚生費は
どなたかのパン代にはなったのだろうか
少しでも役に立てばもうそれでよい
政治家を恨んじゃいない
選挙で選んだ我々がどうせ悪いんだ
そう言われてしまうのだから、これでよい
そういう国に生まれて育っただけのこと
この国を豊かによくするための改革
進んだ先がこれなんだから、受け入れよう
間違ったことがあるとすれば
それは時間に追われて急ぎ足で進み
豊かになる未来を他人任せにしてしまった
それぐらいなんだろう
もう生きていければそれでよいじゃないか
きっとその中には幸せがあるのだから
どんなに急いでも
掴めないものは、掴めないのだから
どんなに急いでも
俺たちは笑えやしないのだから
どんなことになっても
俺たちは幸せに生きる強さがある
そう、信じたいね