天空の図書館
Sep
16
人の上、車の上、ビルディングの上
誰にも届かぬ遠いところで
真っ白なページの雲を読んでいる
そよそよと感じてくる柔風
程よいほどの光のシャワー
僕のエッセイに希望を与えてくれる
誰もいないのに寂しくない気持ち
読書の時間は静かに優しく
見知らぬ鳥がめくったページに現れる
僕と同じ高さで飛んでいても
違和感などありません
もっと天高く翼を広げて飛んで欲しい
僕よりもお日様は低いところで
足元を照らし始めている
暗くなってはたいへんと月が光りだす
読書の夜は幸せだけが微笑んで
誰もいないのに嬉しくなる気持ち
天空の図書館は愛しく夢みる