廃墟のように静寂な夜の街 俺たちはいつまで騒ぎ立て 反響する声に酔っているのだろう 残り少ないチューハイ缶 振ってみれば底で波打つ時化た音 期限が切れそうなモラトリアム フラフラと自由を気取っては 真面目な奴をダサいと笑っていた でもわかっていたんだ 闘いもせずに俺たちは戯けて 何も手にしていないことは この街では溜息が 虚しさとして跳ね返ってくる 公園のブランコで鎖を軋ませ 沈黙にキィーキィーと揺れながら 俺たちは今ㅤ焦り始めている