そよそよと吹く風に揺られて コスモスは仲よく学芸会 僕らの組織とは違う ぎすぎすした縛りはないようだ どちらかというと 僕らは風に吹かれると ガムシャラになって進み 身を粉にして頑張るのだが コスモスは自然の力を受けながらも しなやかに柔軟で強かったりする 同じ地球に生きているのに 違う世界で生きているようだ 僕らの進もうとする力は なかなか複雑な思考への好奇心を持ち 進化という変化に哲学が支えられているようだ もしこの地球上に僕らがいなくなり 猿やカラスがこの先にもっと知恵をつけ 武器を使い争うようになり 後に核ミサイルを製造したりするかもしれない この無意味な欲は風に逆らおうと芽生える 僕らはいつから風を受け入れなくなったのだろう 不快でなかった思いが不快になり 服を着て家を建て温度を調整して 自然を受け入れなくなった 欲による進化はいったいどこへ 向かおうとしているのだろうか 風を避け生きているが 死という風に折れる日が来るのを知っている やはり僕らはどう生きるかを問い続ける 生き物でなければならないのか