公園の鉄棒は歩き出し 夢に縛られた僕は手も出せず ズルズルと涙を流せば どこまでも繋がってゆく他所の川 おい待てよ 準備体操は念入りにして 一等賞で両手を振ろうとしたのに ブラブラテープは飛んでゆく 乗っ取られた公園は斜めに傾き ブランコはどこで止まればよいのか 困ってしまいクルクル回って 鎖は僕の首に絡まってしまう だんだん気持ちよくなるのは 使い切る快感を教える先生 自由な時間を音符にして さっさと授業を終えて伝書鳩に ご馳走を与えようと砂場が風になる 空からは大きな燃えるゴミ用の袋 パコンっと公園を丸めて 僕の頭の中に捨てて 滑り台がリボンになり デパートの店頭に並んだ 僕を買ってください お安くしますから そう叫けぶことのできた僕は おどおどしながら溶けて雛形に流れ 滑稽な顔が仕上がりました